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宮戸屋で食あたりが出たってよ! そりゃ大変だ、さすがの老舗もおしまいか? ところであそこの長男は、まだ相談屋だか将棋会所だかをやってるのかい? そっちは繁盛してる? しかし、二十歳で独立して、順風満帆とはいかないだろう──。型破りな生き方を通してきた信吾に、今回ばかりは「そりゃないよ」と言いたくなるピンチが。斬新な設定で話題の青春時代小説シリーズ、目が離せぬ第三巻。
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Posted by ブクログ
「よろず相談屋繁盛記」の第3弾。慎吾の実家の老舗料理屋宮戸屋で大変なことが起こる。それは、慎吾がよろず相談屋で築いてきたもののおかげでで解決したと言っていいだろう。将棋会所は軌道に乗っており、よろず相談屋のほうでも様々な人物と知り合うことになっていく。第4話の「隣はなにを」はしみじみとする話だ。慎吾...続きを読むの人当たりの良さが光っている。それにしても、こんなに若いのによくできた人物なので、まいっちゃうね。でも嫌味はないのはさすが、作者の上手さかな。
シリーズ3冊目。【人を呪わば】実家の宮戸屋で食中毒!?その真相は…権六親分、大活躍! 【縁かいな】「他人には話さないので、相談された面白い話を教えて欲しい」と謎の人物に頼まれて、捻り出した解決策。私だったらブチ切れる。 【常に初心に】礼がてら、厳哲和尚を訪ねた信吾。つらつらと語り合ううち、今までもら...続きを読むった数々の教えを思い出す。この2人の間柄がとても良い。【隣はなにを】1度も話した事のない、気難しそうなお隣の老人が、将棋会所の子供がうるさいと苦情を言いに来たキッカケに交流が始まろうとした矢先に…ちょっとホロ苦い話だった。 あの常吉が急速にデキル子になっていくなが少し寂しかったりして。
飲み込みの悪い常吉が、ある出来事を単に発し、見事に生まれ変わる。 人は自分が思うことでしか、真剣に行動できない。 他人に命令されてのことでは、物事に価値を重ねられないものなのだ。 ある日隠居老人と思われる人が10歳くらいの女の子をつれて、将棋会所、駒形へやってきた。 その女の子が将棋を祖父とでな...続きを読むい他の大人としたいのだった。 実力を図るために信悟が相手をする。 初めて負けた女の子ハツは将棋の素晴らしさ、面白さを再認識し、それに釣られたかのように少年たちが集まるようになった。 人は人でしか育てられないのであろう。 素晴らしい人育ての話でもある。
よろず相談屋繁盛記 シリーズ3 浅草東仲町の老舗料理屋「宮戸屋」の跡取り息子の信吾が、家を出て、黒船町で、将棋会所「駒形」と「よろず相談屋」を開いてから一年。 小僧の常吉も、奉公を始めたころとは、別人のように愛想良く気配りもできるようになり、 「よろず相談屋」のお客も、ボチボチと増えてきた。 ...続きを読むそんな折に、実家の「宮戸屋」が食中毒事件を起こした。 七月の別名 文月・卯月・初秋・新秋・上秋・首秋・肇秋・孟秋・七夕月、相月、蘭月・凉月・冷月 とも呼ばれるらしい。 文月・卯月は、知っているが、それ以外は、始めて目にした。 卯月は、4月の和風月名と覚えていたが・・。
202110/よろず相談屋繁盛記シリーズ・めおと相談屋奮闘記シリーズ既刊全10作まとめて。毎回平積で新刊を見かけ気になっていたので読み始めることに。最初は、設定てんこ盛り(幼少時に大病、生き物の声が聞こえ会話できる、老舗料理店の長男、鎖双棍の使い手、相談屋と将棋会所を経営)だな~と思ったけど、主人公...続きを読むは勿論、登場人物達が生き生きと描写されているのでこの世界に入り込んで楽しめた。最初は使い物にならずぼんやりしてた小僧の成長ぶりやちゃっかりぶりも微笑ましい。相談事の内容や解決手法等、物語としてパッとしないものや偶然の産物だったりも多いし、自分の好みではない話(将棋会所で皆が艶話や与太話をただただ話すだけとか)もあるし、時代物とはいえ書いている今の時代にそぐわない描写や設定も感じるけど、総じて面白かった。「主人公と話してたら何故か解決してしまう」のと同様、とらえどころのないなんかわからない面白さもあった。 よろず相談屋繁盛記シリーズ(なんてやつだ/まさかまさか/そりゃないよ/やってみなきゃ/あっけらかん) めおと相談屋奮闘記シリーズ(なんて嫁だ/次から次へと/友の友は友だ/寝乱れ姿/梟の来る庭)
色んな人の色んな人生
信吾の話を、そのままに書いてしまう戯作者、仇と狙われていた、隣の爺さん、愚鈍だと思われていたのにあるきっかけで、目覚めた小僧。色んな人が居て、色んな人生が有る。だから、世の中、面白い。
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