岡田憲治のレビュー一覧

  • 政治学者、PTA会長になる

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    やっと読めた。
    「PTAに入会することを拒否している世帯の子に記念の紅白饅頭は配らなくて良いか」を真面目に議論したり、会合が5時間かかって文字起こししていたり、みんな憂鬱だったお月見会を防災会に発展的解消したり、ポイント制があったりベルマークやったり、色々面白すぎて抱腹絶倒だった。岡田さんのユーモア溢れる記述から浮かび上がる、日本の民主主義の根本的問題、ルールを作れない、変えられないというところにもしっかり表現が行き届いていて、あっという間に読み終わってしまった。最高すぎる!

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    2025年12月07日
  • 風と雲のことば辞典

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    『雨』の次は『風と雲』。

    風と雲のことばだけど、天気の話がほとんど。雲の形や風の向き。読んでるだけで、詳しくなれそうだけど、情報が多すぎて忘れてしまう。西表島の『イリ』は西の意味で、東は『アガリ』とも書かれてた。ちょうど読んでた本に出てきた言葉だったので、なるほどと思って読んだ。
    ヨーロッパの辺りの西風、東風……の神様の名前もあったけど、忘れてしまった。
    『星きらめけば翌日風あり』のことわざも素敵だ。星がきらめくと翌日の天気は崩れる。使うことはないかもしれないけど、覚えておきたい。

    最後の方にことわざと、季語が四季別に載っている。俳句などを作る時にも役立ちそう。


    パラパラめくるだけでも

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    2025年11月10日
  • 半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」

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    何度でも言いますが、言葉というのはただの「道具」です。道具であるからには、使い方を学ばねばならないし、手入れも怠れない。その使命が終わったのなら、潔く手放す。この本には40の「フェイクな言葉」が紹介されています。手癖に塗れ、なんとなく、もともとの位置付けを忘れられた言葉たち。私たちはともすれば、考えるエネルギーを使うことを意識的にも無意識的にも忌避して、現状に甘んじてしまいます。そうやって慣れ親しんだ環境に居着くことに払うコストの大きさを、この本は示唆してくれました。各項目は独立しているので、少しずつ読み進めるのもいいですし、気になったところから始めるのもいいと思います。「よりマシ」な未来を選

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    2025年07月27日
  • 言いたいことが言えないひとの政治学

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     理論編では、単に言葉にするだけでなく、振る舞いや行動を伴うことで世界を少しでも変える技法について論じられる。

    過去には「正しいことを言う」こと自体が重要だったがこともあったが、現代では単に主張するだけではなく、状況に応じた振る舞いが求められる。

    例えば、議論の前提を変える、対立ではなく協力を生み出す、問題を公開して周囲の力を借りるなど、多様な技法が紹介されている。

     実践編では、特にマンション管理組合の事例が印象に残った。

    住民から「宅配ボックスを設置してほしい」「草むしりは外注すべきではないか」といった意見が出るものの、高齢の組合長は「昔からこうやってきた」と取り合わない。

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    2025年02月13日
  • 言いたいことが言えないひとの政治学

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    政治のお話ではないのでご安心ください。 言いたいのに言えない事ってたくさんありますよね。それでずいぶんモヤモヤとしてきたなと思っている方もたくさんいると思います。家族、パートナー、職場、PTA、自治会、学校‥などなど、本書は、なぜ言えないのかを分かりやすく紐解いてから進めていきます。
    けして 安直なハウツー本ではありません。発言力や自己主張を叫べと言っているのでもありません。そこが 本書のいいところです!
    著者の岡田さんは、読者に対して丁寧に親切に、なんとか言葉や振る舞いで思いを伝える工夫やきっかけを提案してくれます。
    ゼロから始めるのではなく、すでに持っている経験や技術を活用しながら、一緒に

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    2025年01月31日
  • 言いたいことが言えないひとの政治学

