あらすじ
噂はもう聞いたかい? そう、宮戸屋の倅、信吾のことよ。老舗の跡継ぎを弟に譲り、弱冠二十歳で独立。よろず相談屋と将棋会所を始めたって、まったくなんてやつだ。将棋会所はかなり賑わっている様子じゃないか。肝心の相談屋のほうは? ──巷で話題のよろず相談屋。今回はまさかの相談ごとが舞い込みます! 読み味軽快、読んで爽快! 時代小説に新風をもたらすシリーズ、待望の第2巻が登場。
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Posted by ブクログ
「なんてやつだ」に続く「よろず相談屋繁盛記」第2弾。4つの話はどれも工夫されていて面白い。よくいろいろ考えるものだ。野口卓は上手い。
「命あっての」は、瓜二つの若殿様を巡っての騒動。主人公の得意な鎖双棍を使う場面もある。
「話して楽し」間男について将棋会所で話が盛り上がる。
「鬼の目にも」まさしく、まさかまさかの展開。将棋会所が発展していくきっかけとなる。
「夢のままには」10歳の女の子がやってきて、会所も若返っていく。慎吾に仕えている小僧の常吉が目覚めていくのがいい。それと同時に慎吾も成長していく。
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シリーズ2冊目。【命あっての】たまたま将棋会所を訪れた侍から受けた相談屋への依頼。ある人物に成りすまし、百物語の会に出席するが…そして驚愕の相談料が!【話して楽し】客が間男の話題で盛り上がる。まだまだ若い信吾は…ちょっと異色な展開の話。【鬼の目にも】信吾の前に現れた白い犬。「自分は幇間。ある日突然、犬の姿になってしまった」と言う。動物と話せる信吾の本領発揮か?【夢のままには】将棋会所を訪れた、かなりの腕前の10歳の少女。その影響で少年の客も増え、そしてあの、常吉に変化が…
まだ若い20歳の信吾。相談屋はまだまだ軌道に乗らないが、相手の思いを受け止め、思慮深く解決へ導く姿勢がより頼もしくなっていくように感じた。次作が楽しみ!
なんだか凄いな。
なんだか凄いな。大名家の相続争いに巻き込まれたと思ったら、犬になってしまった幇間と家族の繋ぎをしたりと、次から次へと、事件がおこる。信吾の人柄のせいかな?
この人の周りでは、何となく、物事が、良い方に進んでいく。劇的にではなく、のんびり、ゆっくりと、いつの間にか、そうなっていたという感じで。
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よろず相談屋繁盛記シリーズ第二弾。
初めの一巻は、登場人物の紹介と言ったとおろだったか。
この2巻目になると話が俄然面白く変わる。
題名の通り「まさか、まさか」の事件ばかりが相談される。
話は読んでのお楽しみ!
楽しめること請け合い!!
Posted by ブクログ
よろず相談屋繁盛記 シリーズ2
将棋好きの豊島屋のご隠居・甚兵衛に借りた、黒船町の家で、信吾は「よろず相談屋」と将棋会所「駒形」を営んでいる。
本当は、困っている人の為になりたいが、相談屋に来る人がない。
ある日、白い大きな犬が、相談屋にやってきて、
「自分は、本当は、人間だ」と言い出した。
・・・
あれ?この作品は、そう言う系なの?
ソフトバンクのCMを思い出しつつ、まだ、あと3巻続くけど・・自信が無くなってきた。
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202110/よろず相談屋繁盛記シリーズ・めおと相談屋奮闘記シリーズ既刊全10作まとめて。毎回平積で新刊を見かけ気になっていたので読み始めることに。最初は、設定てんこ盛り(幼少時に大病、生き物の声が聞こえ会話できる、老舗料理店の長男、鎖双棍の使い手、相談屋と将棋会所を経営)だな~と思ったけど、主人公は勿論、登場人物達が生き生きと描写されているのでこの世界に入り込んで楽しめた。最初は使い物にならずぼんやりしてた小僧の成長ぶりやちゃっかりぶりも微笑ましい。相談事の内容や解決手法等、物語としてパッとしないものや偶然の産物だったりも多いし、自分の好みではない話(将棋会所で皆が艶話や与太話をただただ話すだけとか)もあるし、時代物とはいえ書いている今の時代にそぐわない描写や設定も感じるけど、総じて面白かった。「主人公と話してたら何故か解決してしまう」のと同様、とらえどころのないなんかわからない面白さもあった。
よろず相談屋繁盛記シリーズ(なんてやつだ/まさかまさか/そりゃないよ/やってみなきゃ/あっけらかん)
めおと相談屋奮闘記シリーズ(なんて嫁だ/次から次へと/友の友は友だ/寝乱れ姿/梟の来る庭)