K2商会のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『“現実では絶対にあり得ない”を実現させてしまっている』
本作は児童文学でありながら、そのストーリーの読み応えやトリック、そして表現の一つひとつは、大人が読んでも充分に感じることができるほど、満足感を得られる。
本作は、世界中にその名を轟かせる怪盗・クイーンが、自身の「怪盗の美学」に見合った獲物を華麗に盗みとるという物語。
(怪盗の作品ではあるある?なのだろう)
驚くべきは、他の作品ではあり得ない、クイーンのもつ変装技術である。
老若男女どんな姿にでも化けてしまうクイーンは、読んでいても何処に潜んでいるのかが全く分からない。
言葉巧みに読者を操り、仕掛けが紐解かれた時には、ビックリ箱を目 -
Posted by ブクログ
ネタバレめ、名作すぎる…
「クイーン」に「ジョーカー」に、「飛行船」に「人工知能」──。「この4つのキーワードを使って、ミステリー小説をお願いします。」青い鳥文庫20周年記念特別企画によって産み出されたキャラクター達。それが人気からなのか、独立シリーズで出てきてしまっての第一作。
軽妙なギャグ
子供たちに、難しくとも伝えたいメッセージ
魅力的なキャラクター達
最初の約束が果たされるエンディング…
か、完璧や…
子供の頃は、次作の優雅な休暇の方が好きでしたが(今でも好きですが)、大人になって、改めてこの本の素晴らしさに一層感じ入りました。
映画もぜひみたい! -
Posted by ブクログ
『怪盗クイーンからの予告状』はクイーンと夢水清志郎、『出逢い』はクイーンとジョーカー、『初楼 ー前史ー』は後に初楼となるメンバーが、初めて出逢った時の物語です。
この短編集を読むことで、怪盗クイーンのシリーズをより楽しく読むことができると思います。怪盗クイーンのファンであれば、読んでおくべき物語です。
『怪盗クイーンからの予告状』
日本の倉木博士が開発した人工知能をクイーンが盗もうとすることで、夢水清志郎と出逢います。
「名探偵が存在するのなら、かならず怪盗も怪事件も存在するよ。」(p53)と教授は言いますが、同じ赤い夢の住人である名探偵と怪盗の戦いは、胸が高鳴ります。
『出逢い』
皇帝の