野口卓のレビュー一覧

  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

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    目次
    ・人は見掛けに
    ・渡らぬ狸の
    ・あれも人の子
    ・船は波間に
    ・騙し騙され

    タイトルの「なんてやつだ」を見て、武者小路実篤の詩『うんどうぐつ』を思い出した。
    3歳の孫と散歩に行こうと靴を履かせようとするのだが、靴が硬くてなかなか履かせられない。
    「なんてくつだ!」と怒ると孫が「うんどうぐつ」という。
    私は負けたと思った、という内容の詩。
    今となってはネットでも探しきれないけれど、確かに中学校の頃国語で習った。

    閑話休題。
    主人公の信吾は、老舗料理屋の跡取り息子なのだが、3歳の時高熱が3日続いた後奇跡的に回復したのだが、そのために人には言えないが動物と話ができるようになった。
    頭がよく、武術も堪能だが、時々記憶が欠ける時があるらしい。
    そのため、店を継ぐのではなく、生きながらえた恩返しも兼ねてよろず相談屋として、人々の助けになりたいと思っている。

    第一巻なので、両親を説得して独立したが、よろず相談屋に来るのは金にならない相談ばかり。
    ようやく何とか、生活費稼ぎのための将棋会所で起こった問題を解決したことが、初めての相談料に繋がる、というところまで。
    『よろず相談屋繁盛記』なんて、看板に偽りありやんか!

    私自身、小学1年生の時に40度以上の高熱が一週間続いたことがあったので、信吾に親近感を抱いたけれど、動物と話はできないなあ。ちぇ。

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    2026年05月08日
  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

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    いわゆる善人とは普通の人々からすれば少々煙たい存在であることがあるのだが、主人公信吾は無為自然に生きていて万人から好感を持たれる稀有な存在である。身近に信吾がいて欲しいと切に願う。

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    2026年02月01日
  • 騙された! おやこ相談屋雑記帳

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    毎回驚いたり、関心 したり。人を観察してなる相談屋、妻もいつの間にか強力な腕利きの相棒となっていた。

    今回は、長く音信不通となっていた友人が遠方より来る。

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    2025年08月09日
  • 生命きらめく おやこ相談屋雑記帳

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    初めての子を授かり、人との繋がり相談屋の暮らしのなか、波乃が暮らしの中心になっていたことに今更ながらに驚く、信吾。

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    2025年07月25日
  • ちゃからかぽん おやこ相談屋雑記帳

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    人気シリーズ。赤ちゃんがもうすぐ産まれそうな夫婦。
    以前より、頼まれていた「将棋の指南書」の原稿を悩みながらも書き上げる信吾。

    どのタイミングで妊娠を公表するか悩んでいたが、天才少女ハツが気がついてみんなにお披露目を買って出てくれた。

    周りの人々の成長も見られますます深みが増す物語に。

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    2025年06月22日
  • からくり写楽―蔦屋重三郎、最後の賭け―(新潮文庫)

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    写楽に特段興味ないけどな、と思って読み始めたが、巧みな文章にすっかり夢中で読んでしまった。キャラクターが立っていておもしろい。さすが野口卓。

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    2024年05月17日
  • 弟よ おやこ相談屋雑記帳

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    相談屋シリーズ、三部。おやこ相談屋の新刊。

    毎回、何らかの教えがさりげなく感じるシリーズで、軽妙な登場人物の会話に実は人生の中で重要な幸せになるためのポイントが隠されている。

    今回は、将棋会所の一年で一番大きなイベントを中心に、料理屋を継いだ弟の結婚話が。

    今回も、ほっこりじんわり、いいお話 四作品。

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    2024年03月15日
  • 出世払い おやこ相談屋雑記帳

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    軽妙な話し言葉の中に、深い真実が見え隠れするシリーズの最新版の始まり!

    めおと相談屋から、波乃が妊娠しておやこ相談屋のはじまり。

    今回もいくつかの話題が盛り込まれ、感心したり、考えたり、、、。

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    2023年10月26日
  • 親と子 めおと相談屋奮闘記

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    ネタバレ

    相談屋の伝言箱の下に、赤子が籠に入れられ置き去りにされ慎吾夫婦宛てに手紙が・・・。
    そんな赤ちゃんに振り回されてんやわんやの巻。
    帯に「シーリーズ完」とあったのっでこれで終わりかと思ったら、早とちりだった模様。

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    2023年08月04日
  • 親と子 めおと相談屋奮闘記

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    最終巻とは書いていないものの、一旦区切りの・・・というからにはしばし間が開きそうだ。

    さて今回は「捨て子」にまつわるお話。

    波乃の懐妊、相談やと知ってての捨て子。
    捨て子にまつわるお話を座敷の中での名作と変えた幇間。
    伝え聞いたその話を猿回しの芸に変化させた誠と三吉。

    後妻の子供が立派になり、先妻の子である嫡男の苦悩。

    様々な悩みに対処する相談屋。

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    2023年06月02日
  • とんとん拍子 めおと相談屋奮闘記

