岡田憲治のレビュー一覧

  • 転換期を生きるきみたちへ
    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!
  • 転換期を生きるきみたちへ
    鷲田清一氏の章を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。白井聡氏の文章は痛快で、内容にも共感しました。中高生には、この二つの章は難しいかな。でも、読んでほしいなと思う本でした。大人にもおすすめです。
  • デモクラシーは、仁義である
    「デモクラシー」と「仁義」
    意外な言葉を組み合わせたタイトルが良い。
    そしてオビをみれば、「安倍さん、それは“筋”が通らねぇ」と。
    思わず手に取り、裏返して見るとそこには民主主義へのダメ出し!
    たしかに民主主義は出来が悪い。あなたの不満はもっともなのです、例えばこのように、と民主主義の出来の悪さを語...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければな...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことにつ...続きを読む
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    言葉で丁寧に伝えることを放棄し出すと、途端に人間関係は薄っぺらいものになっていくと日々感じる。

    でも、言葉を紡ぐ訓練って大人になってからなかなか身に着くもんじゃないよな〜とも思う。一生懸命こちらが言葉を紡ごうと努力した時に、それにに対して反応が薄くて言葉が返ってこないとがっかりすることも多いけど、...続きを読む
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    「ウザい」「びみょー」などの説明不十分な"幼児語"を捨てて、自分の意見を"たくさんの言葉を用いて"説明するべきだ、と著者は説く。
    第一章では、今日の大学生、大人がいかに言葉を操れていないかを指摘する。この時点の話はレベルが低すぎて笑ってしまった。これほんまかい、と。
    しかし第二章では、思っていても自...続きを読む
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    体験から得られる感覚の素晴らしさに興奮し没頭していた幼少期。小中学生の頃は、特別イベントがない限り地元で日々を過ごし、友達と話すにも多くの前提環境を共有して少しの言葉で話した。感覚を言葉にして共有する必要性も薄く、言葉より感覚だ!と極論に達していた日々。ごめんなさい、言葉さん...私が間違っていまし...続きを読む
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    この本素晴らしい。言葉が足りない事はなんと危険で世の中を緊縮させているという事に気付かされる。ブログやツィッターでなんと語彙の足りない文章を垂れ流している事が多い現代ニッポンの愚か者よ、この本を読んで態度を改めよう。
  • 言葉が足りないとサルになる――現代ニッポンと言語力
    日本人にしかできない〜 からのリファレンス。

    話が長くてウゼェと思われたり、周りを巻き込めなくてダサいと思われるの、嫌だから黙って過ごして疲れますよね。でも、抑えるのに疲れるのではなく、正反対に「何でそう思うか」お互い徹底的に知ろうとして疲れようという一冊。多分、上期トップ。

    色んな例が取り上げ...続きを読む
  • 政治学者、PTA会長になる
    小学校教員の身からすると、本当に申し訳ない限り。
    はじめの方にある教員の書かれ方(総会中の虚無っぷりとか)が、リアルすぎて…でも読み進めていくと教員の、本当に手が回らない(回せない)実情が浮き彫りになっていって…
    …電話回線2つが当たり前だと思ってた。世間でうんざりするほど言われる教員の社会経験の無...続きを読む
  • 教室を生きのびる政治学
    何でも自己責任と言われ、子どもの自殺者が増える社会で、政治学者の岡田氏が、今後の社会を担う中高生に、政治や民主主義をわかりやすく考えを伝え、生きていくヒントを与えている。
  • 教室を生きのびる政治学
    政治 というと、自分の生活からは遠い事のように感じていました。本書を読んで、とても身近な事なのだと学ぶ事ができました。くさらず、できる範囲で出来る事をやっていこうと思えました。
  • 教室を生きのびる政治学
    政治とは「権力を通じて、誰かの利益になるように他者の行動をコントロールすること」で、「選んで決める」という性質を持っている。
    議論や話し合いの目的は、「共有している部分と、別れてしまった部分の確認・記録すること」であるので、変わりうる自分を認められなかったり、論破してしまったりしては、目的から外れて...続きを読む
  • 教室を生きのびる政治学
    学生は教室という空間こそ世界であると思いがちで、ここでうまく平穏を勝ち取ろうと処世術を学んでいき日常をやり過ごす。そこから脱落or排斥された者を自己責任だとレッテルを貼って周りが看過してしまう事態はとても悲しい。もちろんその教室は世界の全てではないし、自己責任という優しさの放棄も許しがたい。不平等は...続きを読む
  • 政治学者、PTA会長になる
    面白かった。都会のptaって大所帯だから難しいとこもあるんだな。でも、いろんな組織に通じる考え方あり

    学び
    そもそも奥様方に民主主義的な考え方を広めるために立ち上がった
    目的は見失わないように問い続けよう
    人の力を信じる、そのためには話をする、しやすい環境を作る事
  • 政治学者、PTA会長になる
    タイトル通りの内容で読みやすいというか軽妙な語りで著されているのですが非常に考えさせられた。PTAや学校についてもそうだし、PTAを舞台に象徴的に語られている日本社会のあらゆる場所で起こっていることやその中での自分たちの振る舞いについて。民主主義について考えるというのは仕組みや理想的なあるべき像・原...続きを読む
  • デモクラシーは、仁義である
    理不尽や不平等を感じながら尊厳や人権を理念として掲げる民主主義は、時折圧力や嫌がらせを受けながらも信念を曲げない意気込みならまだいいが、少しでも意見が合わない同志を駆逐しようとする内ゲバのようになると、己も崩壊する孤立へと陥ってしまう。本来の民主主義を理解するならば、世間は多様な意志があって当然であ...続きを読む
  • 政治学者、PTA会長になる
    学者さんで大学の先生の文章なのに洒脱というか、軽妙でユーモアがあって、でも下品でもないしちょうどいいんですよね。「肺呼吸してるだけでいい」とか。最初ライターさんが書いたのか思いました。高橋秀実みたいと言ってる方いましたがまさに。

    この本を読んでママさんたちがいかに犠牲になってたか痛感します。献身的...続きを読む
  • 政治学者、PTA会長になる
    PTAのひきこもごもについての奮闘記

    事務的な機能とコミュニティ的な機能を同時に追い求めたがゆえの機能不全が描かれている

    ボランティア活動なのに不参加理由の提出を求められたり、活動内容に応じたポイント制度、コスパが悪いのに続けるベルマーク活動なども事務的な効率から考えると理不尽で無駄だが、コミュ...続きを読む