野口卓のレビュー一覧
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よろず相談屋繁盛記の第4巻。
将棋会所を始めて1年になる、それを記念して何かと、考えて記念の将棋大会を開くことに。決まり事や賞品、戦い方など古株を交えて考える。
誰でも参加可能の総当たり戦に。
そんな折、なんとも面倒を持ち込みそうな輩が見学し、席料を払わないと揉めに揉めた。外に出て話ことにしたのだが、大会をしていたので、見物人が大勢跡をついて様子を見ていた。
懐から匕首を出し信吾に切り込もうとした瞬間、急所をひねってやっつけたことから、子供の頃から和尚より護身術、棒術などを教えを受けていたことが世間にバレてしまう。
大会を盛り上げようと瓦版を出そうとしていたので、記事を書く天眼が見ていたこと -
Posted by ブクログ
老舗料理屋の跡取りながら幼い頃に患った高熱のせいか、記憶が時折抜け落ちるという信吾。その代わりなのか、何故か動物たちの声が聞こえるように。
色男で武芸も出来、将棋の腕もある。一見抜けているようで人を見る目がある。身の危険を知らせてくれたり、逆に安全だと教えてくれる動物たちの声に守られて、実家を継がなくとも将棋の指南所兼よろず相談屋などという先の見えない商売を始めても安泰。
お人好しなようで強か者、色男のようで嫁取りには興味なし、人の役に立ちたいのに相談に来る者は現れない。
何とも掴み所のない信吾のキャラクターとストーリーだがいつの間にか引き込まれる。
相談に来たのではないのにいつの間にかもやも -
Posted by ブクログ
社会に出て実感する。何よりも得難いのは人徳だと。自身の言動の醜さに消沈することもあるが,あきらめず励みたいと思う。本作の主人公のようになれるように。とても感慨深い一冊でした。
あらすじ(背表紙より)
江戸の文化が花開く下町の老舗料理屋「宮戸屋」の跡取り息子は、なんとも妙な若者だ。鎖双棍とかいう武器をしのばせ、いざとなれば浪人とも渡り合う。将棋を指せば腕自慢のご隠居もひとひねり。動物と話しているのを見た、なんて噂も。そんな信吾が、店を弟に継がせて、自分は「よろず相談屋」を開くなんて言い出した…。不思議な魅力をもつ青年と、そこから広がる人の輪を描いた軽妙な時代小説。 -
Posted by ブクログ
そう言えば、1作目はなんとなく自分に合わないなあ、と感じたのであった。しかし、どういうわけか、この2作目を購入、読んだのだが、やはり、今一つ、自分には合わないなあ、と感じたのであった。
何が合わないのかなあ。つまり、このご隠居様、鏡磨ぎの梟助さん、この人でなくても話ができてしまうような気がするところが合わないんだろうなあ。
最後の心の鏡だけは面白く読んだ。
それ以外は、梟助さんが話を聞いたり、語ったり。だけど、梟助さんが語っている話が、梟助さんの人生の中でどのような位置づけになるのかがうまくつかめない。
3作目、どうしようかなあ。
このシリーズを読んでいくと物知りにはなると思う。
そう思って、