野村美月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
佐伯冴音子と相葉遥平が登場するシリーズ的な作品群の3作目。本作品がシリーズ最終作と根拠無く思う。
前作『元カノが転校してきて気まずい小暮理知の、罠と恋』の後書きで第1作『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰』の続編も考えているけどどこで出したら良いか?と某社の編集者に相談したら、ガガガでしょう!と自社のレーベルでは無いのに言われてガガガで出すことになった、と書いてあるがこのセックスを想起させる内容なら『絶対女王にゃー様』と『ハムレット・シンドローム』を出したガガガであることむべなるかな。
前二作は遥平の異常性が際立っていたが本作品は兄の北斗の妹の春への破裂寸前の愛欲の前にNTR変態の遥平 -
Posted by ブクログ
これ一冊で成立する作品でありながら、本作に出た佐伯冴音子と相葉遥平が登場するシリーズ的な作品群の1作目でもある。
息苦しい状況に、最初の数ページで読むのが辛くなるが読むのが止まらなかった。
古都と弘凪が互いの想いは絶対に見せてはいけないなかでの、互いに好きな小説のタイトルを介しての想いの触れあいが切ない。陽キャにみえる遥平の矛盾した暗い心が深すぎて怖い。地味目文系美少女万歳!と言いたいけど古都はおとなしすぎ、と思ったら最後化けた。好き。
さて、シリーズはこの後2作続く。音子の遥平への憎しみがどう加速するのか楽しみ。多分いちばんの被害者であるすず穂の登場があって、究極の惨劇になることを期待したり -
Posted by ブクログ
ネタバレ作中で登場するスイーツより余程甘々な雰囲気だった語部さんと糖花さん。
周りが見ても両想いな二人だからやむなしとはいえ、恋人役をしてくれと頼まれた相手そっちのけで二人きりの世界に入り込んでしまった場面は申し訳ないけど爆笑してしまった。
何でこれで付き合ってないんだ、この二人。
とはいえ前述通り、糖花さんが恋人役に抜擢されてしまったり、令二くんとデートしちゃったりと(糖花さんとしてはその気は無かったはずだが)語部さん的には恋愛面で試練の話ではあった。
まあ令二くんは最初から勝ち目のない話なので捨て置いてもいいのに、存外余裕のなかった語部さん。
もう隠してないからね、ダダ漏れだからね。
気づいてい -
Posted by ブクログ
何かの物語を軸にする書き方で2作目かな?
ビストロ・ベーテは美女と野獣、今回は小公女。次があるなら赤毛のアンあたりか。
頭お花畑さんな主人公かと思いきや、自分の機嫌は自分で取れる人でした。ガチガチに武装して戦うのではなく、ひらひらと柔らかく舞いながらいつの間にか懐に入ってしまう姫乃さんは最強かもしれない。
キャラクター的に立っていたのはやはり華通子さん。本当は違うけど、私の中では縦ロールな髪です。
それにしても菓子テロが酷い。
オーソドックスな英国菓子がバンバン出てきます。バターがじゅんわりあふれる、美味しくて肥る悪魔の食べ物。そして香り高い紅茶。
好きであればあるほど読んでる時に欲しくな