岡部宏之のレビュー一覧

  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(上)

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    登場人物が多く、翻訳本にありがちな難解な表現も多いため、読み進めづらくて時間がかかったが、内容は面白い。
    章ごとに主要な登場人物に視点変更されるので、ストーリーが時系列に進まず世界に入り込みづらい。しかし世界観は壮大で、先が読めない展開。しばらく夢中になれそう。

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    2024年08月31日
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(下)

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    翻訳本なので、情景描写や人物描写が難解で長く読みづらいが、内容は徐々に広がって来て面白くなってきた。
    まだまだ序章という感じ。
    これから玉座を巡って大きな戦争になっていくのだろう。

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    2024年08月31日
  • 王狼たちの戦旗〔改訂新版〕(上)

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    だんだんと戦が始まって来る展開。
    内容は面白いが、暗く苦しい世界観と難解な翻訳表現のため、なかなか読み進められない。

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    2024年08月31日
  • ファウンデーション対帝国

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    巨匠アイザック・アシモフによる壮大な宇宙叙事詩第2巻。

    滅びつつある帝国の若き逸材ベル・リオーズがファウンデーションを狙う第1部は、セルダン計画を盲信し凋落しつつあったファウンデーションがこの危機を乗り切れるのか?という緊張感が巧みな筆致で描かれており、大いに楽しめた。しかしながら、それに比較すると第2部「ザ・ミュール」はファウンデーション最大の危機を描いているにもかかわらず、やや冗長な印象が否めなかった。群衆の反応を統計的に予測する心理歴史学では、ミュールのような特異な個人の出現は予測できず、そこからセルダン計画が綻びを見せてくる、というのが第2部の要諦だが、このテーマを見せるためのミュールによるファウンデーション征服の過程はもっと簡潔に展開できたのではないかと思われる。また、本作におけるアシモフの描写は良くも悪くも俯瞰的であり、登場人物が直接見ていない出来事は詳細に描かれないことがよくあり、そのためか物語の展開に緊迫感が足りなかったように感じられた。しかし、ミュールの正体が明らかになる後半部分の仕掛けはさすがであったし、戦いに勝利する上で最も重要な要素は「人間の心理」であると措定した戦争描写はたいへん興味深いものであった。

    広大な宇宙を舞台にして、圧倒的に巨大な人間集団が見せる栄枯盛衰を描くという設定そのものがセンスオブワンダーなのだが、セルダン計画とファンデーションの存在が示す、秩序と文明をいかにして破壊から守り維持発展させていくか、という価値観自体が極めてアメリカ人的であるように私には感じられた。そこが面白いと感じられれば、本作に対する見方も変わるのかもしれない。

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    2024年08月11日
  • ファウンデーションの誕生 下

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    銀河帝国興亡史⑦ 年代順②

    巨匠アシモフ最後の長篇
    40年以上にわたり、400冊以上の作品を書きつづけてきた巨匠が最後に発表した傑作長篇(本書帯より)

    銀河帝国を救うべく心理歴史学の実用化とファウンデーションの創立に人生を賭けたセルダンの生涯。大切な人たちをひとりずつ失い、苦悩しながら、それでも前に進む姿が描かれています。

    下巻はどんでん返しやミスリードなどはありません。物足りないと思うかもしれませんか、私にはかえって、それがよかったと思いました。最後の長篇は王道で締めくくってくれました。

    私にはセルダンがアシモフその人に見えました。やるべきことをやりきって退場してゆく...。何とも言えない感動と寂しさがあります。

    とはいえアシモフの未読作品はまだまだあるので、これから追いかけてゆきたいです!

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    2024年07月25日
  • ファウンデーションへの序曲 下

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    銀河帝国興亡史⑥ 年代順①

    最後にどんでん返しが待っていました。

    正直下巻の半ばまで退屈でした。帝国から逃亡し、街を転々としながら心理歴史学を実用化しようとするお話。もちろん文章はうまいし、読みやすいのですが、なにしろ盛り上がりにかけるというか...。しかし、最後に、まさかのあの人が!?の展開。

    ロボットシリーズと銀河帝国興亡史は前作で一応まとまったのですが、今作でさらに強固にまとめあげられています。

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    2024年07月22日
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(上)

