野村美月のレビュー一覧

  • “文学少女”と月花を孕く水妖【ウンディーネ】

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    この巻は最終巻の前の番外編で、最終巻のために心葉と遠子の関係性をより深く掘り下げてるものです。ななせ派な自分としてはあまり好きになれません。ただ、内容としてはやはり十分なものがありました。

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    2012年02月12日
  • “若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3)

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    今回は捻りもない素直な話だったなぁ。
    紫織子の大人の振りから、ラストの子供に戻るところがめっちゃ良かった。

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    2012年02月04日
  • “葵” ヒカルが地球にいたころ……(1)

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    同作者の”文学少女”シリーズが好きだったので購入。…けれど、少し単調に感じてしまいました。

    葵さんにヒカルの思いが届いたシーンなどは美しい描写と相まってカタルシスを抜群に得られたんですがね。
    この作品は映像で見たら面白いんじゃないかと思います。

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    2012年02月01日
  • “夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)

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    ネタバレ

    家庭環境、いじめ、引きこもる不幸な少女。
    少女を閉ざされた空想の世界からつれ出すために、少年は孤独な戦いを繰り広げる。
    少女漫画のようなべたべたな展開に少々ついていけない部分も感じながら読み進めました。
    雨の公園や遊園地など、このシリーズでは一貫して可憐なシチュエーションを演出していくのかもしれません。

    雨の似合う可憐な物語……といいたいけれど
    ミステリ仕立てで怨霊なんかも出てくるから、
    綺麗という前に全体的な印象が暗いです。
    バックに幽霊がいるせいか解決の仕方も強引な気もする。

    少女の恋の相手など、前作からは展開が変わってきましたね。

    学校での悪霊騒ぎというのは文学少女で慣れてしまった

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    2012年01月09日
  • “文学少女”と恋する挿話集3

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    ネタバレ

    本文354ページより引用
    「おっ、ビッグバーガーの割引キャンペーンやってるな、食ってくか?悠人」
    「さっきチョコパフェをたべたばかりだよ、お父さん」
    「あれは、おやつ。こっちは夕めし」
    「ゆうごはんは、おうちでたべるよていだから、だめ」
    「子供が、かたいこと言うなよ!麻貴は、ファーストフードなんか食わせてくれないだろ。父さんが庶民の味を教えてやる」
    「お父さん、いつしゅうしょくするのって、しつもんに、まだ答えてもらってません」
    「だーーーーーっ、それ、小学生がする質問じゃねーって」

     七月の土曜日。
     ハンバーガーショップの前で、小さな男の子にやりこめられている流くんを、わたしは茫然と見てい

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    2011年12月16日
  • “葵” ヒカルが地球にいたころ……(1)

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    源氏物語を下敷きにした、現代版青春小説。後味は爽やかで、「文学少女」よりは軽め。かなりベタベタなので、苦手な人は注意。

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    2011年11月10日
  • “葵” ヒカルが地球にいたころ……(1)

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    文学少女の作者野村美月さんの新シリーズ。

    とりあえず源氏物語を下敷きに書いているのはすぐわかるのですが、もう一つ名作も下敷きになっているらしい。
    わたしはまだわかりませんでした。

    一巻はまずまずだと思うので今後に期待。

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    2011年10月08日
  • “文学少女”と恋する挿話集3

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    これを読み終わるとシリーズも残り2冊です。

    今回の短編集は好きなキャラいなかったからサラーっと読み終わった。

    しいていえば千愛の話。無表情の時の存在感半端ない。その半端なさは教え子を飛び降りさせるほど(違

    そのギャップが有りありと感じられるのが面白いとこだったり。2つのキャラを使い分けるところがメタ的で。そんな千愛もラストでは「あなたのあかちゃんうみたい」発言なのでほんと流人くんに会えて幸せだったなぁと思うキャラなのでした。

    続きがあれば(ないけど)もう一波乱ありそうななさそうな。
    ちょっと気になる二人でした。


    2011/09/12

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    2011年09月12日
  • “葵” ヒカルが地球にいたころ……(1)

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    くっそ、最初から何となく終わりが見えていたのに泣いた……。こういうの悔しいな。
    ってか、是光のキャラがいいww
    是光は光君に振り回される運命なのだよ……ふふふ……。

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    2011年07月31日
  • “文学少女”見習いの、卒業。

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    「行っちゃ嫌だ、嫌だっ、でも、瞳ちゃんが幸せになるなら、――行っていいよ!」
    そこまでに至る過程は勿論違うし別にこんな悲しい物語はなかったけど、菜乃と同じ寂しさを味わった私はここで涙腺崩壊。

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    2011年06月27日
  • “葵” ヒカルが地球にいたころ……(1)

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    話の作り方、キャラクターの描写などは文学少女の時と同じように質が高い。

    しかし、肝心のストーリーはというと、文学少女に比べるといまいち弱いと感じざるを得ない。
    キャラクターも魅力があるかというと微妙なライン。

    ただ、つまらなくはないので、今後に期待。

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    2012年05月01日
  • “文学少女”と死にたがりの道化2巻

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    真っ黒なページに言葉だけとか、すごい表現だ。
    マンガになっても、シリアスとコミカルなギャップはすごい。

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    2011年06月08日
  • “文学少女”と月花を孕く水妖【ウンディーネ】

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    ネタバレ

    今回は番外編!
    なんとなくですが普段のお話と少し違う気がしました。
    普段の話は恋が招いた災難みたいな感じでしたが、今作は女どうしの嫉妬みたいな…

    今回はちょっと文面が普段と違っていたので読みづらさがありましたが、話の内容はかなり面白かったです! 

