K2商会のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ今回の小説は前編だというのに、450ページ越え、小学生にはなかなかの重量感のある読み物になっている。
話は、相変わらずおどけているクイーンがピラミッドキャップを盗むのだが…最後には一緒にあべこべ城へと来たモーリッツ教授から奪い去られてしまう。話はこれから、ピラミッドキャップの中へと登場人物たちが進んでゆくことだろう。
しかし、師匠に対して、好悪の念を感じさせるクイーンは、それまでの現実離れしているような浮遊感とは一味違った人間味を帯びているような気がする。おとぎばなしのような小説。
今も読み続けているのは、クイーンが好きだからというより、薦めてくれた中学時代の友達への想いからだろう。 -
Posted by ブクログ
“しずかになったジョーカーは、おちついた声でRDにいう。
「リミッターの切れたクイーンを、説得するのはむりだ。真正面からむかっても、勝てるはずがない。」
[どうしますか?]
「…………」
ジョーカーは、考える。
しかし、どれだけ考えても答えがでない。
——敵にまわすと、これほどうっとうしい相手だったのか。
ここで、首をひねる。
——しかし、味方にいてもうっとうしいことにかわりはない。
結論がでた。
——とにかくクイーンはうっとうしい。
もちろん、この答えがなにかの役に立つわけではない。
「まず、春咲家に潜入するよ。そこからは……いきあたりばったりだ。」
[了解しました。]
かなり不安だったが、RDも、そういうしかなかった。”[P.227]
7巻目。
久々!
背負子探偵仙太郎がなかなか好き。
“「なんだ、ずいぶんねむそうだな。枕がかわって寝られなかったのか?」
「おれもいちおう、探偵卿だぜ。いままでのことから推理してたんだ。」
Vサインをだそうとして松葉杖のバランスをくずし、あわてる仙太郎。
「じゃあ、影郎の正体とかわかったのか?」
「まぁな。」
仙太郎がニカッとほほえむ。
「ちょっとばかり店のことが気になって、本調子じゃないけど、そうそうはずれてないと思うぜ。」
——本調子じゃない……?
ヴォルフの眉が、ピクンと動く。
「おまえ、"いちおう"探偵卿なんだろ?推理できなかったら、そこらのチンピラ以下だぞ。」
「容赦ないね、旦那は。」
すこしだけ真面目な顔になると、つぶやいた。
「やっぱ、おれにコンビニ王はむりなのかな……。」
「ああ、むりだ。そのかわり、おまえには探偵卿の道がある。二股かけずに、探偵卿の仕事に専念しろ。」
「ほんとうに容赦ねぇな。」”[P.339] -
Posted by ブクログ
ネタバレ「復讐しても死者は戻らないって、確かにそれは正しいかもしれないけど、それじゃ、当事者の怒りや悲しみをどうすればいいの?て思いますよね。それは時間が解決するとか、他人が軽々しく言うな、ですよ」
内容紹介です。
莫大な力を秘めた「聖魔の魂」と魔女の恐ろしい陰謀。ララとバビロンはついに、天使の力を借りることがその危機を打ち砕く鍵と知る。しかし一行の前に、不思議な男たちが現れて……。
上記の台詞、確かにその通りなんですよね。
大切な人が奪われたら復讐したいと思って何が悪い。
実際に復讐して何が悪い。
それは確かに正論なんです。
そして、復讐しても死者は戻って来ない。というのもまた正論なんですよ。
だからこそ、真っ向から対立するんですよねー。
ま、そも「因果応報」とか「復讐」とかは、この物語世界だからこそ言えることであって、実際には言えませんから。って当たり前か。
ついにペルソナ僧(元)の二人組が登場です。
こんなにはっきりと『エリュ・シオン』時の語り部がいるのに、記憶というのは風化していくものなんですね。
いや、この二人が語り部になったかどうかは知りませんが。
そして仲間が増えました。
予想はしていましたが。
そしてどうして香月作品内には微妙な江戸っ子なのか廓言葉なのかよくわからない言葉を操る人が出てくるんでしょうねぇ。
もう少し、使う言語にまで気を使ってほしい気がします。
「言葉」に重みをおくお話を書かれているのに「言語」にはほぼ意識が行っていない。
それが少し残念です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「わしらは……勝てると信じて挑むだけです」
内容紹介です。
用心棒バビロン、科学の申し子の青年ナージス、魔女に狙われる赤ん坊テジャ。そんな風変わりな仲間とともに王家の謎を解く旅を続ける王女ララは、道中の村で会った少女たちと初めての友情を育む。
出たー出てきたー。
香月作品には必ず出てくる(『魔法の塔』には出てこないな…。おじいちゃんがその位置づけなんだろうけど)かっこいいオトコ。
何かを悟っていて、武術にも秀でていて、そして何よりも年齢不詳!