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    小田嶋隆さんきっかけで読みはじめた著者とは、同年齢だとか共通のご縁もあり、新刊が出る度に読んで10年以上になる。10冊目になる本書では紹介されるエピソードのそこかしこに、“友人知人やわたし自身”を発見するような解析度。著者本人の声が聞こえてくるようで、とてもおもしろかった。個人的には“傾聴”の意義を再確認できたこと、本書が今年の読み納めで通算100冊目だったのも嬉しい。

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    2024年12月31日
  • 半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」

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    これ、フェイクでくくるかなあ。。。
    世の中で常識と思われていることと、実際は違うのだ、ということを
    50個のコラムで解説する良書。
    フェイクじゃないだろう、、、
    PTAは任意団体、辞めてもいい、ことを皆が知らないのは、フェイクじゃなくて
    思い込みじゃないの?
    まあ、確かに、為政者が、都合のいいように皆に思い込ませている、というのは
    あるけれど、、

    と、本の構成にはケチをつけたけれど、内容はいい。
    特に、ヒトラーが民主主義の手続きを経てナチスを完成させたくだり。
    まさにここ数日の韓国の政変、戒厳令はそれをなぞりかねないモノだった。
    議会を止め、憲法を書き換え、、、これが大統領の権限でできそうだ

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    2024年12月07日
  • 政治学者、PTA会長になる

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    YouTubeの「積読チャンネル」で知り、
    これまでPTAには良い印象は持っておらず(業務が大変そう、人間関係がドロドロしてそう)、娘が小学校に入ってもあまり関わりたくないな〜と思っていたが、ちょっと覗いてみたい気持ちもあって本書を読んでみた。

    著者の岡田さんは、最初は半ば強引にPTA会長にされたものの、目の前の苦しんでいる役員のためにPTAの改革を進めようと尽力される。
    しかし、合理的と思われる改革は、役員にあまり受け入れてもらえない。
    うわべでは「生産性が無く、親を無駄に拘束してしまっている」と著者が感じる活動は、実のところ、親同士が交流するきっかけになっていて、いい息抜きになっていたり

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    2024年11月20日
  • 教室を生きのびる政治学

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    はじめはもっと自治について主体的に取り組むように叱咤される本かと思って手に取らなかった(くらしのアナキズムとか読んだ後だったから)が、読んでみたらめっちゃ寄り添ってくれてありがたー

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    2024年10月29日
  • 半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」

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    当たり前のこと、ニュースで流れること、誇張されている事が多いと改めて実感させられました。一歩引いて考えることが大事ですね。統計的にも下がっているのに。
    昔は些細なこともニュースにならず世の中の末端の人までは伝わらなかったことが今では調べればSNSを使えば知ることが出来る。そのために人の意見に騙されやすい気がしてます。
    フェイクなのかフェイクじゃないのかしっかり見極めて世論を捉えていこうと思いました。

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    2024年09月29日
  • 半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」

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    信じていたことや、額面通りに受け取ったことの中にフェイクがあることを知り、自分の無知さや平和ボケさを再認識しました。

    これからはニュースを垂れ流しにするのではなく、自分の頭で考え、調べていきます。

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    2024年09月22日
  • 政治学者、PTA会長になる

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    YouTubeの積読チャンネルで紹介されていて読んだ本。
    「そんなの自分で判断して決めればいいじゃん」という著者と、自分で判断して決めていくことが不安で前例踏襲しようとする他のPTA役員の葛藤が生々しく描かれてていて、仕事の課題を考える際の新たな知見になった。

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    2024年09月07日
  • 半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」

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    「これ、全部フェイクです」
    言いたいことをギュッと凝縮したキャッチーなサブタイトルと真っ赤な表紙に目を引かれ、目次にパラパラ目を通せば身近なことから世界のことまでテーマはいろいろ幅広い。著者の本を読むのは9冊目だから少しは慣れているつもりだけれど、「全部フェイク」がどこに着地するのか?と思っていたらそう来ましたか!そうですよね!
    安易に着地せず、宙ぶらりんで行きましょう!
    色分けなど各所に読みやすい工夫がされているのも良き。

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    2024年08月25日
  • 教室を生きのびる政治学

