岡田憲治のレビュー一覧
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野党からの予算委員会の開催要求を徹底的に拒否し、国会が閉幕間近だった先週末のこと。Twitterでは採決を棄権した山本太郎議員を巡り、激しい意見の応酬。いくつかを辿ってみるだけでも『なぜリベラルは敗け続けるのか』その具体的なケースを目のあたりにして、まるでデジャブのようなふしぎな感覚をおぼえた。
みなさんひとりずつの言いたいことは間違ってない。だけど…それだけでは来月に控えた参議院選挙で勝てる気がしない。
本書にはわれわれ有権者が今度こそ敗けないためのヒントがたくさん詰まってる。
合言葉は「オトナになろう!」野党陣営の候補者本人はもちろんのこと、選挙対策の責任者だとか、支援者、ボランティアをす -
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「デモクラシー」と「仁義」
意外な言葉を組み合わせたタイトルが良い。
そしてオビをみれば、「安倍さん、それは“筋”が通らねぇ」と。
思わず手に取り、裏返して見るとそこには民主主義へのダメ出し!
たしかに民主主義は出来が悪い。あなたの不満はもっともなのです、例えばこのように、と民主主義の出来の悪さを語る著者の語り口は時にユーモラスで滑らかだ(悪口で一冊本が書けるほどだし)そこまで読めば、術中にハマる。読み終える頃には、なぜデモクラシーが必要なのか?具体的にはどうすれば良いのか、読者自身が自分のこととして考え、はたと気が付く仕組みになっている。
民主主義は出来が悪くて手がかかる。でも「手がかかる子 -
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内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
小田嶋隆『13歳のハードワーク』
岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて』
仲野徹『科学者の考え方』-生命科学からの私見
白井聡『消費社会とは何か』-「お買い物」の論理を超えて
山崎雅弘『「国を愛する」ってなんだろう?』
想田和弘『「中年の危機」にある国で生き延びるために』
鷲田清一『社会に力がついたと言えるとき』
以上11人の寄稿文
内田樹氏の以下の呼びかけに対応 -
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体験から得られる感覚の素晴らしさに興奮し没頭していた幼少期。小中学生の頃は、特別イベントがない限り地元で日々を過ごし、友達と話すにも多くの前提環境を共有して少しの言葉で話した。感覚を言葉にして共有する必要性も薄く、言葉より感覚だ!と極論に達していた日々。ごめんなさい、言葉さん...私が間違っていました。
「言葉が足りないと、サルになる」
本能がこの本を引き寄せてくれた気すらします。
導入の学生の話、他人事で笑いながら読んでいました。そして、OLにサッカーに政治。・・・まさに自分事じゃないのか??笑えなくなりました。OLの話もサッカーの話(水泳とかバスケとかグライダーとかだけど)も政治の話も、 -
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日本人にしかできない〜 からのリファレンス。
話が長くてウゼェと思われたり、周りを巻き込めなくてダサいと思われるの、嫌だから黙って過ごして疲れますよね。でも、抑えるのに疲れるのではなく、正反対に「何でそう思うか」お互い徹底的に知ろうとして疲れようという一冊。多分、上期トップ。
色んな例が取り上げられますが、一番端的だったのは以下のオシム監督インタビューで、サッカーしてるんだからサッカーの話をしようというもの。
「今日の試合の感想をお願いします」という、典型的な日本の記者の質問に対して、「なにをお願いするのですか。ここは教会ではないので何かをお願いするのはやめてほしい。私が何かいうのを待つ -
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PTAの内情は全然知らなかったけど、語り口調だからか楽しくスラスラ読めました。
・人は、人の言葉を受け入れる基盤が異なると、それが聞こえない。
・ボランティアは本来不平等なもの。
ボランティアにおける「一人一役」は、ボランティアで最も価値がある「見返りはいらない、ただ何かをしてあげたい」と言う気持ちを台無しにする。ここでもまた、人間の嫉妬が問題になる。一人一役、全員が負担しているのだから、していない人を見ると不快に思う。これはボランティアとは言えない。
・スリム化は贅肉をカットするだけではない、大事なところは筋肉を付ける。その通りだなぁ。
・任意団体なのに強制と義務があるのって面白いね
・「 -
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『13歳のハードワーク』がいちばん興味深くわかりやすい内容。これを最初の章に持ってくるべきでした。本当に中学生に読んでほしいと思うなら、まず読みやすい文章から載せるのがいいと思います。「こんな難しいこと書いてるオレってすごいでしょ、みんなついてこれる?」って思ってる大人の文章から始められると読もうとする気持ちがなくなります。
中学生は小説以外の文章を読む機会が少ないし、意外とまじめなので本は常に最初から読もうとします。興味のあるところから読もうとは思いません。
そしてこれを書いているおじさんたち、子どもがいるなら精一杯育児に関わったでしょうか?中学生、高校生の息子、娘にしっかり向き合ったとい -
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「おじさん」なのに教室の感じ、中高生の感情をよく表してるなぁと思う。クラスで文化祭で何をやるか決める際は確かにあんな雰囲気だったし、感情があったと思い起こした。中高生の気持ちを想像しながら汲み取りながら中高生が飽きないような文体で政治について易しく書かれている。読み終わった後で結局のところ政治って何なのよ?と言われると説明は難しいが、筆者の「学校は命をかけて行く場所ではない」というメッセージは強く伝わった。自分ファーストにしてセカンドチャンスがある世の中に、サードプレイスが必要。最後の章に「自決」してくれるなと何度も書かれており、実は筆者が若者に1番伝えたい思いなのかなと思った。