野口卓のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
よろず相談屋繁盛記 シリーズ3
浅草東仲町の老舗料理屋「宮戸屋」の跡取り息子の信吾が、家を出て、黒船町で、将棋会所「駒形」と「よろず相談屋」を開いてから一年。
小僧の常吉も、奉公を始めたころとは、別人のように愛想良く気配りもできるようになり、
「よろず相談屋」のお客も、ボチボチと増えてきた。
そんな折に、実家の「宮戸屋」が食中毒事件を起こした。
七月の別名
文月・卯月・初秋・新秋・上秋・首秋・肇秋・孟秋・七夕月、相月、蘭月・凉月・冷月
とも呼ばれるらしい。
文月・卯月は、知っているが、それ以外は、始めて目にした。
卯月は、4月の和風月名と覚えていたが・・。 -
Posted by ブクログ
読みえ終えるのに4週間かかった。面白くないわけではない。面白い。写楽正体の新しい説だ。あまり細かいところはわからないが、写楽は正体だけではなく作風の変化など色々な謎がある。そこをうまく説明できている。先に読んだ島田荘司の説(どこまで説にしたいのかは不明だが)の方がぶっ飛んでいて面白かった。そこまではぶっ飛んでいないにしても、飛んでいるが島田荘司説より有り得そうに思う。
これは小説である。ノンフィクションではない。解釈に穴があってもこれはフィクションですから、と逃げられる。と同時に史実に疎いものとしては、どこからがフィクションなのか線引ができない。
フィクションの形をとったノンフィクション -
Posted by ブクログ
ネタバレ三歳の時に高熱にうなされ、あることが判ってしまうようになり結婚することに後ろ向きになった女性からの相談。
子供ができたことで30歳で初めて働き口を探す将棋指南所常連の髪結いの亭主からの相談の様なもの。
女の子ながら将棋の腕前は上級のハツ、名人宗家の嫡男との勝負が途中で終わったままになってたが、突然現れた宗家嫡男と勝負の続きを行う。
偽名で女性と付き合い、この女性しかいないと考えながらも思ったより早く女性が妊娠してしまい、喜ぶより戸惑ってしまい事件に関係してしまった将棋指南所の常連からの相談。
以上4話。
なんか長く続いてきたからか無理やり感が残った。特に4話目。理由はどうあれ人を傷つけた者へ -
Posted by ブクログ
特徴ある浮世絵デフォルメ満載の「役者絵」の作者「写楽」が何者か、謎に包まれていたのですね。その謎を逆手に取って、謎をますます深めたフィクションです。
江戸時代中期、「出版社」の蔦屋重三郎がある人の絵の芸術性に惚れ込んで、役者絵を描かせて売り出そうと画策しました。その人とは身分高き元藩主。江戸時代、お殿様の趣味となれば、匿名希望はもちろん、プロ意識はどうだろうかとか、身分への遠慮など障害がたくさんあったでしょうけど、側近を巻き込んで「東洲斎写楽」という名で世に出そうとします。果たして成功するのか、という趣向です。
これは浮世絵の話ですが「読み物」とて同じでしょう。趣味が高じだ人の作品を売りに -
Posted by ブクログ
202110/よろず相談屋繁盛記シリーズ・めおと相談屋奮闘記シリーズ既刊全10作まとめて。毎回平積で新刊を見かけ気になっていたので読み始めることに。最初は、設定てんこ盛り(幼少時に大病、生き物の声が聞こえ会話できる、老舗料理店の長男、鎖双棍の使い手、相談屋と将棋会所を経営)だな~と思ったけど、主人公は勿論、登場人物達が生き生きと描写されているのでこの世界に入り込んで楽しめた。最初は使い物にならずぼんやりしてた小僧の成長ぶりやちゃっかりぶりも微笑ましい。相談事の内容や解決手法等、物語としてパッとしないものや偶然の産物だったりも多いし、自分の好みではない話(将棋会所で皆が艶話や与太話をただただ話す
-
Posted by ブクログ
202110/よろず相談屋繁盛記シリーズ・めおと相談屋奮闘記シリーズ既刊全10作まとめて。毎回平積で新刊を見かけ気になっていたので読み始めることに。最初は、設定てんこ盛り(幼少時に大病、生き物の声が聞こえ会話できる、老舗料理店の長男、鎖双棍の使い手、相談屋と将棋会所を経営)だな~と思ったけど、主人公は勿論、登場人物達が生き生きと描写されているのでこの世界に入り込んで楽しめた。最初は使い物にならずぼんやりしてた小僧の成長ぶりやちゃっかりぶりも微笑ましい。相談事の内容や解決手法等、物語としてパッとしないものや偶然の産物だったりも多いし、自分の好みではない話(将棋会所で皆が艶話や与太話をただただ話す
-
Posted by ブクログ
202110/よろず相談屋繁盛記シリーズ・めおと相談屋奮闘記シリーズ既刊全10作まとめて。毎回平積で新刊を見かけ気になっていたので読み始めることに。最初は、設定てんこ盛り(幼少時に大病、生き物の声が聞こえ会話できる、老舗料理店の長男、鎖双棍の使い手、相談屋と将棋会所を経営)だな~と思ったけど、主人公は勿論、登場人物達が生き生きと描写されているのでこの世界に入り込んで楽しめた。最初は使い物にならずぼんやりしてた小僧の成長ぶりやちゃっかりぶりも微笑ましい。相談事の内容や解決手法等、物語としてパッとしないものや偶然の産物だったりも多いし、自分の好みではない話(将棋会所で皆が艶話や与太話をただただ話す