野村美月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ誰の目にも無理とわかっていても、想いを貫いた菜乃が健気すぎる。
彼女は周囲の人達に陽を当てる、天性のものがあるようで、そのあたりは麻貴先輩も認めていた節がありますね。
ちょっとはじけ過ぎ位の元気良さが、遠子を失った心葉の心をフォローしただけでなく、彼の成長の助けにもなった。
恋愛ではなくても、確かな絆が生まれていたように思います。
心葉にもその自覚があったから、動物園デートを承諾し、卒業式の日のサプライズプレゼントと、感謝の言葉だったのでしょう。
この先の菜乃にどんな未来が来るのか、、それも楽しみです。
文芸部つながりで遠子と菜乃のストーリーってのも見てみたかったなあ。 -
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Posted by ブクログ
本編1巻の「飢え渇く幽霊」と比べるとビックリするボリュームだが、いつも通りの読みやすさですぐに読み終われた。
表題である「傷心」は短編で遠子先輩の過去や心葉君の新たな一面に触れた菜乃が必死に文学少女になろうとする様が心苦しくなってくる。読んでる側からすれば絶対叶わないとわかっているから余計。
それでも諦めない菜乃、恐ろしい子だ・・・
そしてある意味本編?な「怪物」。今回も本格ミステリーが・・・はもはやどうでもよく、菜乃が心葉とどうなるかだけが気になって仕方なくなってきたw
「傷心」で本当の顔を見れたと思ってた菜乃がある意味心葉に裏切られる、「傷心」以上の展開。
それでも諦めない菜乃、なんだ -
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Posted by ブクログ
2010.12
『ファージョンにとっては、空想は現実で、
現実もまた空想で、その境は本当に曖昧で、
息をするくらい自在に、楽々と、行き来できるものだったんじゃないかしら。』
遠子先輩は花のように笑いそう言った。
きっと遠子先輩にとっての物語の世界に浸ることもまた自在なことなのだろう。何事にも一生懸命な彼女だから…
ある朝、ふと顔を上げると彼女はリボンを片手に木にしがみついていた。
誰にも見られず校内の木にリボンを結ぶと願いが叶うらしい。最近噂になっているおまじないだ。この現状をあんなしどろもどろな言い訳で誤魔化そうとしているらしい。まったく…
今日も僕は先輩のためにおやつを書いている。
先 -
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Posted by ブクログ
文学少女「見習い」シリーズの完結作。最後にふさわしい最高の出来だった。作品単体での物語・構成もシリーズ屈指の完成度だし、それと併せて、主人公である菜乃の成長も十分に描ききっている。
個人的に気に入っているのは、心葉の成長については敢えて心理描写を行わず、あくまで菜乃の視点から客観的に表現することに徹したところ。遠子さんから受け取った想いを糧に、自分の足で歩んでいけるようになった心葉の姿をうまく表現出来ていたと思う。
あと見習いシリーズは、本編と比べてレギュラーで登場するキャラのメンヘラ表現が抑えられているのもよかった。
巻末に次期シリーズの予告もあり、「文学少女」がまだ終わらないことがわか