野口卓のレビュー一覧

  • 犬の証言 ご隠居さん(三)

    ネタバレ 購入済み

    とうとう….….

    楽しい話、悲しい話、恐ろしい話、色々有ったけれど、一番の衝撃的な話は、梟助の出自が、明らかになった話だろう。それも、思いもよらない所で。

    0
    2022年02月22日
  • 心の鏡 ご隠居さん(二)

    ネタバレ 購入済み

    昔語りと….….

    梟助は、鏡を磨ぎながら、自ら、話をしたり、相手の話を聞いてあげたりする。今回は、聞き手の話が、多かったかな。
    何かの拍子に、鮮明に思い出される過去と、話し手の昔語りの中に潜む、様々な思い。各々が短編なので、余計に、余韻となって、心に響く。

    0
    2022年02月22日
  • ご隠居さん

    ネタバレ 購入済み

    こんな話も、嫌いじゃない。

    鏡磨ぎの梟助爺さんの話なのに、どうして、タイトルが、ご隠居さん?って、思っていたが、最後に、その理由が明かされる。
    落語の小話の、寄せ集めのような、お話集。軍鶏侍も良かったけれど、ちょっと重く感じて来た所(合本版の半分くらい迄、読んだ)だったので、こういう、軽い小話で、一休み。

    0
    2022年02月22日
  • からくり写楽―蔦屋重三郎、最後の賭け―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションならではの楽しい写楽誕生から活躍までのからくり記。
    日本の話なのに、人名が江戸時代なので、あの貴方はどなた様?と登場人物の相関関係が脳内に組み上がるまでちょっともたもたいたしました。
    いや、それにしても面白い。新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、そしてソーシャルメディアがあったらきっとうまくいかなかったお話し。新幹線ではなくて、夜行列車や夜行バスでもなく、てくてく歩く旅だったからこその時間の流れもまたよろしいようで…

    0
    2022年02月10日
  • 梟の来る庭 めおと相談屋奮闘記

    Posted by ブクログ

    よろず相談屋繁盛記シリーズ5巻に続く、主人公の信吾が結婚して始めた、めおと相談屋奮闘記シリーズ5巻目の本書。

    今回は、今まで信吾と関わりのあった登場人物が関わり、この頃話題になっていた長崎屋という、外国人が逗留する旅籠にまつわる話題。
    中でも珍しい鳥の話題。

    そして、波乃の実家春秋屋から、料理も習っていなかった波乃に伝授しながら女将としての采配を教えようとついてきた女中モトの秘密が判明する。

    誰しもがそれぞれに物語を背負っており、それぞれの人生を生きている。
    交わる人も交わらずに終わる人もいる中で、互いに何かを共有しあい感化されて生きてゆく。

    筆者が思う、人々の苦悩も併せ持つ人生の考え

    0
    2021年12月01日
  • あっけらかん よろず相談屋繁盛記

    ネタバレ 購入済み

    あらあら

    信吾さんも、少し世間の常識から、外れ気味だと思うけれど、波乃さんも、大概に、規格外だよね。破れ鍋に綴じ蓋か、面白い夫婦が出来たもんだ。この後は、どうなるのかな?早く、読もう。

    0
    2021年07月27日
  • やってみなきゃ よろず相談屋繁盛記

    ネタバレ 購入済み

    子狸もやって来た。

    駒形の一周年記念の将棋大会が、行われ、二転三転するも、大会は、大盛況の内に無事終了。相談屋の方でも、何だか不思議な人達が、次々とやって来て、どういう人達なんだろう?子狸まで、やって来たのは、ご愛敬。

    0
    2021年07月26日
  • そりゃないよ よろず相談屋繁盛記

    ネタバレ 購入済み

    色んな人の色んな人生

    信吾の話を、そのままに書いてしまう戯作者、仇と狙われていた、隣の爺さん、愚鈍だと思われていたのにあるきっかけで、目覚めた小僧。色んな人が居て、色んな人生が有る。だから、世の中、面白い。

    0
    2021年07月26日
  • まさかまさか よろず相談屋繁盛記

    ネタバレ 購入済み

    なんだか凄いな。

    なんだか凄いな。大名家の相続争いに巻き込まれたと思ったら、犬になってしまった幇間と家族の繋ぎをしたりと、次から次へと、事件がおこる。信吾の人柄のせいかな?
    この人の周りでは、何となく、物事が、良い方に進んでいく。劇的にではなく、のんびり、ゆっくりと、いつの間にか、そうなっていたという感じで。

    0
    2021年07月25日
  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

    ネタバレ 購入済み

    ちょっぴり不思議で、面白い

    生き物や天空の何処からかの声が聞こえるちょっと不思議な若者の話。その若者は、老舗の料理屋の長男なのに、弟に店を譲って、家を出て、将棋の会所とよろず相談屋を、始めてしまった。名前の如く、己を信じて、進んでいく。結構、面白い。

    0
    2021年07月25日
  • 友の友は友だ めおと相談屋奮闘記

    Posted by ブクログ

    結婚して、信吾の相談屋は、名前も「めおと相談屋」となった。この『めおと相談屋奮闘記』シリーズはますますもりあがる。

    野口卓という作家さん、いくつかのシリーズがあるのだが、人を知る、人を育てるというテーマが盛り込まれていることが多い。今回も小僧の常吉に対して、本人のやる気を待ち、機会がやってきたと見極めると、自分が和尚に護身術を習ったように、やる気を育てる言葉かけで導く。