挿絵見る限りじゃイイオトコじゃないけどな。
ただのおっさんにしか見えないけどな。
偶然出会った女の子たちとララが話しているシーンがあるんですが、やはり恋バナなのか。
女の子が寄り集まったら、その話題しかないのか!
それにララとバビロンの関係って恋というより既に愛じゃないんですかね。
しかも超ド級の。
この中で出会った少女が「賢者って何する人?」みたいな心の声があって、それに激しく同感。
よく賢者って出てきますけど、いまいちよく何がどうなって賢者なのか。
そも自分から名乗れませんよね?賢者なんて。
そして「賢者」と呼ばれることを許容するんですか?
それってどうなのかなーと思います。
話の筋にはまったくもって関係ありませんが。
そしてバビロンの言う「バカ賢者」(表記はちょっとテキトー)に吹き出しました。
不思議な響きだ…。
次の巻が楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「許せよ、キエト。そなたの不幸で自分の幸福を思う罪深さを……。どうか許してほしい」
内容紹介です。
魔女の狙いは聖なる魂!
500年の血塗られた王家の歴史。その最後の血をひく王女ララ。王家初代に何が起こったのか?
ララを狙う魔女の陰謀。滅亡した王家の恐ろしい歴史。呪いの謎を解くためにララとバビロンは旅立つ。道中に出会ったのは与えられた運命に誠実に生きるさまざまな人たちだった。
うーん。内容は薄い。が、おもしろい。
他の香月作品みたいに、鼻につく人が出てこないんですよね。
ララは結構達観してるところあるけれど、これは教育の故であり境遇の故ですからね。
仕方ない。
上記の台詞なんて、10歳の女の子が言う台詞か!?って思っちゃいますよね。
人ってどうしたって自分よりも不幸な人見ると、ほっとしちゃうものです。
キエトって自分が愚かだったゆえに、周りを不幸にしたことを自覚し、死に至る病に苦しみながら巡礼している人なんですが、自分の愚かさを自覚出来る人って、たぶんそれが出来ない人の何倍も過酷な運命を生きなければならなくなってしまうんでしょうね。
どっちがいいんでしょう。
己の愚かさと過ちを自覚し苦しむ人生と、自覚出来ず表面上幸せに暮らせる人生。
うん。こう書くと迷うことなく後者だな。
ゲームなんてほぼしないので、良くわからないんですが、RPGっぽい?のかな。
一つの目的地に着くと、次の目的地を示される。
その旅路の中で成長していく。
みたいな感じ。
とりあえず、次の巻が楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「生きてゆく。その日一日一日を」
内容紹介です。
奇跡か宿命か??。伝説の聖少女将軍(ファンム・アレース)を思わせる王女ララと用心棒の剣士バビロン。運命に導かれた2人のドラマが始まる!
革命で国が崩壊し、王女ララは亡き母の故郷をめざす。ララの命を狙う追っ手の目的は?バビロンの出生の秘密とは?貧しい村人たちの未来は?どんな状況でも力強く明るく生きぬこうとする者たちへの賛歌!
香月日輪らしい作品と云っていいかもしれない。
傭兵稼業をしているバビロンとなんかいろいろ背負っちゃってるララ。
バビロンがララに言う、「生きるのも死ぬのも一緒」って言葉が重いなぁ。
頼ってはならないと自分自身を厳しく戒める子供を、間近で見ちゃったら手を差し伸べたくなりますよね。
そしてそれを自分の宿命だと言い切るバビロンに乾杯。
たぶん、バビロンも淋しかったんだと思います。
一人きりの生というものは、有限である私には想像もつかないけれど、やっぱり飽きてしまうし、辛いものなんでしょう。
だからきっと、この二人の出会いは、ララだけではなくバビロンすらも救ったんだと思います。
微妙に『エルシオン』と設定が被ります。
同じ世界観?もうあんまり『エルシオン』を覚えてないから何とも言えませんが。
今回も白魔道士バビロンが関わってる感じ。
これから先のお話がどのように続くのかちょっと楽しみでもあります。