野口卓のレビュー一覧

  • 次から次へと めおと相談屋奮闘記

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    一見怖い面差しだが、話せば意外に情けもろい岡っ引き。
    権六親分が、旗本の「女房喰い」事件にからんで、入水自殺。事件のあまりの非道さにゴンロクは、その事件の当事者である口入れ屋を。。。と、何やら今までと違うお話。

    子供たちが、弟にも習わせたく、必死で作戦を練って、席料値下げを目論むお話。

    これも一風変わったテイスト、数、言葉の不思議な力を信じる常連客の、話を聞くことになった。。

    『めおと相談屋』の看板に変えてからの初相談。
    結果的には偶然からめでたしになるのだが、相談に対して一生懸命話を聞いたものの、何かを手出ししたわけでもなく、、、というお話。

    今回の一冊は、今までのお話とは一風変わっているような。作者に何か心境の変化ありか。

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    2020年12月18日
  • 家族 新・軍鶏侍

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    シリーズが長期化して、初期の登場人物や人間関係を忘れがちだが、そんなことを気にせずサクサクと読み進められるのがいい。安定期通り越して円熟期。

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    2020年08月07日
  • 波紋 手蹟指南所「薫風堂」

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    手習い仲間の猪助が瓦版に直春のことを書いたために、いろいろな波紋が広がることになる。一つは、薫風堂の教え方のすばらしさを、もう一つは、直春が通う民斎の道場の道場破りを見事に退けたこと。ここから、いろいろな出来事が起こって来るのだが、その辺の描き方がうまい。直春が本を書くことになって仕舞ったりする。相思相愛の美雪の具合が悪いということが分かり、直春は心痛めるのだが、さていったいどうなることか。

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    2020年07月30日
  • あっけらかん よろず相談屋繁盛記

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    暴漢を捕らえた事件が瓦版で大騒ぎになり、

    信吾にひきもきらず縁談が舞い込み、

    生家の料理屋「宮戸屋」にも話を聞きたいと、

    次から次へと信吾を座敷に呼ぶお客が続く。

    ある日、江戸留守居役の面々が七人で信吾を宮古屋の座敷に呼ぶ。
    そんな機会から江戸留守居役二人と親しくなる。

    とうとう、瓦版が縁で嫁をとることに。

    素晴らしい女性であり、信吾と意気投合!
    信吾は、時折、記憶が飛んでしまうことも、包み隠さず話す。

    相手の「春秋屋」の次女「波乃」とは、

    両親が気に入っただけでなく

    信吾も気に入り、

    波乃も気にいる相思相愛になった。




    物語としても、面白いのはいうまでもないのだが、
    野口卓のこのシリーズは、読んでいて、人として大切なことをさりげなく盛り込まれているので、感銘するポイントが意外に多くある。不思議なシリーズだ。



    野口卓の本は「軍鶏侍シリーズ、新・軍鶏侍シリーズ」を含め

    物語の中に、生きる意味とは、人とは、、、と

    人生の中で、考えたことのあるテーマが

    主人公を考えさせるようにして、

    折り込まれており、読み応えがある。

    このシリーズ、完結篇かと思いきや、

    新しいターニングポイントとなるらしいから、

    またしても続編が楽しみなシリーズである。

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    2020年04月23日
  • 師弟 新・軍鶏侍

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    いつのまにか「新・軍鶏侍」に名称変更、新局面を迎えたことを匂わせる。
    シリーズも安定期に入り、新たな刺激はないが安心して読める心地よさがある。
    初期の登場人物やエピソードを忘れてしまっているのが少々かなしい。

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    2020年02月05日
  • やってみなきゃ よろず相談屋繁盛記