    神に挑む作家も早く読みたいと思います!

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    2011年06月03日
  • “文学少女”と恋する挿話集3

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    ここはあえて千愛ちゃんに触れずに牛園先輩で!いい人だなぁ~。10年後、可愛い奥さんと小さな子供がいて、というのが想像しやすいとってもいい人だなぁ。そして牛園先輩に振り回されて、遠子先輩をうっかり意識しちゃう心葉くんが可愛い。

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    2011年05月02日
  • “文学少女”と恋する挿話集4

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    短編集第4冊目にしてとうとう美羽が表紙です。

    芥川くんと美羽の関係が微笑ましくていい感じ。
    ななせと美羽にはぜひ幸せになってほしいね。


    文学少女シリーズも残すところあと1冊。 最終巻読むのが楽しみのような寂しいような……。

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    2011年10月08日
  • “文学少女”見習いの、卒業。

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    “わたしが不安を感じている間も、瞳ちゃんの目に浮かぶ憎しみは、手のつけようがないほどふくれ上がってゆく。ひりひりした空気が瞳ちゃんを包み、顔が苦痛にゆがみ、呼吸も荒くなる。
    「櫂を裏切った相手を、あたしは絶対許さないっ!」
    吐き出された言葉は、熱い渦のようだった。
    瞳ちゃんが、こんなに激しい目つきをするなんて!こんなに憎しみをあらわにするなんて!わたしの体も渦に投げ込まれ、真っ赤な炎に炙られたみたいだった。息もできないほどに、鼓動が高まる。
    瞳ちゃんが憎んでいるのは、先生?
    忍成先生が、『こころ』の先生みたいに、櫂くんを裏切ったから?だから許せないと言っているの?
    胸が灼けた鏃で、ぐちゃぐちゃ

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    2011年04月11日
  • “文学少女”と月花を孕く水妖【ウンディーネ】

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    激しく展開した前作から時系列が少し戻るので、ちょっと肩すかしな感じを受けます。
    内容的には、麻貴先輩回なのですが、ところどころで垣間見せる遠子の心の動きが最終巻への橋渡しになっているように思います。

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    2011年03月31日
  • “文学少女”と恋する挿話集4

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    “「……あたし、彼氏なんていらない」
    「中二でその発言は寂しいよ、舞花」
    「だって、あたしだけ彼氏作ったら、お兄ちゃん、世話をしてくれる人がいなくなって可哀想だもの」
    「同情してくれてありがとう」
    お兄ちゃんがあたしを抱き寄せて、髪を撫でてくれる。
    「お兄ちゃんに彼女ができるまで、あたしも彼氏なんか作らない」
    どうして大西の顔が頭に浮かぶのか。わからなかった。
    それに、どうして胸が酸っぱくなるのかも。
    こんなに近くにお兄ちゃんがいて、お兄ちゃんの香りを吸い込んでいるのに。
    胸が、酸っぱい。
    「うん……じゃあ舞花に彼氏ができるまで、お世話になろうかな」
    お兄ちゃんが優しくつぶやく。
    ずっとずっと

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    2011年03月16日
  • “文学少女”見習いの、傷心。

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    “「怪物なんて、いない。人が怪物になるんじゃないか」
    わたしを見つめる瞳は黒い翳りを帯びている。そこに胸を刺すような、痛みが浮かんでゆく。
    「……もしかしたら、ぼくも怪物かもしれないよ」
    一瞬、部屋の中がシンと冷たくなった。
    怪物?
    心葉先輩が?
    窓の外は、赤と黒が混じりあったような暗い夕暮れの色に沈んでいた。それがだんだんと夜の闇の色に変化してゆく。人が怪物に変わってもおかしくないような、怪しい風景で……音楽室に二人きりで……。
    わたしは夕日のように、ぽっと赤くなった。
    「それって、わたしを襲いたくなっちゃったとかですか?大胆すぎです」
    心葉先輩が、「へ?」と目をむく。
    わたしは両手を頬にあ

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    2011年03月16日
  • “文学少女”と恋する挿話集3

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    “「……心葉くん、今、どこを見てた」
    「……えーと」
    正直に答えたら、殴られるだろうか。
    けど、遠子先輩は正直に答えなさいというように、上目遣いに睨んでいる。
    「関東平野のような洗濯板です」
    とたんに、ペットボトルが飛んできた。
    「なによそれーっ!わたしの胸が、洗濯板で関東平野だって言うのーっ!」
    水が、ばしゃりと降りかかる。
    「うぅっ、ひどい!ひどいわ!わたしだって好きで洗濯板なんじゃ」
    涙目の遠子先輩がさらにげんこつを振り上げたとき、部室のドアが、勢いよく開いた。”

    牛園君の話と小鹿ちゃんの話が特によかった。
    最後のちぃ視点の話とか素敵で、思わず泣いた。
    ちぃと流人には幸せになってほしい

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    2011年02月11日