野村美月のレビュー一覧
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──どんな姿をしていても、有海さんが、わたしの旦那さまです。
人生このかた20年人妻ばかりを好きになってきた青年春近が冬の日の深夜、公園で出会ったのはもふもふの白い毛並みのサモエド犬、有海さんを連れた、ひまりさんだった。
有海さんは彼女の夫なのだという。
晴追町でささやかな謎と優しい人々に触れ合い、大いなる謎を隠した人妻に振り回される春近の明日はどっちだ?的なほのぼの日常、ミステリかな?
文学少女以来に久しぶりに読みました、野村美月。
と言って6年も前の本ですが。表紙が志村貴子だったので目に止まりまして。
思春期を皆殺しにするようなあの頃とは違って優しく淡い物語でした。ずっと読んでいたいような、心を柔らかくしてくれるお話でした。
ずっと読んでいた作家さんからしばらく離れたりすると、その間に書かれたお話に触れてこなかった人生が、触れ続けていたらの仮定の人生と分岐した気がしてちょっと切なくなってしまいます。本を読むということは選択の連続です。
次も読もう。 -
購入済み
出来る事なら
最後の二人のなりそめは、もう少し事の詳細を書いて欲しかったかな。
再び出会うまでの流れが解らないと、作品自体の面白さも欠けると思うんだが。
あやふやにし過ぎてしまうと、今の二人の関係をもあやふやにしてしまう。
他の章の作品は解り易かったのに、肝心な章がこれではねぇ〜 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人の記憶を買い取り他人に移植することを生業とする記憶書店うたかた堂。その美貌の主人、現野一夜に持ち込まれた依頼を巡る6篇のお話。
1話目が切ないテイストのストーリーで、一夜も超常的な能力と共に謎めく冷徹な人物として描かれていたので全編そういう感じかと思っていたら2話は結構軽くて、一夜もお茶目な部分もあるキャラになっており(休日の過ごし方、婚活ですか?!)、1話からの2話の雰囲気の変化にちょっと違和感があった。
全ての記憶を他人に移植してしまうと命の危険も伴うって、脳科学観点から見るとちょっと説明がつかなくない?と突っ込みたくなるところも。(せいぜい記憶喪失的廃人になるくらいじゃないの?しかも結局あけるなんて人間一人分の記憶を明け渡すと言ってる割には平気でピンピンしているし)
ただ、そんなツッコミは野暮と割り切れば、物語としては割と面白かったので、人の記憶とか思い出をテーマにした小説を読みたい人にはおすすめです -
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あらすじを見る限り、長編なのかなと思っていましたが、全6話の連作短編集でした。
人の記憶の売買を行う記憶書店「うたかた堂」。そのオーナーは、少年っぽい細身の青年。
各話ごとに依頼者が代わり、記憶の書換によって忘れたい人、他の人の記憶を買いたい人など様々な人が登場します。
記憶が書き換えられた先には、感動や希望がまっています。
野村さんの作品は初めてなのですが、文章がきれいで、丁寧に言葉を扱っている印象がありました。
記憶によっては、消したい記憶や上書きしたい記憶など色々あるかと思います。操作することで都合の良い人生を送ることは良いかもしれませんが、それに影響される周りの人達のことを考えると・・・。読んでいてなかなか難しいなと思いました。
話としては、切ない話もあれば、感動した話もあって、色々楽しめました。全体的に心が優しく温かくさせてくれました。
謎めいた青年の正体は、あまり詳細に描かれていないので、わかりませんが、冷酷さやその中から滲み出る優しさは伝わりました。続編があるような感じがあったので、青年の過去も描いて欲しいなと思いました。 -
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ネタバレ見習い③でラスト。
[寂寞]
題作は漱石のこころ。
前巻ラストで菜乃の親友の瞳ちゃんがコノハとキスしてる(ような)場面から。
ショックを受けて、即座にコミカルにツッコミを入れるのはさすがです。
別れは寂しいけれど、瞳ちゃんがこの決断をしたのは、好きな人に邪険にされても想い続けてそばに居た親友を見続けてきたからだと思う。
まあ現実問題として、即決即断としても翌日に犬を連れて海外に行くなんて出来るのかね。
[ある日のななせ]
琴吹さんが自分の気持ちにケリを付けつつ、オカ(夕歌)とやり取りする話。
[卒業。]
題作はチェーホフの桜の園。
恋の結末は予想通りではあったけども、スッキリと失恋ができた感じで良かった。
彼女の文学少女への道は続くのでしょう。 -
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ネタバレ挿話集③。
本編のその後が多いもの。
[炎を上げる牛魔王]
遠子先輩に嫌われても想いを忘れられなかった牛園先輩が前に進むための話。
相変わらずな先輩だけどほろ苦い青春という感じ。
[おやつ『好色五人女』]
口では言えない思いを文に載せて。
英語の宿題を翻訳したノートをつまみ食いしてしまったて、どっかに出てきてたね。
[恋しはじめの女給]