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    信吾くん、祝・開業一周年!
    てことで将棋大会を開催するのだが、観客に破落戸がいて信吾がぱしっと追い出したのを瓦版に書き立てられて、一躍時の人。
    野次馬や女の子ファンが押し掛け、実家の料亭にも座敷の場持ちに毎晩呼ばれる始末。
    うんざりしつつも、相談屋の仕事をしたい信吾は時間をやりくりして走り回る。
    今回は、動物と話せる、という設定があまり活きていなかった感じかな。少し残念です。
    というか、信吾くんがスーパー万能くんすぎて、逆につまんなくなっている気がする。スペック高すぎて機能もたくさんありすぎて、結局使えてない、ぼやけた印象だった。

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    2019年12月23日
  • やってみなきゃ よろず相談屋繁盛記

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    よろず相談屋繁盛記の第4巻。
    将棋会所を始めて1年になる、それを記念して何かと、考えて記念の将棋大会を開くことに。決まり事や賞品、戦い方など古株を交えて考える。
    誰でも参加可能の総当たり戦に。

    そんな折、なんとも面倒を持ち込みそうな輩が見学し、席料を払わないと揉めに揉めた。外に出て話ことにしたのだが、大会をしていたので、見物人が大勢跡をついて様子を見ていた。
    懐から匕首を出し信吾に切り込もうとした瞬間、急所をひねってやっつけたことから、子供の頃から和尚より護身術、棒術などを教えを受けていたことが世間にバレてしまう。
    大会を盛り上げようと瓦版を出そうとしていたので、記事を書く天眼が見ていたことから事件が瓦版に大変な騒ぎになる。。。。。。。


    目立つことが嫌いな信悟さて、どうなることか?

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    2019年10月30日
  • 家族 新・軍鶏侍

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    龍彦は一目惚れで幸司は相惚れか。えらいことになった。
    にウケた。この1冊を象徴する、ステキなひとこと。家族の移り変わりが端的に表されている。
    仲良きことは美しきかな、のご夫婦が多くて、読後感がよい。

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    2019年06月13日
  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

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    老舗料理屋の跡取りながら幼い頃に患った高熱のせいか、記憶が時折抜け落ちるという信吾。その代わりなのか、何故か動物たちの声が聞こえるように。
    色男で武芸も出来、将棋の腕もある。一見抜けているようで人を見る目がある。身の危険を知らせてくれたり、逆に安全だと教えてくれる動物たちの声に守られて、実家を継がなくとも将棋の指南所兼よろず相談屋などという先の見えない商売を始めても安泰。
    お人好しなようで強か者、色男のようで嫁取りには興味なし、人の役に立ちたいのに相談に来る者は現れない。
    何とも掴み所のない信吾のキャラクターとストーリーだがいつの間にか引き込まれる。
    相談に来たのではないのにいつの間にかもやもやしたものが晴れている。
    シリーズものらしいので、魅力が出てくるのはこれからだろうか。

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    2019年02月24日
  • 猫の椀

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    短編5話収録

    一番のお気に入りは表題作の「猫の椀」
    猫が3両で売れたりする噺とは関係なく少し幻想的な結末

    「閻魔堂の見える所で」の軽妙なノリもよい

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    2018年12月30日
  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

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    社会に出て実感する。何よりも得難いのは人徳だと。自身の言動の醜さに消沈することもあるが,あきらめず励みたいと思う。本作の主人公のようになれるように。とても感慨深い一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    江戸の文化が花開く下町の老舗料理屋「宮戸屋」の跡取り息子は、なんとも妙な若者だ。鎖双棍とかいう武器をしのばせ、いざとなれば浪人とも渡り合う。将棋を指せば腕自慢のご隠居もひとひねり。動物と話しているのを見た、なんて噂も。そんな信吾が、店を弟に継がせて、自分は「よろず相談屋」を開くなんて言い出した…。不思議な魅力をもつ青年と、そこから広がる人の輪を描いた軽妙な時代小説。

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    2018年11月16日
  • 危機―軍鶏侍

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    ネタバレ

    息子たちの成長はわかったし、番外編が書かれた訳もわかったけど。。。
    結局公儀の目的は何だったの?
    このまま終わっちゃいけないでしょ。
    読者にも「なぜだ」の疑問だけが残ります。
    乞う続編

