【感想・ネタバレ】ファンム・アレース(4) 魔宮の戦いのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

剣と魔法と140歳の歳の差カップルの物語4巻目。
RPGの醍醐味のひとつである、「敵を仲間にする」エピソードがやってきた。
フリーの暗殺者ペア、サーブルとグール。うっかり蛇女の巣に踏み込んで眠りの呪いにかかってしまったサーブルをララたちが助けたことで縁ができる。
めっぽう強いが諦観を漂わせた物言いをするサーブル(超美形)と強力な癒しの力を持つが言葉がしゃべれず、飼い犬のようにサーブルに付き従うグール、いわく付きのこの暗殺者ペアがまた、非常にキャラ立ちしていて、主人公カップルをすっかり食ってしまう勢い。ナージスがサーブルにすっかり惚れ込んでしまうが、気持ちはわかる。

もうひとつの大きなイベントが「天使召喚法」の入手。これはカリン塔のような岩山のてっぺんに済むという隠者のもとに行けばわかるという。しかしここでも肝心の隠者がアルコール摂取過多のため(飲み過ぎがたたって)この世を去ったばかりだという。この世界の隠者とか賢者、自由過ぎ。その代わり遺品整理に来ていた高位僧(実は彼ら、「エル・シオン」の登場人物だ)が天使召喚法の書を見せてくれたので、これはとりあえず無問題。

ここで増えたメンバーはなんとゴーレムの一種、魔力で動く自動人形。彼がまたよく働く。それまでバビロンが引き受けていた雑用を一手に引き受けてくれることになったらしい。てか、それまでお姫様の下着類、全部洗ってたんだよね、バビロン……。

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2015年02月02日

匿名

ネタバレ 購入済み

今回の敵は蛇女

男を攫って食べる蛇女を討伐。
その折、以前の敵だった暗殺者の二人組に再会。
紆余曲折の末、仲間とアイテムを増やし、決戦の地へ。

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2023年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第4作。
元王女ララ、用心棒バビロン、科学の申し子ナージス、竜族の姫テジャ、賢者の弟子アティカ。旅を続ける一行。目指すは天使召喚法を求めて隠者ノゴージャン。

今回の寄り道は蛇女の魔宮。

私の笑いのポイントは1巻で出て来た刺客、サーブルとグールの関係性。一応………ヤングアダルト、です、よね
バビロンの台詞ではないですが、ちょっとビックリしました。いや、私はこーゆーのかなり好きですけれども。

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2012年11月08日

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ネタバレ

シリーズ第4作。
血塗られた王家の最後の一人として『聖魔の魂』を持つ身であるララ。初代グランディエ王が自らの欲望と引き換えに子孫の魂を魔神ウェンディゴに捧げる契約を魔女アイガイアと結んでいたため、アイガイアは一族に呪いをかけ、聖なる力も魔の力も両方使える莫大な力である聖魔の魂を持つララの命と魂を狙っている。
これまでの旅の途中で、魔女ビベカの孫ナージス、賢者ナーガルージュナの弟子アティカ、そして竜族の姫テジャを仲間に加え、アイガイアを倒すため、天使召喚法を求めて隠者ノゴージャンのいるヴェルエドを目指す。
途中、蛇の女怪の棲む魔宮で、1巻で登場した黒い犬(殺人を専門に請け負う雇われ者)のサーブルとグールに出会う。という感じの内容。

サーブルとグールの再登場です。1巻では強い敵だと思ったけれど、ここにきて、彼らの秘密が見えてきます。
魔宮での戦いは、ん~、まぁこんなものかな。助かった村人がいたのは良かったけれど、死んでしまった人々の家族は、やっぱり辛いでしょうし、その辺の描き方はちょっと軽い気がします。でも、復讐しても死んだ人は帰ってこないのも事実で、その気持ちをどうするかに正解はないでしょうね。
サーブルとグールの過去はなかなか興味深いです。作者はこの2人、とっても好きなのだと思います。この辺の謎かけ具合にはまってしまうのですよね。
魔宮での出来事とサーブルとグールとの再会という出来事の所為か、ヴェルエドでのくだりの印象が浅くなってしまいました。こういうところを詳しく描くと、多分ファンタジーとしての質があがるのだろうと思いますが、作者はファンタジーを書きたいのではなく、書きたい話の登場人物がファンタジー的だったからファンタジーっぽい作品になったようなので、そこは求めなくても良いのでしょう。全体的に、RPGっぽくて、気軽に読めるのも良いところ。
巻を追うごとに仲間が増えてチームとしての能力が上がっています(こういうところもRPGっぽい?)。この能力をどう活かして魔女と対決するのかを楽しみにしたいと思います。

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2012年08月03日

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ネタバレ

「復讐しても死者は戻らないって、確かにそれは正しいかもしれないけど、それじゃ、当事者の怒りや悲しみをどうすればいいの?て思いますよね。それは時間が解決するとか、他人が軽々しく言うな、ですよ」


内容紹介です。

莫大な力を秘めた「聖魔の魂」と魔女の恐ろしい陰謀。ララとバビロンはついに、天使の力を借りることがその危機を打ち砕く鍵と知る。しかし一行の前に、不思議な男たちが現れて……。


上記の台詞、確かにその通りなんですよね。
大切な人が奪われたら復讐したいと思って何が悪い。
実際に復讐して何が悪い。
それは確かに正論なんです。
そして、復讐しても死者は戻って来ない。というのもまた正論なんですよ。
だからこそ、真っ向から対立するんですよねー。

ま、そも「因果応報」とか「復讐」とかは、この物語世界だからこそ言えることであって、実際には言えませんから。って当たり前か。


ついにペルソナ僧(元)の二人組が登場です。
こんなにはっきりと『エリュ・シオン』時の語り部がいるのに、記憶というのは風化していくものなんですね。
いや、この二人が語り部になったかどうかは知りませんが。

そして仲間が増えました。
予想はしていましたが。
そしてどうして香月作品内には微妙な江戸っ子なのか廓言葉なのかよくわからない言葉を操る人が出てくるんでしょうねぇ。
もう少し、使う言語にまで気を使ってほしい気がします。

「言葉」に重みをおくお話を書かれているのに「言語」にはほぼ意識が行っていない。
それが少し残念です。

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2011年08月04日

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