無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
自殺志願者を集めて自殺の名所にすることで町おこししようとする安楽市を舞台に、そのPRのための小説執筆を依頼された小説家の主人公が計画をなんとか止めようとすったもんだする、ぶっ飛んだ設定の小説。
いやー不謹慎極まりないネタ。でも、この不謹慎ネタをエンタメに昇華する西尾維新がほんとにすご過ぎて脱帽。
自殺で町おこしというネタを扱うには高い倫理観が必要であり、更に、「自殺なんて良くない」とか「生きるって素晴らしい」というありきたりで陳腐なメッセージに堕しないオリジナリティもあって、めちゃくちゃ高度なことをしてると思う。
この世には、生きるに値する価値なんて無いかもしれない、そもそも死ぬのはあくまで本人の自由なのだ。それでも、小説や映画、音楽などのエンタメによって生きる理由が生まれることも多々あって。小説や音楽の力っていうのも捨てたもんじゃないんじゃない?というメッセージに思えた。
『死んでもいいけど生きてもいい』
生を無理矢理肯定する訳でも、死を美化する訳でもない。エンタメの力を信じられる素敵な結末だった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。