あらすじ
10年以上付き合ってきた彼は後輩と結婚、真摯に勤めてきた仕事先はクビ。数か月後に迫る「35歳」を目前に、小野コマチは婚活アプリに登録する。「私の料理をぜひ食べに来てほしい」と誘われ、出向いた先はなんと色とりどりのバラが咲き誇る庭園に囲まれた豪邸だった。恐る恐る進むコマチを待ち受けていたのは、見目麗しく一口食べれば止まらない料理の数々で――(「第一話 小野コマチの情熱~骨付き鶏もも肉のワイン煮込み」より)。現実に少し疲れた人の前に現れる、豪華なビストロとめくるめく料理、そして謎に包まれたシェフとは?「ものがたり洋菓子店 月と私」の著者が贈る、美味しい一皿と再生を描いた連作短編集!
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Posted by ブクログ
美女と野獣がハッピーエンドを迎えなかった世界線とかいうとんでも設定からスタートしましたけど…3人の女性やすずはどれも魅力的で、野獣も言葉遣いの裏腹に凄い優しさを秘めてたりして読んでいてホッコリ出来ました。
3人の女性達はそれぞれに辛い過去やトラウマを持ちながらもそれを受け入れ癒す野獣。
登場する料理はどれも美味しそうです。
お手伝をいするすずもまさかそんな縁が…と見事な展開と伏線回収を決めてくれました。
これは続刊が読みたいなぁ…
Posted by ブクログ
美女と野獣をモチーフにした作品。
タイトルと表紙がとっても美味しそうで選びました。
つい最近映画を見たばかりだったので、よりお話が染み込んできました。
ただ真の愛を求め続ける野獣の物語かと思っていたけれど、最終的な着地は全然違いました。
心に残るお腹も心も温まるお話です。
Posted by ブクログ
凄く読みやすくて、登場する料理全て美味しそうすぎてお腹が空いてしまいます。とても面白い。買って良かったです。野村美月先生のお菓子やごはん描写は、読んでいて凄く楽しいから買うのがやめられない。1巻って書いてるからシリーズ化するのかな?続編出たら、絶対に買う!
Posted by ブクログ
最初から最後まで
ファンタジーなお話がとても素敵でした!
ワケありシェフにワケありなお客。
そして出てくるお料理は全部美味しそう。
こんな素敵なお店があったらいいのにと
思ってしまったぁ〜。
Posted by ブクログ
隠れ家ビストロのオーナーシェフが、婚活アプリを通して婚活中の女性を店に招待しているのですが、薔薇が咲き乱れる広々とした庭園のある西洋風のお屋敷と、主人の名前がベーテ(野獣)、そして冒頭の一文から、これはあの有名な童話をモチーフにした物語だということがわかります。
出てくる料理がどれも凄く美味しそうで、過去を背負った人たちが登場するにもかかわらず、コミカルで楽しい内容に思わず元気と笑顔がもらえます。
こんな個性的なシェフのいるビストロに、一度足を運んでみたいな。
美味しい料理ととびきりの愛情で、自信を失くした女性たちも、きっと幸せな気分になれるはず。
Posted by ブクログ
3人の女性とのマッチングが繰り広げられる屋敷での話。
最初は長くて流れがぼたぼたしてるな、と感じていたが、すずとの過去、そして野獣の愛が行動になっていくところはグググ〜っと速度が上がって読む手が止まらなくなった。
美女と野獣限定版、という創り方も面白い。
私も何かの物語をコラージュして小説書いてみようかしら…。
Posted by ブクログ
マッチングアプリで婚活した訳ありの
三人
相手も魔法をかけられた野獣
料理の出来る男性という設定で
何故か小さい子どものすずがお手伝い
結婚が成就すれば魔法が解けると
いうが 三人とも NO
三人と野獣 そしてすずを中心に
冷たいすずの母親から
野獣の魔法の経過がわかり
すずが昔の野獣の恋人の生まれ変わりとわかってくる
最後は野獣の魔法がとけるかと思ったけど 野獣は野獣のままで
三人とすずは仲良く野獣の美味しい
料理を頂きにビストロに通う
面白いしけっこう深い作品
私も料理したくなった
Posted by ブクログ
食べたことがないお洒落な料理がたくさん出てくるのに、文字だけで味や匂いがわかるようで心もお腹も満たされた。
野村先生が紡ぐ食べ物のお話はどれも心がぽかぽかになって、幸せだなぁ。ごちそうさまでした!
