あらすじ
綾音と距離をおくことを選んだ詩也。"素直な後輩"を演じる彼に綾音が動揺を隠しきれずにいるところへ、さらにいち子が、クリスマス公演は「チーム・デネブ」を脱退したカレナを客演に迎え、ダブルヒロインで行うと発表! 演目は『エロスとプシケー』、神と人間の恋物語。謎を秘めた詩也と正体を隠す愛の神エロスが重なり、綾音は演技が出来なくなってしまい――!? 互いを想いながらすれ違う二人、それを見つめる赤い瞳の少女。彼らの想いが交錯する第4弾!!
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Posted by ブクログ
シリーズ4巻目はある意味一つのハイライト回。
前巻では結局自分の気持ちしか考えられず、そうじゃないだろうと突っ込むしかなかった詩也。
今巻では綾音の気持ちもちゃんと考えることが出来るように成長したのが嬉しいかぎり。
今回も演じる劇の展開と二人の関係が実によく重なって、さすが作者と感心した。
暗闇のなかで詩也が自分の正体を明かす場面から、その後のクリスマス劇の本番を経て、ラストの告白までの流れが、とてもよかった。
息詰まるような緊張と切なさを経て解放される想い。
うん、こういう場面を見たかったんだよ。
涙を浮かべながら微笑む綾音の姿に胸がキュンとしてしまった。
それにしても綾音のブラ姿といい、カレナ様とのキス場面といい、今回はなかなかエロチックだった(笑)
もう、そこは押し倒してもいいんじゃないかな(爆)
でもあれだね。
カレナ様はほんとはとてもいい人だね。
なんというか一本芯が通っている感じ。
ステキだ。
そうそうカレナ様、その台詞は漱石的には告白なんだけど、知らぬが仏だろうか。
物語は一山越えて、さてどこへ向かっていくのか?
ぜひこの先にハッピィエンドが待っていて欲しい。
Posted by ブクログ
プシケーから秘密を知られないように、けど一緒にいるために距離を置くエロスと詩也&綾音の関係がリンクしていて、倍増しで気になって仕方なかった。
ラストに恋を始められてよかった。
ここから、愛にどう変えていくのか凄く気になる。(始める相手も気になるし、、)
Posted by ブクログ
メインシリーズなのに、今回はイマイチだなぁ、と思っていこのシリーズですが、ごめんなさい。すっごい面白かったです。秘密を隠すために、プシケから少し距離を置こうとするエロスと、リアルでも綾音と距離を置こうとする詩也の心が重なり、大円談のラストとなりました。そしてもちろん、今回一番いいところを持っていったのはカレナ様。そして乃木阪ナイツに拉致されていった時はどうなるのだろうと思ったら、モブキャラにも人格がふきこまれ、益々世界観が広がりました。
後は雫の思い出と、綾音も思い出になっていくところが描かれるのかな?
Posted by ブクログ
フリーとなったカレナを客演として迎えた今回の演目『エロスとプシケー』新旧トップの対決する構図が面白かったな。
この巻も何かとじれったい詩也と綾音の2人でしたが、カレナのおかげですっきり読めました。ようやく進展があって何よりだけど、もっといちゃいちゃが見たいぞ!