K2商会のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回の小説は前編だというのに、450ページ越え、小学生にはなかなかの重量感のある読み物になっている。
話は、相変わらずおどけているクイーンがピラミッドキャップを盗むのだが…最後には一緒にあべこべ城へと来たモーリッツ教授から奪い去られてしまう。話はこれから、ピラミッドキャップの中へと登場人物たちが進んでゆくことだろう。
しかし、師匠に対して、好悪の念を感じさせるクイーンは、それまでの現実離れしているような浮遊感とは一味違った人間味を帯びているような気がする。おとぎばなしのような小説。
今も読み続けているのは、クイーンが好きだからというより、薦めてくれた中学時代の友達への想いからだろう。 -
Posted by ブクログ
“しずかになったジョーカーは、おちついた声でRDにいう。
「リミッターの切れたクイーンを、説得するのはむりだ。真正面からむかっても、勝てるはずがない。」
[どうしますか?]
「…………」
ジョーカーは、考える。
しかし、どれだけ考えても答えがでない。
——敵にまわすと、これほどうっとうしい相手だったのか。
ここで、首をひねる。
——しかし、味方にいてもうっとうしいことにかわりはない。
結論がでた。
——とにかくクイーンはうっとうしい。
もちろん、この答えがなにかの役に立つわけではない。
「まず、春咲家に潜入するよ。そこからは……いきあたりばったりだ。」
[了解しました。]
かなり不安だったが、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「復讐しても死者は戻らないって、確かにそれは正しいかもしれないけど、それじゃ、当事者の怒りや悲しみをどうすればいいの?て思いますよね。それは時間が解決するとか、他人が軽々しく言うな、ですよ」
内容紹介です。
莫大な力を秘めた「聖魔の魂」と魔女の恐ろしい陰謀。ララとバビロンはついに、天使の力を借りることがその危機を打ち砕く鍵と知る。しかし一行の前に、不思議な男たちが現れて……。
上記の台詞、確かにその通りなんですよね。
大切な人が奪われたら復讐したいと思って何が悪い。
実際に復讐して何が悪い。
それは確かに正論なんです。
そして、復讐しても死者は戻って来ない。というのもまた正論なんです -
Posted by ブクログ
ネタバレ「わしらは……勝てると信じて挑むだけです」
内容紹介です。
用心棒バビロン、科学の申し子の青年ナージス、魔女に狙われる赤ん坊テジャ。そんな風変わりな仲間とともに王家の謎を解く旅を続ける王女ララは、道中の村で会った少女たちと初めての友情を育む。
出たー出てきたー。
香月作品には必ず出てくる(『魔法の塔』には出てこないな…。おじいちゃんがその位置づけなんだろうけど)かっこいいオトコ。
何かを悟っていて、武術にも秀でていて、そして何よりも年齢不詳!
挿絵見る限りじゃイイオトコじゃないけどな。
ただのおっさんにしか見えないけどな。
偶然出会った女の子たちとララが話しているシーンがあるんです -
Posted by ブクログ
ネタバレ「許せよ、キエト。そなたの不幸で自分の幸福を思う罪深さを……。どうか許してほしい」
内容紹介です。
魔女の狙いは聖なる魂!
500年の血塗られた王家の歴史。その最後の血をひく王女ララ。王家初代に何が起こったのか?
ララを狙う魔女の陰謀。滅亡した王家の恐ろしい歴史。呪いの謎を解くためにララとバビロンは旅立つ。道中に出会ったのは与えられた運命に誠実に生きるさまざまな人たちだった。
うーん。内容は薄い。が、おもしろい。
他の香月作品みたいに、鼻につく人が出てこないんですよね。
ララは結構達観してるところあるけれど、これは教育の故であり境遇の故ですからね。
仕方ない。
上記の台詞なんて、1 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「生きてゆく。その日一日一日を」
内容紹介です。
奇跡か宿命か??。伝説の聖少女将軍(ファンム・アレース)を思わせる王女ララと用心棒の剣士バビロン。運命に導かれた2人のドラマが始まる!
革命で国が崩壊し、王女ララは亡き母の故郷をめざす。ララの命を狙う追っ手の目的は?バビロンの出生の秘密とは?貧しい村人たちの未来は?どんな状況でも力強く明るく生きぬこうとする者たちへの賛歌!
香月日輪らしい作品と云っていいかもしれない。
傭兵稼業をしているバビロンとなんかいろいろ背負っちゃってるララ。
バビロンがララに言う、「生きるのも死ぬのも一緒」って言葉が重いなぁ。
頼ってはならないと自分自身を -