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    独特な文体なので読みづらさはありますが、めちゃくちゃ面白いです。人の悪意が悪意を呼び、最悪な状況がさらに最悪な状況へと陥っていきます。
    視点が切り替わると、物語が全く別の見え方をするのも面白いです。一応、正義と悪の陣営があるわけですが当然一枚岩ではなく、場面によって味方がコロコロと入れ替わります。
    この大河小説の終わりを見届けたいので、いつかシリーズが完結してくれたら嬉しいです。

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    2024年02月20日
  • ファウンデーションと地球 下

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    ネタバレ

    第一銀河帝国末期から第二銀河帝国の興りまでを追いかける(追いかけていた)ファウンデーションシリーズの、事実上の最後のお話(;これ以降はファウンデーション設立までの話になる)。
    前作同様ゴラン・トレヴィスが主人公で、ペロラット、ブリスと共に旅をする。
    徐々に地球へ近づいていく様(前作のヤリフ計画の手法を用いて地球の位置を推定するところは「おおっ!」となった)や、ファウンデーション(とその縁辺)文明とは異なる惑星の描写は非常にワクワクとさせられ、アシモフの文章の上手さ(+翻訳の上手さ)もあって、最後まで楽しく読むことはできた。

    ・・だが、何かが足りない感じがするのだ。
    足りないと感じるのは、
    本作ではファウンデーションの陰が非常に薄いことなのか、心理歴史学が形骸化しているからなのか、銀河帝国興亡史なのに歴史が動いていないから(これまでは次作以降に教科書に載るような歴史上の事件を実体験している感触があった)か、あるいは解説にあるとおり人類の未来についてアシモフ自身が揺れているのを感じるため(これまでは未来から過去を見ているような安定感を感じていた)か、確としたことはわからないが、
    とにかく、何かが足りないと感じる。

    また、トレヴィスや一行が(地球側の)誰かにコントロールされている感じが随所でするのと、トレヴィスとブリスが絶えず諍い(口論)を繰り返すこともアシモフの迷いを表しているようで気になった。
    次回作を読みたいのは間違いないし、それでも面白かったと思うが、ファウンデーションシリーズの後2作が、この先の未来ではなく、過去の話で良かったと思う。
    これ以上は(この段階でもすでに)上手く書けないとアシモフが思ったのか、過去の話で考える時間を稼ごうとしたのかは分からないが、この形で収まって良かったのではないか。

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    2024年02月16日
  • ファウンデーション

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    人類史に重ね合わさるストーリーのスケールとSF要素としての技術描写の興味深さが合わさり、子供から大人まで幅広く色々な観点から楽しめる作品。
    「心理歴史学」2020年代の技術を持ってしても、まだまだ実現は難しいかもしれないが、近しい理論や方法論が見つかるのではとワクワクしつつも、もし本当に実現されれば、それはそれで気味が悪いだろう。

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    2024年01月06日
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(下)

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    上巻に引き続き。
    七王国の世界そのものを描いているという書き方がよい。こことは異なる世界の中で登場人物たちが躍動する様子を頭の中で活き活きとイメージすることができ、自分の視点だけこの世界に潜り込んで、瞬間移動しながら俯瞰しているよう。まさに文章の力。
    物語は終わる気配を見せない。世界を描いているのだからそれは当たり前でそもそも終わりというものがあるはずがない。
    登場人物一人一人で見れば、何人かの重要人物の人生は終わりを迎えた。ロバート王、エダード、ベンジェン、カール・ドロゴ、ヴィセーリス、その他ジョリー・カッセルなど印象的なサブキャラクターたち。
    今後気になるのは、ジョン、ロブ、アリアなどエダードの子どもたちの動き。ティリオンが物語をどうかき回すかも気になる。後はなんといってもデナーリスとドラゴンたち。七王国へ向かうのか。まったく先が読めないだけに楽しみ。

    残念な点は一つ。翻訳が良くない。
    英語の表現をそのまま日本語に置き換えてるだけではと思われるところが多々ある。例えば「かれ」「かれら」の使い方。原文に「he」「they」とあるからと言ってそのまま置き換えただけでは不自然になるはず。
    原文を確認していないので何とも言えないが、とにかく翻訳で引っかかるところが多かった。

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    2023年12月23日
  • 剣嵐の大地(下)

