野口卓のレビュー一覧

  • 獺祭―軍鶏侍

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    剣の達人岩倉源太夫のシリーズ2作目。
    主人公の造形がますますくっきりしてきた。
    存在感のある物知りの下男。
    門下の若者への指導、軍鶏好きの商人との交流など、楽しんで読める。
    人生訓がちりばめられている。

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    2013年09月15日
  • 軍鶏侍

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    初めて読む作家。
    巻末の解説どおり、凝縮された内容で面白かった。
    会話文の敬語の語法で気になる箇所あり。

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    2013年08月17日
  • 飛翔―軍鶏侍

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    「軍鶏侍」第3弾。物語がなじんできて、1巻では人付き合いも下手で孤高の軍鶏侍「源太夫」も道場主として弟子とともに成長し、下男「権助」のキャラが際立ち、妻「みつ」がとてもいい味を出してきている。
    3弾では弟子で若軍鶏と呼ばれるまで剣の成長を見せる「圭二郎」の成長と敵討を描く。
    1巻のぎこちなさはもうなく作者も成長している感じ。
    4巻以降も続くと思われるが、今後「権助」の過去をどう描くかが楽しみ。

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    2013年01月21日
  • 獺祭―軍鶏侍

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    「軍鶏侍」では、藩主の側室で長男「一亀」はサラッと数行しかでてこないが、4作目の番外編となる「遊び奉行」の主人公。「軍鶏侍」ででてくる地名の「うそヶ淵」が続編の「獺祭」と繋がる。デビュー作で既に連作、番外まで構成して描いている。・・。
    「強い軍鶏は美しい。美しい軍鶏は強い。」と繰り返し出てくる言葉は生き方の表現か。
    また、葉室麟やこの野口卓のように物語の中で季節や土地の豊さを瞼に浮かぶように描ける作家はすばらしい。
    「広大な水田の稲が風に揺れ、まるで海原の波のように感じられた。稲の葉の表面は光沢のある濃い緑をしているが、葉裏はいくぶん白く、そしてすこし青味がかっている。風の動きによって緑の葉表

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    2013年01月20日
  • 飛翔―軍鶏侍

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    細部にまで血の通った登場人物の描写が素晴らしい。
    弟子の成長に目が行きがちだが、岩倉源太夫自身も秘剣を超越し、飛翔した。次回作が待ち遠しい。

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    2013年01月17日
  • 軍鶏侍

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    2011.9.13「野口卓はこの一巻によって時代小説の最前線に躍り出た」という帯で手に取った。読み始めは?だが、次第に面白くなってゆく。
    隠居した剣士「岩倉源太夫」を主人公とする短編連作。軍鶏の飼育を趣味とし軍鶏の闘いにヒントを得た必殺剣「蹴殺し」。を持ち、孫のいる39歳が藩騒動に巻き込まれる。温かみのある表現は読んでいて気分がいい。
    次作が楽しみな作家。

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    2013年01月17日
  • 軍鶏侍

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    武士の一分とはこういうことなんだなと思った。
    軽く言うがまじで面白い作品。全シリーズ読もうと思う。

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    2013年01月03日
  • 飛翔―軍鶏侍

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    軍鶏侍の第三弾。今回は短編『名札』『咬ませ』と中編『巣立ち』の三編。短編はホロっとさせる物語。中編『巣立ち』は仇討ちと若軍鶏の成長を描く。秘剣蹴殺しも存分に登場し、なかなか面白い。個人的には、この『飛翔 軍鶏侍③』が一番良かった。

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    2012年10月04日
  • 獺祭―軍鶏侍

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    つ、ついに秘剣蹴殺しが明らかになる。最初の蹴殺しでは、技の全体像が解らなかった。しかし、二度目には秘剣蹴殺しが詳しく解説される。なるほど、なるほど。読んだ者にしか解らぬ謎。前作では主人公岩倉源太夫の人物像を固める記述が多く、『剣客商売』と酷似した設定(武芸者の親子で、親父が隠居し、若い女性を娶り、勧善懲悪の辺り)が目立ったが、今回はオリジナリティが増して来たようだ。しかし、人情路線なのか武芸路線なのか判然とはしていない。面白いことは確か。

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    2012年09月26日
  • 軍鶏侍

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    なんとも味わい深い時代小説。あまりチョンマゲ物を読まぬ俺にも面白かった。しかし、設定が池波正太郎の『剣客商売』に酷似している。あまりチョンマゲ物を読まぬ俺も『剣客商売』だけは番外編を含め全巻読破しているのだ。まあ、それは大目に見て、続刊に期待しよう。