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    2017年08月06日
  • 心の鏡 ご隠居さん(二)

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    そう言えば、1作目はなんとなく自分に合わないなあ、と感じたのであった。しかし、どういうわけか、この2作目を購入、読んだのだが、やはり、今一つ、自分には合わないなあ、と感じたのであった。
    何が合わないのかなあ。つまり、このご隠居様、鏡磨ぎの梟助さん、この人でなくても話ができてしまうような気がするところが合わないんだろうなあ。
    最後の心の鏡だけは面白く読んだ。
    それ以外は、梟助さんが話を聞いたり、語ったり。だけど、梟助さんが語っている話が、梟助さんの人生の中でどのような位置づけになるのかがうまくつかめない。
    3作目、どうしようかなあ。
    このシリーズを読んでいくと物知りにはなると思う。
    そう思って、もう一冊読んでみようかな。

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    2016年12月30日
  • 手蹟指南所「薫風堂」

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    201609/序盤は直春の描写がおさえられてることもあり、恩人とはいえ何故そこまでの厚待遇で?と思いつつ、お膳立てされた舞台が整い物語が進む。消化不良で終わると思いきや、シリーズ化のようなので今後を待ってみよう。

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    2016年09月10日
  • ご隠居さん

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    鏡磨きの梟助じいさん。出入りの家の人達からは色々な話をしてくれるからと訪れるのを楽しみにされている。その話の豊富さに、前職は何だったのかと勘繰る人もいるほど。さて、その正体は?

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    2016年07月20日
  • 危機―軍鶏侍

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    軍鶏侍、初の長編は「無差別テロ」がテーマ。
    公儀隠密を秘密裏に処理した後遺症かまたも隠密の気配を感じる源太夫と領有たち。園瀬で観光客が集まる行事「園瀬の盆踊り」に忍び寄るテロの危機を道場の弟子たちも動員して解決を図る。
    このあとは番外編の他書かれていないようだが、まだまだ続いて欲しいシリーズだ。

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    2016年05月23日
  • ご隠居さん

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    鏡磨ぎの、梟助じいさんと、話を待ちわびている様々なお客とのやり取りが楽しい。
    落語がわかればもっと楽しめたかも。
    後半、じいさんの謎が明らかになって、
    ちょっと安心した。

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    2016年03月10日
  • 心の鏡 ご隠居さん(二)

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    「ご隠居さん」2巻目、松山鏡から婦唱付随迄はまぁまぁ楽しめましたが、夏の讃歌は読んでいて少しの面倒くさくなってしまった。
    一番良かったのは心の鏡のでした。

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    2015年11月03日
  • 飛翔―軍鶏侍

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    シリーズ3作目にして最高傑作ではないか。シリーズでありながら、連作集でありながら、1冊としての構成が素晴らしい。
    道場での日常を描いたかのような1作目「名札」そして軍鶏侍の軍鶏侍所以たる若軍鶏の成長と老軍鶏の戦おうとする心意気を描いた「咬ませ」そして若軍鶏こと大村圭次郎の成長と飛翔を描いた「巣立ち」
    前二話が巧みに「巣立ち」の伏線になっている。
    この作品をもって野口卓さんご本人が大きく進化したと思わせる。

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    2015年07月31日
  • 獺祭―軍鶏侍

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    軍鶏侍シリーズ2作目。
    シリーズ化という事で「秘剣蹴殺し」をメインに据えたヒリヒリする作品は少し抑え目に園瀬藩の日常に目を据えた感じ。
    新たなレギュラーとなるキャラクターも増えて今後が楽しみ。
    表題作「獺祭」よりも秋山清十郎との過去が語られ、恐らく今後も遺恨を残すであろう「青田風」が良かったな。

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    2015年07月03日