    相談屋をすることで、自分が成長して変わったことも自覚し、自分を含め伴侶となった波乃の人となりも、素直に受け入れ、高め合う心を持っている。

    そんな人とは、というテーマが堅苦しくなく描かれているのが本シリーズだ。

    動物と心

    0
    2021年04月15日
  • 次から次へと めおと相談屋奮闘記

    Posted by ブクログ

    よろず相談屋繁盛記が5巻あって、めおと相談屋繫盛記と名前を変えて2巻目、計7巻目。信吾と波乃のめおとぶりも最初から息があっていて微笑ましいけど、調子よすぎる感はないでもない。どこかで一波乱ありそうで、これがないんだよね。まあ、話の面白さを愉しめばいい。嫁食いの話やら、新しい祝言の形やら、将棋会所に来る子どもたちとのやりとりだとか、いろいろ工夫して短編集を構成している。数字の話はいまいちだったが。さて、次巻はどう愉しませてくれるかな。

    0
    2021年01月15日
  • 羽化 新・軍鶏侍

    Posted by ブクログ

    このシリーズには主人公がたくさんいる。でも、一番は舞台となって皆が暮らしているこの土地なのだろうな。

    0
    2020年11月20日
  • なんて嫁だ めおと相談屋奮闘記

    Posted by ブクログ

    結婚した信吾の嫁の波乃は、夫に勝るとも劣らない変わり者で、あっけらかんとしているが、なかなかのしっかりもの。二人は周りの者たちから盛んに似たもの夫婦と呼ばれる。確かに息は合いすぎというくらい合っている。信吾が動物と話せるということも平然と受け入れる。図らずも相談事を引き受け、見事に解決してしまう。いよいよ「めおと相談屋」の誕生。この巻は次回への助走かな。道徳臭さがちょっとあるけどね。

    0
    2020年11月23日
  • 手蹟指南所「薫風堂」

    Posted by ブクログ

    生い立ちに複雑ないきさつがある雁野直春は、辻斬りから老人を助けたことから、手習い所の師匠になることになる。学もあり道場では筆頭の直春は、順調に手習い所を経営していくが、本当の親のことを知り、さらに縁組の話も舞い込む。しかし、直春はある思いでこの話を断る。すると、縁談先の姫が乗り込んできて…。
    碌でもない父親なのに、その息子の直春は人柄的に立派すぎ。それに、周りの人々に恵まれている。やれやれ、かなわないなあ、でも面白いけど。

    0
    2020年07月19日
  • やってみなきゃ よろず相談屋繁盛記

    Posted by ブクログ

    将棋会所がオープンして1年。記念に将棋大会を催すことに。賞金も出るという事で集まった総勢183人の総当たり戦。皆の協力を得ながらキッチリ対策をたて大会は始まるが…「やってみなければわからないことって、けっこうあるものだな」開始早々に出てくる様々な問題に臨機応変に対処したり、難癖つける刃物を持った破落戸ともやりあう信吾。武勇伝の噂で詰めかける野次馬やら女性たちに大忙しの信吾だが、今回は、相談の解決とか事件に巻き込まれる面白さが弱かった。次回、ホントにお見合いしちゃうのか?狸の恩返しはあるのか?楽しみです。

    0
    2020年05月05日
  • 廻り道 手蹟指南所「薫風堂」

    Posted by ブクログ

    徳島市生まれで「軍鶏侍シリーズ」、「よろず相談屋繁盛記シリーズ」の作者 野口卓の寺子屋を描いたシリーズ

    手蹟指南所「薫風堂」シリーズ第5巻完結版である。


    ある旗本が行儀見習いで奉公していた商家の娘を孕ませ、

    家の外に出して、実家には男と奔走したと嘘を言い

    男児を出産させ、長らく、嫡子が何かあった場合のために

    中間夫婦に育てられた。

    そんな嘘に包まれた雁屋直春は、中間夫婦に育てられ、

    優しく賢く勇気のある男に成長。
    たまたま辻斬りにあった老人を救うことになるが、

    その縁で手習い所を引き継ぐことに。


    数々の事件や、実の親である旗本の出世のための縁談など、

    次々と望まぬことに

    0
    2020年03月28日
  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

    Posted by ブクログ

    江戸の老舗料理屋宮戸川の長男信吾は三才の時に高熱が続き得意な体質と不思議な能力を持った。
    そんな信吾が店の跡取りを弟に譲り将棋会所とよろず相談屋を開いた。

    0
    2020年03月07日
  • そりゃないよ よろず相談屋繁盛記

    Posted by ブクログ

    飲み込みの悪い常吉が、ある出来事を単に発し、見事に生まれ変わる。

    人は自分が思うことでしか、真剣に行動できない。
    他人に命令されてのことでは、物事に価値を重ねられないものなのだ。

    ある日隠居老人と思われる人が10歳くらいの女の子をつれて、将棋会所、駒形へやってきた。
    その女の子が将棋を祖父とでない他の大人としたいのだった。
    実力を図るために信悟が相手をする。
    初めて負けた女の子ハツは将棋の素晴らしさ、面白さを再認識し、それに釣られたかのように少年たちが集まるようになった。

    人は人でしか育てられないのであろう。
    素晴らしい人育ての話でもある。

    0
    2019年10月13日
  • まさかまさか よろず相談屋繁盛記

    Posted by ブクログ

    よろず相談屋繁盛記シリーズ第二弾。
    初めの一巻は、登場人物の紹介と言ったとおろだったか。
    この2巻目になると話が俄然面白く変わる。

    題名の通り「まさか、まさか」の事件ばかりが相談される。
    話は読んでのお楽しみ!

    楽しめること請け合い!!

    0
    2019年10月13日