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    夏休みという言い訳で、家事をサボって読んだので、いつもより速く読み終えた。ストーリー的にも、どんどん事件が起きて面白く、ページをめくる手が止まらなかったという感じ。
    ドラマとは全然違う終わり方だったので、続きが気になる。

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    2022年08月17日
  • ファウンデーションと地球 上

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    前作の、突然の大風呂敷をどうたたむのか。下巻が楽しみ。しかし、途中の突然の島耕作展開にはおどろいたな。

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    2022年05月17日
  • ファウンデーション

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    23冊目

    心理歴史学が予想した銀河帝国滅亡。その後の暗黒時代を短縮するための対策は百科事典を編纂するファウンデーション(財団)の設立。「百科事典の編纂で帝国が救えるの?」って思いますが、真意は民衆にも我々読者にも明かされないのです。まさに三体の面識者計画。

    財団の教えは宗教となり、布教により近隣の惑星都市を支配します。やがて経済の力が強まると宗教の力が弱くなり、商人が影響力を強め貿易によって支配力を拡大させていきます。

    地球人による世界の運営が続く限り、世界史でみられた歴史の興亡は宇宙に出ても繰りかえされるのでしょう

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    2022年05月01日
  • ファウンデーション

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    資源の乏しいターミナスが小型技術と貿易により、古めかしい巨大技術と軍事力を持つコレルに勝利するくだりが面白い。読んでる時はアメリカから見た日本への危機意識の表れとして書かれたのだと想像したが、1940年代に書かれた小説のため当然そんなはずはない。
    異なる文明の衝突を俯瞰的に捉えた、未来予知的な視点に驚いた。

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    2021年12月28日
  • ファウンデーション

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    SFではレジェンド的存在という事で読んでみましたが、非常に面白かったです。前世代の革新的成功が、次世代の打破すべき課題となる。盛者必衰のことわりを楽しみながら、実感できる本です。

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    2021年09月18日
  • ファウンデーション

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    もっと早く読んでおけばよかった。面白い。学生の頃に延々と漫画を読み返していた時間がもったいなかった。

    宗教と科学、各自の理解を超えたところでは区別がつかなくなるのではないか。興味深くもあり、怖くもある。
    この後の展開はわからないが、高い科学には倫理が要求されることがよくわかった。科学技術をほぼ独占していたら、周辺を支配しようと思えば容易だなと思う。

    心理歴史学、三体につながる話であったと思う。

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    2021年07月24日
  • ファウンデーション

    哲

    購入済み

    大昔読んだのを、懐かしく

    大昔、高校生のときに読んだのを、定年後に読み返しました。ストーリィはうろ覚えでしたが、読み返してると段々と蘇ってきて懐かしくなって来ました。昔読んだ文庫の紙の本に比べ、Bookliveの電子書籍は読みやすく感じています。小説の中に出てくる小道具で、高校生の時には違和感を感じなかった『マイクロフィルム』や『プロジェクター(光学式)』と言うものが、この歳になると随分陳腐化した印象を覚えます。ただ、勝手に解釈を、『マイクロフィルム』は『マイクロチップ』あるいは『マイクロストレージ』に、『プロジェクター(光学式)』は『プロジェクター(電子式)』とか『空間投影装置』など適当に解釈して楽しんでます。ストーリィはネタバレになりそうなので明かしませんが、40年以上経っても色褪せないものです。

    #深い #タメになる

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    2021年05月15日
  • ファウンデーション

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    初アシモフ。三部作の第一作目。SFなのだが、中で起こる危機は現実に起きてもおかしくないもので、それを回避するための権謀術数が面白い。訳の評判が悪いので、二作目は創元版で読んでみることに。

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    2021年04月11日
  • ファウンデーションの誕生 上

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    セルダンがドースの正体に気づいていないような言動をしているのが気になった。確か前作のラストで言及していたはずでは?セルダンがあえてその点を意識しないようにしているのだと考えれば、彼の焦りが見えて面白い。

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    2021年02月04日
  • ファウンデーション

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    大戦の最中に執筆が始まっているそうだが、時代を先取りしている傑作。今読んでも非常に面白い。
    ついに映像化されるそう
    シリーズは全4作とのことで、全部読みたくなる。
    個々の未来予測はできないが、集団として将来が確率的にどうなるかを数学的に表した心理歴史学は、気体などのふるまいを統計的に予測するボルツマン方程式から着想を得ている雰囲気がする。

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    2021年02月12日