野口卓のレビュー一覧

  • やってみなきゃ よろず相談屋繁盛記

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    よろず相談屋繁盛記の第4巻。
    将棋会所を始めて1年になる、それを記念して何かと、考えて記念の将棋大会を開くことに。決まり事や賞品、戦い方など古株を交えて考える。
    誰でも参加可能の総当たり戦に。

    そんな折、なんとも面倒を持ち込みそうな輩が見学し、席料を払わないと揉めに揉めた。外に出て話ことにしたのだが、大会をしていたので、見物人が大勢跡をついて様子を見ていた。
    懐から匕首を出し信吾に切り込もうとした瞬間、急所をひねってやっつけたことから、子供の頃から和尚より護身術、棒術などを教えを受けていたことが世間にバレてしまう。
    大会を盛り上げようと瓦版を出そうとしていたので、記事を書く天眼が見ていたこと

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    2019年10月30日
  • 家族 新・軍鶏侍

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    龍彦は一目惚れで幸司は相惚れか。えらいことになった。
    にウケた。この1冊を象徴する、ステキなひとこと。家族の移り変わりが端的に表されている。
    仲良きことは美しきかな、のご夫婦が多くて、読後感がよい。

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    2019年06月13日
  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

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    老舗料理屋の跡取りながら幼い頃に患った高熱のせいか、記憶が時折抜け落ちるという信吾。その代わりなのか、何故か動物たちの声が聞こえるように。
    色男で武芸も出来、将棋の腕もある。一見抜けているようで人を見る目がある。身の危険を知らせてくれたり、逆に安全だと教えてくれる動物たちの声に守られて、実家を継がなくとも将棋の指南所兼よろず相談屋などという先の見えない商売を始めても安泰。
    お人好しなようで強か者、色男のようで嫁取りには興味なし、人の役に立ちたいのに相談に来る者は現れない。
    何とも掴み所のない信吾のキャラクターとストーリーだがいつの間にか引き込まれる。
    相談に来たのではないのにいつの間にかもやも

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    2019年02月24日
  • 猫の椀

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    短編5話収録

    一番のお気に入りは表題作の「猫の椀」
    猫が3両で売れたりする噺とは関係なく少し幻想的な結末

    「閻魔堂の見える所で」の軽妙なノリもよい

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    2018年12月30日
  • なんてやつだ よろず相談屋繁盛記

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    社会に出て実感する。何よりも得難いのは人徳だと。自身の言動の醜さに消沈することもあるが,あきらめず励みたいと思う。本作の主人公のようになれるように。とても感慨深い一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    江戸の文化が花開く下町の老舗料理屋「宮戸屋」の跡取り息子は、なんとも妙な若者だ。鎖双棍とかいう武器をしのばせ、いざとなれば浪人とも渡り合う。将棋を指せば腕自慢のご隠居もひとひねり。動物と話しているのを見た、なんて噂も。そんな信吾が、店を弟に継がせて、自分は「よろず相談屋」を開くなんて言い出した…。不思議な魅力をもつ青年と、そこから広がる人の輪を描いた軽妙な時代小説。

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    2018年11月16日
  • 危機―軍鶏侍

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    ネタバレ

    息子たちの成長はわかったし、番外編が書かれた訳もわかったけど。。。
    結局公儀の目的は何だったの?
    このまま終わっちゃいけないでしょ。
    読者にも「なぜだ」の疑問だけが残ります。
    乞う続編

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    2017年08月06日
  • 心の鏡 ご隠居さん(二)

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    そう言えば、1作目はなんとなく自分に合わないなあ、と感じたのであった。しかし、どういうわけか、この2作目を購入、読んだのだが、やはり、今一つ、自分には合わないなあ、と感じたのであった。
    何が合わないのかなあ。つまり、このご隠居様、鏡磨ぎの梟助さん、この人でなくても話ができてしまうような気がするところが合わないんだろうなあ。
    最後の心の鏡だけは面白く読んだ。
    それ以外は、梟助さんが話を聞いたり、語ったり。だけど、梟助さんが語っている話が、梟助さんの人生の中でどのような位置づけになるのかがうまくつかめない。
    3作目、どうしようかなあ。
    このシリーズを読んでいくと物知りにはなると思う。
    そう思って、

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    2016年12月30日
  • 手蹟指南所「薫風堂」

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    201609/序盤は直春の描写がおさえられてることもあり、恩人とはいえ何故そこまでの厚待遇で?と思いつつ、お膳立てされた舞台が整い物語が進む。消化不良で終わると思いきや、シリーズ化のようなので今後を待ってみよう。

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    2016年09月10日
  • ご隠居さん

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    鏡磨きの梟助じいさん。出入りの家の人達からは色々な話をしてくれるからと訪れるのを楽しみにされている。その話の豊富さに、前職は何だったのかと勘繰る人もいるほど。さて、その正体は?

