岡部宏之のレビュー一覧

  • ファウンデーション

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    人類史に重ね合わさるストーリーのスケールとSF要素としての技術描写の興味深さが合わさり、子供から大人まで幅広く色々な観点から楽しめる作品。
    「心理歴史学」2020年代の技術を持ってしても、まだまだ実現は難しいかもしれないが、近しい理論や方法論が見つかるのではとワクワクしつつも、もし本当に実現されれば、それはそれで気味が悪いだろう。

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    2024年01月06日
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(下)

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    上巻に引き続き。
    七王国の世界そのものを描いているという書き方がよい。こことは異なる世界の中で登場人物たちが躍動する様子を頭の中で活き活きとイメージすることができ、自分の視点だけこの世界に潜り込んで、瞬間移動しながら俯瞰しているよう。まさに文章の力。
    物語は終わる気配を見せない。世界を描いているのだからそれは当たり前でそもそも終わりというものがあるはずがない。
    登場人物一人一人で見れば、何人かの重要人物の人生は終わりを迎えた。ロバート王、エダード、ベンジェン、カール・ドロゴ、ヴィセーリス、その他ジョリー・カッセルなど印象的なサブキャラクターたち。
    今後気になるのは、ジョン、ロブ、アリアなどエダ

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    2023年12月23日
  • 剣嵐の大地(下)

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    夏休みという言い訳で、家事をサボって読んだので、いつもより速く読み終えた。ストーリー的にも、どんどん事件が起きて面白く、ページをめくる手が止まらなかったという感じ。
    ドラマとは全然違う終わり方だったので、続きが気になる。

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    2022年08月17日
  • ファウンデーションと地球 上

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    前作の、突然の大風呂敷をどうたたむのか。下巻が楽しみ。しかし、途中の突然の島耕作展開にはおどろいたな。

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    2022年05月17日
  • ファウンデーション

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    23冊目

    心理歴史学が予想した銀河帝国滅亡。その後の暗黒時代を短縮するための対策は百科事典を編纂するファウンデーション(財団)の設立。「百科事典の編纂で帝国が救えるの?」って思いますが、真意は民衆にも我々読者にも明かされないのです。まさに三体の面識者計画。

    財団の教えは宗教となり、布教により近隣の惑星都市を支配します。やがて経済の力が強まると宗教の力が弱くなり、商人が影響力を強め貿易によって支配力を拡大させていきます。

    地球人による世界の運営が続く限り、世界史でみられた歴史の興亡は宇宙に出ても繰りかえされるのでしょう

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    2022年05月01日
  • ファウンデーション

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    資源の乏しいターミナスが小型技術と貿易により、古めかしい巨大技術と軍事力を持つコレルに勝利するくだりが面白い。読んでる時はアメリカから見た日本への危機意識の表れとして書かれたのだと想像したが、1940年代に書かれた小説のため当然そんなはずはない。
    異なる文明の衝突を俯瞰的に捉えた、未来予知的な視点に驚いた。

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    2021年12月28日
  • ファウンデーション

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    SFではレジェンド的存在という事で読んでみましたが、非常に面白かったです。前世代の革新的成功が、次世代の打破すべき課題となる。盛者必衰のことわりを楽しみながら、実感できる本です。

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    2021年09月18日
  • ファウンデーション

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    もっと早く読んでおけばよかった。面白い。学生の頃に延々と漫画を読み返していた時間がもったいなかった。

    宗教と科学、各自の理解を超えたところでは区別がつかなくなるのではないか。興味深くもあり、怖くもある。
    この後の展開はわからないが、高い科学には倫理が要求されることがよくわかった。科学技術をほぼ独占していたら、周辺を支配しようと思えば容易だなと思う。

    心理歴史学、三体につながる話であったと思う。

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    2021年07月24日
  • ファウンデーション

    購入済み

    大昔読んだのを、懐かしく

    大昔、高校生のときに読んだのを、定年後に読み返しました。ストーリィはうろ覚えでしたが、読み返してると段々と蘇ってきて懐かしくなって来ました。昔読んだ文庫の紙の本に比べ、Bookliveの電子書籍は読みやすく感じています。小説の中に出てくる小道具で、高校生の時には違和感を感じなかった『マイクロフィルム』や『プロジェクター(光学式)』と言うものが、この歳になると随分陳腐化した印象を覚えます。ただ、勝手に解釈を、『マイクロフィルム』は『マイクロチップ』あるいは『マイクロストレージ』に、『プロジェクター(光学式)』は『プロジェクター(電子式)』とか『空間投影装置』など適当に解釈して楽しんでます。ストー

    #深い #タメになる

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    2021年05月15日
  • ファウンデーション