Posted by ブクログ
美女と野獣のお話をベースに、現代の女性3人が自分の弱みと向き合うお話。
そこには、野獣さんがいて、野獣さんも本物の愛を探すために、おいしいお料理を出す。
お手伝いしているすずちゃんにも、複雑な背景があり。最後は愛であふれる終わり方でした。
Posted by ブクログ
美女と野獣を元に作られた物語りで人間になる為に婚活アプリ見合いする人を見つけて、家に招待してお料理を振る舞う。三人目まで来た時に残りの二章でまた同様のことが語られるのかと思いきや、四章からはお手伝いをしていた小学生すずちゃんの話になります。野獣になる魔法をかけたのが愛情のかけらも無いすずちゃんの母で、すずちゃんが遠くに行かされてしまうのを知り、結婚してくれる人と出会えれば魔法が解けて人間になると知った三人が協力して、野獣が外出出来るようになり、すずちゃんを取り戻す。三人のうちの一人に絞る事ができないままに物語は終わります。素敵な関係のまま五人の日々が続くうちに、もしかしたらすずちゃんが成長して野獣と結ばれるのかなと感じました。
Posted by ブクログ
やじゅうさまの口調がアホ可愛い。
読んでると美味しいワインと料理がめちゃくちゃ欲しくなる。
出てくる女性陣の心情が分かるのは働き出してからだとは思うが、メインとなる話は児童書に近いように思う。
肩の力は確かに抜けた。
Posted by ブクログ
おとぎ話です。
アニメの原作とかになりそう。
読み切れるのは、野村美月さんがありえない話なのに、面白く書かれるから。
「月と私」とか「紅茶とマドレーヌ」と違うのは、主役がお料理というところ。
ちょうど転職活動に失敗してしまい、かなり落ち込んでいたので手に取りました。(一度採用となり配属先も決まり、制服の採寸も終わり、初出勤も決まっていたのに、私より15歳下の方を採用することになり、年増の私はあっさりと未採用になってしまった…)
そんな時に頭の中を空っぽにして、ただ読むことを楽しみました。
何となく気持ちがモヤモヤしたり、スッキリしなかったり、落ち込んだ時に読むといい本です。
Posted by ブクログ
普通に、食べ物屋さんの主人公とそこに関わってくる人たちの物語とベタに思ってたんですけど、まさか美女と野獣の創作・後日譚だったとは。。。
野獣の話しぶりと婚活女性のやりとりが少し鼻についたんですけど、後半に掛けて畳み掛けるように盛り上がっていきました。まさかこんな話とは!という一品ですね
Posted by ブクログ
「婚活」×「美女と野獣」、すごい設定
だけど面白かった。野獣の婚活相手の
美女たちは一癖も二癖もあるけどとても
魅力的でその魅力的な女性とかかわることで
野獣が素直に変わっていくところも
かわいらしくてよかった。そしてずっと
前半から気になっていた謎だった
メイドのすず、話が進むにつれてあぁ~
それですずなのかとか、何だかんだとかなりの
キーマンだったし話の展開も素敵で
読後はすごくよかった。そして野獣の呪いが
中途半端にしか解けなかったことの理由にも
納得、あの時点ではある意味最善だったかも。
今後色々と問題が出てきそうだけど
とりあえず今のところはみんなでいれば
楽しそうでいいかもしれないですね。
でもその後はどうなっていくんだろう・・・
Posted by ブクログ
表紙に惹かれてなんとなく手に取ってみた一冊。
日常的な物語を良く読んでいたので、ファンタジー要素が新鮮でした。
おとぎ話のようでありながら、働く女性の姿が現実的で飽きずにサラッと読めます。
出てくる料理はどれも美味しそうで想像が膨らみお腹が空きます(笑)