あらすじ
「ねえねえ梟助さん、聞いて聞いて」話し上手で聞き上手の鏡磨ぎ師・梟助じいさんは今日もひっぱりだこ。五歳で死んだ子供が別の夫婦の子として生まれ変わっており、飼い犬が思わぬ証言をした!?という噂から、犬が人に、人が人に生まれ変わったらと思わぬ方向へ話は広がり…切なくも温かいシリーズ第三弾!
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とうとう….….
楽しい話、悲しい話、恐ろしい話、色々有ったけれど、一番の衝撃的な話は、梟助の出自が、明らかになった話だろう。それも、思いもよらない所で。
Posted by ブクログ
1冊目、2冊目と、語り手がいることの必然性に疑念を抱きつつ読んでいたが、3冊目にきて、ついに、というか、いよいよというか、鏡磨ぎが語り手としていることに意味が出てきたように思った。これまでは語り手の語る蘊蓄、鏡磨ぎ職人でなくてもいいんじゃない?と思っていたが、3冊目でつながったように思う。
「幸せの順番」なんて、語り手なしで、独立した別の短編で読ませた方が面白いんじゃないか、と思いながら読んでいたが、なかなかどうして、この結末はお見事だと思った。
3冊目にきて面白くなったと思ったけれど、
さて、ここで一休み。かなり時間をおいて次作を読もうかな。面白いと思った本作の感じを少し長く置いておこうと思います。