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    初アシモフ。三部作の第一作目。SFなのだが、中で起こる危機は現実に起きてもおかしくないもので、それを回避するための権謀術数が面白い。訳の評判が悪いので、二作目は創元版で読んでみることに。

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    2021年04月11日
  • ファウンデーションの誕生 上

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    セルダンがドースの正体に気づいていないような言動をしているのが気になった。確か前作のラストで言及していたはずでは?セルダンがあえてその点を意識しないようにしているのだと考えれば、彼の焦りが見えて面白い。

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    2021年02月04日
  • ファウンデーション

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    大戦の最中に執筆が始まっているそうだが、時代を先取りしている傑作。今読んでも非常に面白い。
    ついに映像化されるそう
    シリーズは全4作とのことで、全部読みたくなる。
    個々の未来予測はできないが、集団として将来が確率的にどうなるかを数学的に表した心理歴史学は、気体などのふるまいを統計的に予測するボルツマン方程式から着想を得ている雰囲気がする。

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    2021年02月12日
  • ファウンデーションの彼方へ 上

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    ファウンデーションシリーズの中で一番面白い。
    キャラクターが一人一人個性が溢れ、その一人一人に思想があり、本の終わりに行くに従って重なり収束していくのがとても良い。
    この主人公が次の「ファウンデーションと地球」に続くけれど、そうならざるをえないですね。

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    2020年08月16日
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(上)

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    海外の人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作。ドラマは一切観ておらず、全くの事前情報もなしに読み進めた本書。
    上下巻で合計1400頁を超える紙面を読み尽くして得られた感想は、これ、ようやく物語が始まったんだ…という驚きです笑
    続巻が出ているのは知っていたのですが、まさか結末らしい結末もなく終わるとは予想だにしていなかったですし、これだけ読んで漸く物語の背景が出揃ったような作品は初めてだったので、今までにない衝撃を味わいました。知っていればそうはならなかったのでしょうが。。笑

    しかし、さすが人気作品なだけあって、この長い頁をグイグイと読ませるストーリーテラーは流石の一言。群像劇として、テ

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    2020年06月07日
  • 第二ファウンデーション

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    ファウンデーションシリーズの中で今のところ一番読みやすく、わかりやすい作品。
    「シリーズ」としてる為に全て話が繋がっているのだけど、前作の疑問が一章で解決され、二章では逆転に次ぐ逆転の冒険譚が語られるので飽きる事なく読み進められた。
    根底にあるセルダン・ブランが最終的にどのようになるのかはまだ掴めないが、それを信じてる人の力の流れを最終目標に誘うまでセルダンは考えているだろうというのは分かっているけど、具体的にどうなるのかはこれからの楽しみ。

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    2020年05月29日
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(上)

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    指輪物語に通じる壮大さ。いろんな世界の物語が紡がれていてワクワクする。登場人物の名前を覚えるのが大変なのが難点だが…

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    2020年04月26日
  • ファウンデーション

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    スペースオペラが“スーパーマン”とすると、このシリーズは“バットマン”の面白さ。とっておきの超能力とかスーパー兵器で完勝するのではなく、相手に欲しがっているモノを与え“勝った(あるいは買った)”と思わせて支配する。銀河系の辺境でトランターに替わり次の文明の中心と成るべく予定されたターミナスを選んだのはチェン(実質)皇帝自身と思わせて実はハリ・セルダンだった!/「千兆の人類のうち、百年後に生きている者は一人もいるまい」医学の進歩も限界があるようだ。
    「自らは見ることはできない」未来のためにハリ·セルダンが何を犠牲にしたかは、遺作『ファウンデーションの誕生』で描かれる。
     百年後、原子力をもたない

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    2020年02月22日
  • 王狼たちの戦旗〔改訂新版〕(下)

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    もろもろ登場人物が増えてきて、なかなかに複雑だけど、読んでると、あ、これあの時ああしたあいつだとかわかるのは、一人一人の物語がきちんと成立しているからだろう。しかしこんな壮大な物語を構築できるなんて、作家はやっぱり常人ではないと思い知らされる。さて、次は第三部だ。

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    2019年12月21日
  • 王狼たちの戦旗〔改訂新版〕(上)

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    第二部も面白い。こんなに登場人物出てきて複雑なのに面白いってなんだ?ティリオンが一番まともに思える登場人物の曲者ぶりがたまらない。さて、下巻。

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    2019年12月11日
  • 七王国の玉座〔改訂新版〕(下)

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    哀しさを通り越して笑っちゃうくらいの思い通りのいかなさに、休日一気読みしてしまった。盛大に大風呂敷を敷き詰めて、さて次はどうなるのか。

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    2019年11月25日