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    2016年07月20日
  • 危機―軍鶏侍

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    軍鶏侍、初の長編は「無差別テロ」がテーマ。
    公儀隠密を秘密裏に処理した後遺症かまたも隠密の気配を感じる源太夫と領有たち。園瀬で観光客が集まる行事「園瀬の盆踊り」に忍び寄るテロの危機を道場の弟子たちも動員して解決を図る。
    このあとは番外編の他書かれていないようだが、まだまだ続いて欲しいシリーズだ。

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    2016年05月23日
  • ご隠居さん

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    鏡磨ぎの、梟助じいさんと、話を待ちわびている様々なお客とのやり取りが楽しい。
    落語がわかればもっと楽しめたかも。
    後半、じいさんの謎が明らかになって、
    ちょっと安心した。

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    2016年03月10日
  • 心の鏡 ご隠居さん(二)

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    「ご隠居さん」2巻目、松山鏡から婦唱付随迄はまぁまぁ楽しめましたが、夏の讃歌は読んでいて少しの面倒くさくなってしまった。
    一番良かったのは心の鏡のでした。

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    2015年11月03日
  • 飛翔―軍鶏侍

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    シリーズ3作目にして最高傑作ではないか。シリーズでありながら、連作集でありながら、1冊としての構成が素晴らしい。
    道場での日常を描いたかのような1作目「名札」そして軍鶏侍の軍鶏侍所以たる若軍鶏の成長と老軍鶏の戦おうとする心意気を描いた「咬ませ」そして若軍鶏こと大村圭次郎の成長と飛翔を描いた「巣立ち」
    前二話が巧みに「巣立ち」の伏線になっている。
    この作品をもって野口卓さんご本人が大きく進化したと思わせる。

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    2015年07月31日
  • 獺祭―軍鶏侍

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    軍鶏侍シリーズ2作目。
    シリーズ化という事で「秘剣蹴殺し」をメインに据えたヒリヒリする作品は少し抑え目に園瀬藩の日常に目を据えた感じ。
    新たなレギュラーとなるキャラクターも増えて今後が楽しみ。
    表題作「獺祭」よりも秋山清十郎との過去が語られ、恐らく今後も遺恨を残すであろう「青田風」が良かったな。

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    2015年07月03日
  • 軍鶏侍

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    縄田さんが「評論家人生を賭けて」推すだけのことがある。デビュー作にてこのクオリティー。
    江戸詰め時代に免許皆伝となるにもかかわらず、齢39にて隠居の身となり江戸土産の軍鶏を育てる日々で「軍鶏侍」と呼ばれた主人公に密命が下る。
    闘鶏からヒントを得た秘剣「蹴殺し」とは…。
    続編が楽しみなシリーズだ。

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    2015年06月10日
  • 危機―軍鶏侍

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    軍鶏侍6作目。
    前作あたりから薄々感じていたのだが、シリーズものの宿命、マンネリ化を認めざるを得ない。
    ファンとしては心穏やかに今後の動向を見守るしかない。

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    2015年05月07日
  • ご隠居さん

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    観たり聴いたりした落語と違い読んでいると時々面倒くさいなっと思う箇所がある。
    でも、もう一度読もう思っています。

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    2015年04月23日
  • 危機―軍鶏侍

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    軍鶏侍シリーズの第六弾にして、初の長編。

    岩倉源太夫が暮らす園瀬藩に危機が迫るのだが…

    どの短編を読んでも面白かった軍鶏侍シリーズも長編となり、面白さが半減してしまった。これまでは、ひとつひとつの短編に深い意味が込められていたのだが、それがぼやけてしまったかのようだ。まるで、複数の短編を混ぜ合わせたような長編であるのが原因であろう。見所は終盤の岩倉源太夫の闘いなのだが、秘剣・蹴殺しを使う事なく、いやにあっさり描かれる。どうしたんだろう…

    次作に期待したい。

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    2014年12月19日
  • ふたたびの園瀬―軍鶏侍

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    依然として面白いんだけど、何ていうか、長期シリーズの宿命か、ちと中だるみかな。。。
    物語の新陳代謝の過渡期として、好意的に受け取りたい。

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    2014年08月09日
  • 猫の椀

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    何だか読むのに時間が掛かった。
    猫の椀は面白一気に読んでしまったがその後は、気になって一気に読みたいではなく読まないと次に行けない、何だか全体的に説明的で特にえくぼは疲れる気がしました。
    軍鶏侍シリーズが面白いと思っていただけに少し残念です。

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    2014年01月03日