西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすごい勢いで読み進めてしまった
自殺や安楽死といったテーマは、現実でも人を魅了しやすい分、センシティブな話題でもある。
そのため話が重くなりがちだが、この本はコミカルにまとめられているため読みやすいし、現代社会における生と死の表現の自由の問題を分かりやすく説明していてよかった。
西尾維新先生の言葉遊びや奇抜なアイディア、そして濃すぎるキャラクターたちがずっと面白かった。
主人公以外のキャラを濃くすることで、主人公の一般的な視点に共感したり、考え方の変化が伝わりやすくなっているのかなと感じた。
読後、死ぬことも生きることも強要されない、自分がどうしたいのかを自分で決めることが重要なのだと考えさせ -
Posted by ブクログ
物語シリーズで1番好きな巻。
結局阿良々木くんが好き、という羽川さんが本当に好きなのか?と迷い、うんやっぱり好きなんだ、と戻ってくるだけの話なんだけども、なんともその他人からみたら遠回り(彼女は足踏みと言っていたな)な行為がとても重要で尊い。
彼女はそういった遠回り…………野生として生きること、汚れることをしてこなかったわけだから、盛大な遠回りであり迷子でありをしてくれてとてもよかった。
やっぱり告白のシーンが1番好きかな。
今はこの作品の冒頭部分で語られていたシャーロック・ホームズの「白面の騎士」が読みたくてシャーロック・ホームズを読破中。 -
Posted by ブクログ
ネタバレわたしラノベは普段読まないのですが、このシリーズは好きで…「殺し名」の「殺戮奇術集団、匂宮雑技団」なんて、自分の中の中2が疼いて仕方ないですよね…。
そして中盤で、結構濃いキャラの今作の主要人物が一気に殺されて退場するの、さすが西尾維新ですよね…。
キャラ小説なだけじゃないサプライズを突如仕掛けてくる感じ…。
実は先に人間シリーズを読んじゃったので、「人間試験」「人間ノック」のエピソードの匂わせがあったのも嬉しかったな。
零崎一族も好きなのよ。
さて次作、狐面の男が言うように「最早永劫の最終章にむけてまでどこにも一歩たりとも寄り道を許されない!」。
シリーズがどんな大団円を迎えるのか楽し