遠子先輩が麻紀先輩にさらわれた夏休みの紗代ちゃん視点。
珍しく遠子先輩の気持ちが語られる話でもありました。
[おやつ『谷間』]
哀愁を漂わせる遠子先輩に甘い話を書いてあげたら原因に驚いた話。
それでよく国立に・・・
[傷ついた紳士と汚れなき歌姫]
ななせの親友夕歌とその彼氏になったマリちゃんの出会い。
この先の展開を知っているだけに、幸せそうな展開が逆に辛い。
[卵の歌姫と彷徨える天使]
かつて罪を犯したマリちゃんが、出所して再び歌姫に関わってしまう話。
確かに許されざる罪を犯したのは事実で、忘れてはいけないものなのだけども切ない。
[遠子おばタンの秘密]
麻貴先輩と流人の子供が生まれて、遠子先輩がおばタンになってしまった話。
確かに大学生でおじさんおばさんは嫌だなあ。
楽しかったです。
[迷える子鹿と嘘つき人形]
人の心が分からないちぃが学校の教師になってて、生徒のために奔走する話。
思春期生徒は更に多感だろうに、よく先制という職業を選んだと驚いた。
[頑張る子鹿と臆病な旅行者]
[道化のつぶやき]
相変わらずの思春期女子の教師をしているちぃの話。
30代になったとは随分と時間が立ってることで。
苦しみながらも進んで、子供を生んだあとも幸せになってほしい。
そしてできれば、その後の物語も読みたかった! -
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ネタバレ挿話集②。
ななせの友人の森ちゃんの恋愛と、ななせとコノハの恋愛。
[森ちゃんのつぶやき]
ななせと森ちゃんの出会い。
[愛を叫ぶ詩人]
森ちゃんに想いを寄せる若人と、それのアドバイスのために遠子先輩が渡したハイネの詩集。
詩は良う分からんのだ。。。
それにしても森ちゃんの名前は確かに恥ずかしい。
[おやつ『ロリータ』]
コノハくんのロリコン疑惑。
[キスを待てない詩人]
森ちゃんと恋人関係になったのでキスをしたいと葛藤する彼氏。
青春という感じがするけども親に見られるのは色々ときつい。
[おやつ『飛ぶ教室』]
コノハと芥川のホモ疑惑。
[ななせの恋日記]
本文もさることながら「Nanase Note」が可愛かった。
[汚れつちまつた詩人]
キスの続きとななせを裏切るコノハをとっちめる話。
この時期のコノハは色々と追い詰められて辛かったんだよ。。。
[おやつ『銀の匙』]
コノハのマザコン疑惑。
そして遠子先輩の母性について。
[祝福する詩人]
卒業式と振られたななせを慰める話。
最後は肩を貸してあげたりはしたけども、水着の女の子を抱きしめたわけではなく、「よく耐えた!」と思った。
[ななせの恋日記 特別編]
コノハとななせのデート。
すごく甘く、その後の展開をしる身としては切なかったです。 -
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ネタバレ見習い①。
コノハに一目惚れした1年生の菜乃が文芸部に入って猛烈アタックをしつつ、
菜乃がお題の曽根崎心中を調べてる中で知り合った中で知り合った人の事件に巻き込まれる話。
菜乃の友達の瞳ちゃんの
「やめなよ、他に好きな人がいる男なんて」
「平気なの?そんなに冷たくされて、全然見込みがないのに側にいて、辛くないの?」
というセリフは、この先の展開を知ってると友達を心配する言葉以外に受け取れる。
トラウマを克服し、先輩が卒業して後輩が入ったことでコノハくんが成長したようで。
全然似てないのに遠子先輩を思わせる行動を微妙にする菜乃とコノハがどう成長していくのか楽しみです。
あと、ラストでコノハが菜乃を嫌うのは納得はできるけども、事件解決に協力しておきながら唐突すぎて驚いた。 -
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ネタバレ短編集①
全体的に短めのものが多いのだけど「ああ、あの時の話か」というのがわかるものが多くて楽しかった。
本編が暗いものが多いから、こういった明るく軽く読める話もいいね!
[恋する牛魔王]
遠子先輩に恋をした柔道部主将の話。
またコノハが巻き込まれる話。
[おやつ『更級日記』]
文学部のポスト設置。
日常的な感じ。
[革命する労働者]
遠子先輩のおやつ係をやめるために新入部員を探してたらボート部の問題に巻き込まれる話。
この学校はもみ消される問題が多すぎません?
[おやつ『万葉集』]
バレンタインの話。
「だって義理だもーん」と晴れ晴れと笑う遠子先輩が可愛らしい。
[病がちな乙女]
遠子先輩のクラスメイトの恋心と、特別な義理チョコ準備。
[おやつ『ムギと王子様』]
遠子先輩の結ぼうとして失敗したリボンを、コノハがこっそり結んでいた話。
[無口な王子と歩き下手な人魚]
朝倉美羽の社会復帰と芥川くんとの関係。
少しずつ優しくなれていっているようで良かった。
このまま二人で支え合っていってほしい。
[扉のこちらの姫]
姫倉麻貴や遠子先輩の入学と、文芸部の先輩。
[浮気な預言者]
流人が文化祭で遠子とコノハをくっつけようと暗躍しようとしたら、いろんな障害が立ちふさがってできなかった話。
メイド姿の挿絵が良かったです。
[おやつ『スノーグース』]
大学生になって下宿した遠子が編集の佐々木さんからの手紙を読んで涙する話。
きっとさぞかし嬉しい知らせが書いてあったのでしょう。