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    教室にいた頃に知りたかった内容で、そういうことを言ってくれる大人や本に早く出会いたかったなと思いました。

    話し合いの章を読みながら、世の中はキレイ事ばかりではないこもわとを改めて感じました。

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    2024年06月27日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    (2016/10/15)
    中高生に、とあるが、我々大人が読んでも十分学べる内容。
    物事の考え方を、平易なことばでみごとに説明してくれている。

    小田嶋さんの成功者村上龍への食いつきは面白い。「会社員」という仕事がないと。
    村上龍は成功しているから会社員をはずしていると。
    確かに、13歳のハローワークに上がっている仕事で食っていける人はごくわずか。
    みな「会社員」として何とか生きている。

    白井さんの「意味」には際限はない、というのはなるほど。
    本能的欲求は限度があるが、誰も持っていないものを持つ、という欲求には切りがない。
    そこにはまったら最後だな。

    戦争中における「国」とは、国民でなく国体

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    2024年05月28日
  • 政治学者、PTA会長になる

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    周りの大人たちが「PTA、PTA…」と話しているのは聞いていたけど、誰がどこで何をしているのかが全く分からない。子供時代の自分にとってPTAは地下組織みたいな存在だった。
    そこから成長してひとつ知ったのは、ポジティブな意見を聞かないということ。「ただでさえ仕事・家事・育児で忙しいのに、更に仕事を増やせってか!?」子供を持つ身でなくてもそれくらいの叫びは想像できる。

    著者が飛び込んだPTAもまたとんでもない「魔界」で、その実態に自分もビビり倒していた。
    だが「魔界」であると同時に、色々と摩擦が絶えない「人間社会」のようにも思えた。(人間で構成されているから当然) つまり全く想像できない世界では

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    2024年01月31日
  • 政治学者、PTA会長になる

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    ネタバレ

    リーダーは状況に合わせ、不透明な未来に対しての決断を示し、結果を真っ先に受け止める者であるのに対し、オペレーターは先行事例や計画を忠実に実行し、安定的な結果を確保するための管理人である。
    とことん問い詰めて考え、読み、書き、議論してきたという政治学者の自負に対し、「言葉を受け入れる基盤のない人に伝わらない言葉を投げつける」未熟さというミスマッチ。
    「やりたいからやる」というボランティアの本質は不平等であり、公平などにはつながらない。

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    2023年12月30日
  • 教室を生きのびる政治学

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    なぜ学校でも社会でも、人間関係で打ちひしがれている人がこんなに多いのだろうという疑問があったので、この本を読みました。
    人間関係がうまくいかない理由は、「私という存在がダメダメだから」ではなくて、「なぜかそうなっちゃう組み合わせにすぎない」から、と著者は言っています。そう思って肩の力を抜いてみるとうまくいくこともあると。
    あと、「自己決定すること」と「自己責任論」をきちんと区別して、無力な自分を理解して、無理なことに関しては正しく人に助けを求める人間こそ、自立した人間なのだろうという所にすごく納得しました。

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    2023年12月12日
  • 政治学者、PTA会長になる

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    【感想】
    魔界だ。日本社会の悪い所を濃縮した、大量の不満とわずかなやりがいだけで動く硬直的組織がここにある。決まりきった話を数時間読み上げるだけのPTA総会、やりたくないのに止めると言えず渋々続けられている年配者との飲み会、誰からも注目されていない気配りをひたすら発揮し続けるお茶くみ…….。「40年以上前から続く謎行事をよく分からないまま前例踏襲」「目的のための手段を目的化してそれに沿うよう設計された制度の役員を決める会合のための資料作成」など、ページのそこここに理解不能な文字が並ぶ。なにより恐ろしいのは、このトンデモが日本中で同じように行われているということだ。それがPTAという「魔界」の実

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    2023年12月04日
  • 政治学者、PTA会長になる

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    母親はPTAに入っていて楽しそうだった。けど、今思えば愚痴も多かったような….。PTAって当たり前にあるものの、特によくわからなかったけど、歪な組織だったとは!!

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    2023年03月27日