岡田憲治のレビュー一覧

  • 転換期を生きるきみたちへ
    今後の参考に。

    「職に就くことは自己実現のためでも夢をかなえるためのものでもない。」

    という一言には、なるほど。とちょっとカタルシスでした。
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    確かに最近、言葉が粗末にされているように感じる。
    それには学校教育のまずさも原因のようである。
    そして、著者も言う通り、最近の日本語の歌の歌詞の酷さ。
    それは私も以前から思っていたことである。
    最近の歌の「そのまま」を歌った情緒ゼロの歌詞の多いこと。
    薄っぺらくて仕方がない。
    それが分かる人には、言...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    副題「中高生に伝えておきたいたいせつなこと」とあるように、中高生へのメッセージとして書かれた本。
    難しい内容でも平易な文章で書かれていて、著者が読者に伝えようという真摯な姿勢を感じた。
    高校生ごろに出会うととてもいい本のように思う。
    未来の日本を憂いて、どうにかしたいと真面目に思っている大人もいるん...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    高校生が文章を読むに当たり、基本的な考え方をあたえてくれる、良本。
    平川克美「人口減少社会について根源的に考えてみる」ではグラフの見方とともに、当たり前のようにように言われている言説について批判的な見方を示唆する。
    仲野徹「科学者の考え方-生命科学からの私見」ではパラダイムシフト、疑う、シンプルに考...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    【読書メモ】

    p185
    ・何のために勉強するのですか?
    自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言う。ただそのためだけに勉強するのです。山本義隆

    p190
    ・同じことを、違った側面から考える視点を与えてもらうためにディスカッションをするのです。当たり前のことですが、自分は自分の考えに染まりきって...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    年代はあるにせよ転換期ということは認識しなければいけない。
    何でも吸収できる学生時代の脳は、なくした今になってほしくなるもの。無い物ねだりです。
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    若者同士の会話で登場する「マジで」「ヤバイ」「っていうか」から、インタビューの際によく耳にする「いかがでしたか?」「どんな気持ちですか?」「一言お願いします」といったような画一的な言い回しや言葉のパターン化。こうした現代社会の言語状況に警鐘を鳴らした現代言語論。

    中身の無いなぁなぁな意見でその場を...続きを読む
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    ビジネスでも政治でもスポーツでも大事なのが言語技術だ。これを遅そかにすると何をするにも基礎的なことができないから能力が伸びない。言語技術がないといいか悪いか、プラスかマイナスかといった短絡的な思考しか出来ない。
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    自分自身も含めて、最近、みんな語彙や言葉数が足りない。
    足りないというか、物事や気持ちを、微細に伝える必要を感じなくなっているのかもしれないと思こともある。
    私自身も、説明したとこでどーってことないから、まあ、だいたいの言葉で濁しとけってことが多々あったりして、反省。
    でもさ、仕事のこととか、親に細...続きを読む
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    極端に語彙が少ない、または極端に言葉数を惜しんで使う若者の例を引かれると気色が悪いけれど、そんな話し方をする人が実在するなら事例としては仕方がないですね。
    大学では言葉を覚えてなんぼ、それも社会で使える言葉をだ、という著者の主張はよくわかります。何も「前向きに検討します」式の大人語をおぼえろというわ...続きを読む
  • 教室を生きのびる政治学
    政治家たちの不祥事が取り沙汰される昨今、教室を生きのびる政治学とは面白いタイトルだな、と思って手にした一冊。

    扱う内容はいいけれど、クセの強い口語文体で、読むのに苦労した。中高生だとこうした文体の方が読みやすいのかな……。
    政治学というのは身近に存在している。そのことを学校生活の一部を切り取って説...続きを読む
  • 教室を生きのびる政治学
    『政治学者、PTA会長になる』が面白かった(著者 オカケンの吠える声が今でも耳に残っている…)ので、同じ学校現場関連で本書をチョイス。

    PTAでは親御さん世代が対象であったのに対し、今回は(一応)中高生向けに執筆されている。「自分の身の安全を確保し、学校生活をサバイブしてほしい」というのが本書にお...続きを読む
  • 教室を生きのびる政治学
    学校での誰が決めたか、なんの理由か分からん校則、クラスでの文化祭の提案や多数決やその後のモヤモヤ。口に出さないけど皆、感じている。直接的な解決策ということが書いてあるわけではないけれど、個々やら群衆やらのパワーやバランスが現実的に俯瞰されている内容だった。
  • 教室を生きのびる政治学
    すこし読みづらいが、読んで良かった。
    自己決定と自己責任は別。
    無力な自分を理解して正しく助けを求めることができるのが、自立。
  • 教室を生きのびる政治学
    もし、私が中高校生の立場で読むならば、この本みたいに若者言葉でタメ口&「俺は大学教授」という上から目線、
    もぉ絶対「ムーーーーリーーーー」なんだけど、、、

    同じ大人として、筆者が中高校生へ、人間は皆完全じゃない、それをわかって、なんとしてでも生き延びろよ、というメッセージを送りたくて書いたんだなと...続きを読む
  • 教室を生きのびる政治学
    堅苦しい『政治』と苦手意識を持つ人にこそ読んでほしい本。学生向けに書かれているから、日常生活に落とし込めるレベルまで具体例が挙げられていて飽きずに読める。
    学校、職場、人がカタマリになるとルールも社会も政治も存在していると思う。根本的な考え方や仕組みが見えて、自分がどう向き合うべきかが見えてくる。ど...続きを読む
  • 政治学者、PTA会長になる
    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他

    一年間、クラス役員の長を経験しました。
    私の心身にしつこくまとわりついて溶けなかった不安と戸惑いが、この一冊で見事に言語化されています。
    読み出したら止まらない。

    PTAを経験する前の予習として読...続きを読む
  • 政治学者、PTA会長になる
    ポイント制、恐ろしいなと思ったら、元々は事故で亡くなった子どもを悼んで、子どものために何かしたいという親がPTAに集まりすぎた結果生まれたものらしい。

    新入生歓迎プログラムが素晴らしい。親がプログラムをしている間に、子どもたちは即興劇を練習して、最後に発表するという取り組み。
  • 政治学者、PTA会長になる
    政治学者でもある筆者がPTA会長を引き受けた3年間の体験談…。私もPTA活動にも携わっていて、回り番だからと大役も引き受けたこともあるのですが、PTA活動の地域差みたいなものをすごく感じました!うちの地域ではこんな風にはいかないだろうな…そんな気持ちで最初から最後まで読んでいましたが、そんな先入観を...続きを読む
  • 政治学者、PTA会長になる
    旧態依然とした慣行を断ち切る際は、これまで実施してきた人々の受け止めに配慮しないと支持が得られないことが良く分かった。マニュアルは不安だから積み上がる。リーダーとオペレーターは異なる。ボランティアとは本来不公平なものであり公平負担という考えはおかしい。