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    めおと相談屋奮闘記も回を重ねてますます生きのあった二人に。

    今回は将棋会所に通ってくるお客さんからの相談が多い。

    毎回、相談には真正面から、そして良くなるようにと明るく前を見るような話しぶりで、相手の悩みにそう信吾。

    信吾自身の奇妙な体験に良く似ている女性の悩み。

    髪結の女房から働かなくていいと紐のように暮らしていた男がその年上の女房に、初めて宿った赤子に、一念発起するお話。

    願っていたような女性に出会うが、つい偽の名前で、付き合ってしまい、ボタンのかけ違いが、事件になってしまう男など。

    毎回、胸に染みる深い言葉が為になる。

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    2022年10月08日
  • 春だから めおと相談屋奮闘記

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    めおと相談屋奮闘記シリーズも、早7巻目。
    夫婦としての二人も、息がますますあってきた。
    初めは箸にも棒にもかからなかったただの子供の、常吉も、今では奉公人としても、将棋が強くなりたいという気持ちも、自分から工夫を重ね、精進ができ、それに伴うように商人としての心構えができてきた。

    今回は、常吉が初めての藪入りで、実家に帰る話。
    不思議な風鈴が鳴る話。
    立派な志を持ちながら真面目さゆえに頑なになっている医者の話。
    そして最後は、将棋の上達本を依頼される話。

    それぞれの逸話の中にも、考えさせられる言葉があって、毎回必ず心に響く言葉になるシリーズ。

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    2022年06月11日
  • 風が吹く めおと相談屋奮闘記

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    このシリーズの面白さは、他の時代小説と趣が違う。
    人だけでなく動物までが物を言う。
    そして、何が大切か。
    生きていくこと。
    社会の中の一人。
    支え合う生き方。
    なにやら、読後はさわやかで清涼感漂う。
    人の弱さや強さ、愛おしさを感じる哲学が貫かれるシリーズなのだ。

    今回は、将棋にのめり込みすぎた商家の跡取りの嫁取りの悩みを解決。
    新参者の武家たち。
    猿回しの当事者の猿の悩み。
    恒例となりそうな将棋の会所の大会運営と、人物として嫌な男が優勝し、だが信吾が一矢報いてピシリとものいう。

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    2022年03月17日
  • 思い孕み ご隠居さん(六)

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    鏡の不思議

    今回のお話は、鏡が持っている不思議さ、みたいな物が、多かったな。しかし、梟助さんは、物知りだなぁ。という事は、作者が、物知りという事なんだけれど(笑)
    あっという間に、読んでしまった。続きは、でないのかな?まだまだ、読んでみたい。

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    2022年02月24日
  • 還暦猫 ご隠居さん(五)

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    うーん

    還暦猫は、ちょっと、話が、くどくて、長過ぎた感じ。
    このシリーズに関しては、落語や小話を語るような短編が、面白い。

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    2022年02月23日
  • 出来心 ご隠居さん(四)

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    ふふふっ

    じーんと心を打つ話、ふふっと笑える話、色々有ったけれど、最後の出来心が、一番良かったかな。落語を通しての愚翁と梟助の掛け合い が面白い。笑いの余韻が、いつまでも、お腹の中に残って、ふふふっと、出てくる。

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    2022年02月23日
  • 犬の証言 ご隠居さん(三)

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    とうとう….….

    楽しい話、悲しい話、恐ろしい話、色々有ったけれど、一番の衝撃的な話は、梟助の出自が、明らかになった話だろう。それも、思いもよらない所で。

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    2022年02月22日
  • 心の鏡 ご隠居さん(二)

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    昔語りと….….

    梟助は、鏡を磨ぎながら、自ら、話をしたり、相手の話を聞いてあげたりする。今回は、聞き手の話が、多かったかな。
    何かの拍子に、鮮明に思い出される過去と、話し手の昔語りの中に潜む、様々な思い。各々が短編なので、余計に、余韻となって、心に響く。

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    2022年02月22日
  • ご隠居さん

    ネタバレ 購入済み

    こんな話も、嫌いじゃない。

    鏡磨ぎの梟助爺さんの話なのに、どうして、タイトルが、ご隠居さん?って、思っていたが、最後に、その理由が明かされる。
    落語の小話の、寄せ集めのような、お話集。軍鶏侍も良かったけれど、ちょっと重く感じて来た所(合本版の半分くらい迄、読んだ)だったので、こういう、軽い小話で、一休み。

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    2022年02月22日
  • からくり写楽―蔦屋重三郎、最後の賭け―(新潮文庫)

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    ノンフィクションならではの楽しい写楽誕生から活躍までのからくり記。
    日本の話なのに、人名が江戸時代なので、あの貴方はどなた様?と登場人物の相関関係が脳内に組み上がるまでちょっともたもたいたしました。
    いや、それにしても面白い。新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、そしてソーシャルメディアがあったらきっとうまくいかなかったお話し。新幹線ではなくて、夜行列車や夜行バスでもなく、てくてく歩く旅だったからこその時間の流れもまたよろしいようで…

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    2022年02月10日