    それにしても、岩倉源太夫の秘剣蹴殺しは、意外にアッサリした技だった。秘剣たる所以か。いや、まだ本当の蹴殺しは描かれていないのだ。今回は、もう一つの蹴殺しだ。蹴殺しとは一体どんな秘剣なんだろう。

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    2012年09月26日
  • 獺祭―軍鶏侍

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    念願の道場も大賑わいで、弟子と共に剣の道に励む岩倉源太夫。しかしその心の内には、強くなることで争いを避け、己の秘剣さえ封印したいという思惑があった・・・。

    軍鶏侍シリーズ待望の第二弾。源太夫の魅力だけでなく、彼をとりまく人間模様も実に味があります。みなさんの愛蔵シリーズになること間違いなし。

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    2012年06月23日
  • 軍鶏侍

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    軍鶏をこよなく愛する楽隠居、岩倉源太夫はかつて秘剣「蹴殺し
    」を編み出した剣豪であった。その力量うえに園瀬藩の権力闘争に巻き込まれるが・・・。
    家族、弟子、友。人間関係に悩みながらも人として剣士として不惑の源太夫が成長してゆく姿を描く異色の時代小説。流麗かつ人間愛にあふれた文章に引き込まれること必至の名作。

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    2012年06月23日
  • 猫の椀

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    苫小牧から秋田へのフェリーの船中で一晩で読んでしまった。
    縄田一男の解説の通り、短編でも文句なしの筆力、絶賛したい。

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    2012年04月06日
  • 軍鶏侍

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    新人らしい荒削りさもあるが、清廉な読後感を味わえる。

    内容(「BOOK」データベースより)
    二人が手を放すと同時に、軍鶏は高く跳び上がり、鋭い爪を突き出して相手の顔を狙う―。闘鶏の美しさに見入られ、そこから必殺剣まで編み出した隠居剣士・岩倉源太夫。その腕を見込まれ、筆頭家老から呼び出しを受けたことから藩の政争に巻き込まれることに。そんな折、江戸で同門だった旧友が現われる…。流麗な筆致で武士の哀切を描く、静謐なる時代小説誕生。

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    2011年09月12日
  • 軍鶏侍

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    「軍鶏侍」野口卓著、祥伝社刊。軍鶏狂いで韜晦しているようで、頑なまでに武士な漢の粋な小説。鮮やかな情景描写と、登場人物群の佇まいの妙が秀逸。読後が気持ちいい一冊でした。

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    2011年08月16日
  • 軍鶏侍

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    ネタバレ

    佐伯さんにつぐ読みたい作家の登場です。描写力がハンパではないデス(^-^)/ シリーズ化して欲しいですねp(^_^)q

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    2011年12月01日
  • 軍鶏侍

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    30 2/20-2/21
    久しぶりに読み応えがあった。
    別に評論家の縄田の解説などに共鳴したわけではないが。

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    2011年02月22日
  • 軍鶏侍

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    ネタバレ

    軍鶏侍

    鶏闘に魅せられ、軍鶏の戦いから秘剣を編み出した主人公。
    武士という生業に嫌気がさして早隠居を決め込もうとしますが、剣の腕を見込まれて様々な武士の勤めにかり出され、道場を開き再婚まですることになってしまいます。
    長男ではない武士の哀しみ、家の凋落からひねてしまった少年の成長物語、秘剣を編み出したがゆえの無益な戦い・・・
    いろいろと詰め込まれていますが、藤沢周平のコピーのようで今ひとつ感じ入れなかった竹蔵でした。
    どうやって藤沢氏の引力から離脱できるか?これが処女作のようですので、今後に期待したいと思います。

    竹蔵

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    2025年07月17日
  • 梟の来る庭 めおと相談屋奮闘記

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    のんびり読むのに適していたかな。
    内容は驚くようなものはないんだけど、・・・
    ときおり、ちょっと気になる言い回しがあって・・・
    目上の人に対する言葉じゃないんじゃないかなとか、まぁ、気にするほどではないけど、時代小説にしてはちょっとね。
    まぁ、ワタシだけだろうと思うけど。

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    2025年04月18日
  • 春だから めおと相談屋奮闘記

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    久しぶり?の時代小説^^
    ちょっととっつきにくいところもあったけど、まぁ読みやすかった。
    やっぱりこうミステリーを読み続けると、改めて時代小説っていいなって思う。

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    2025年04月07日