岡部宏之のレビュー一覧
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私が遅々として読み進めているうちに、『氷と炎の歌』は『ゲーム・オブ・スローンズ』のタイトル(これは原書第1部のタイトル)でTVドラマ化されて、DVDボックスも出た。ちょっと見てみたい気もするが、小説のほうだけでも膨大で一気通読といかないでいるのに、ドラマまで付き合えるかという気持ち。
さて──
北部の〈壁〉の向こうでは七王国ウェスタロスの支配にない〈野人〉たちが〈壁〉を越えてウェスタロス領内に攻め入ろうとしている。それを偵察に出たジョン・スノウは〈野人〉に身をやつし、スパイとなって動静を探っているが、〈野人〉といっても、獣人なのではなく、なかにはウェスタロスを捨ててきたものもおり、統治 -
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もうひとり、応援したくなる登場人物がダヴォス・シーワース。前王ロバートの弟スタニス・バラシオンの家臣である。通称〈玉葱の騎士〉。もとは密輸業者だったが、包囲されたスタニス軍勢に玉葱ほか食糧を運び入れて騎士に取り立てられた。密輸など過去の所業の罰として左手の4本の指先を切り落とされ、それを教訓として、いつも持ち歩いている。スタニスの王都攻略時に息子たちを失いながらも辛くも生き延び、スタニスに取り入る邪教の女祭司メリサンドルを害とみて殺害を試みるが、発覚し、投獄される。
彼もまた義の人であり、スタニスへの忠誠が行動規範である。メリサンドル殺害もその忠誠から出ていることを知るスタニスはダヴォスを -
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王都での攻防戦でスタニス・バランシオンの軍勢を下した王家では、〈王の手〉だったティリオン・ラニスターは重症を負い、代わりに入城した、少年王ジョフリーの祖父にして、ティリオンの父タイウィン・ラニスターが〈王の手〉となり、実権を握る。
そもそも小人症で怪異な容貌の上に、さらに重症を負ったティリオンは何とか回復するも、父親の支配のもと、父のやることに皮肉を差し挟むことしかできない立場に戻ってしまう。ティリオンは遊女を一人囲っており、彼女をたいへん愛しているのだが、それを父や姉の太后サーセイに知られると、父の怒りを買い、姉から弱点として利用される恐れがあり、周到に秘匿している。愛こそが彼の弱点とな -
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ラニスター家ではただひとり〈小鬼〉ティリオンが最初から視点人物となっている。彼は発育不良の小人症で、次男のために家督を継ぐ権利はなく、父親の寵愛も、剣士としての肉体もないことを、重々わきまえており、状況を斜めに見ながら、金と口先と知恵で人生を切り開いていく痛快な人物だ。
宮廷での権力を確保したラニスター家では、長男(そして皇太后の双子のきょうだいの)ジェイミーがスターク家の捕虜となってしまったため、当主タイウィンの命でティリオンが〈王の手〉として宮廷に乗り込む。少年王ジョフリーは決定的に王者としての資質を欠き、太后サーセイは子どもへの愛から盲目となっている中で、ティリオンは統治者としての才 -
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『七王国の玉座』ではロバート王の死とその友人にして〈王の手〉のエダード・スタークの死までが描かれる。これによってウィスタロスは〈鉄の玉座〉といわれる七王国の玉座を巡って、五王の並立する混乱状態に陥り、他方、エダードの遺児たちはそれぞれ困難に見舞われることになる。
王の正統性について、現王権バラシオン家を中心にとると、前王ロバートの長男ジョフリーが王位を得るのが正統である。が、ジョフリーは母親サーセイ・ラニスターとその双子の兄ジェイミー・ラニスターとの間の不義の子であり、ロバートの嫡子ではない。このため、ロバートの弟のスタニス・バラシオンが王位を要求する。しかし、陰鬱なスタニスは人望に乏し -
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作者は物語の全体的状況において、どれかの登場人物に肩入れしようとは思っていないようである。しかしながら、当面、清廉潔癖で名誉を重んずるスターク家が宮廷の陰謀に巻き込まれていく様が描かれるので、視点人物の多くがスターク家の人々だ。まずはスターク家に感情移入しながら読むことになるだろう。冒頭で〈大狼〉(ダイアウルフ)の子どもを6匹見つけ、スターク家の子どもたちがそれぞれを飼うことになるエピソードが語られる。
ジョンルとしてはファンタジーともいわれるが、ファンタジーといえるのは架空の王国が舞台であるというくらいで、内容的には人物像を掘り下げた権力抗争劇である。いわゆる剣と魔法ものではあるが、 -
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〈氷と炎の歌〉と題される長い長いお話の第1部の上である。途中から訳者が変わって、人物名の読みや訳語の変更があったため、遡って統一が図られた新版であるから、これから読まれる方はこれを手にされたし。
南北に伸びる大陸ウィスタロスの七王国、かつては群雄割拠したが、今はひとりの王が治めている。しかしその王、バラシオン家のロバートは、15年前に暴虐の前王、狂王エリアス・ターガリエンを倒した王位簒奪者だ。ロバートと主に戦ったエダード・スタークは寒さ厳しい北部を治めているが、副王ともいうべき〈王の手〉になることをロバート王より要請され、やむをえず引き受ける。というのも前の〈王の手〉、ジョン・アリンが病 -
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ネタバレこれはこれは…すごい。
複数視点が歴史ファンタジーの魅力を引き出していて良い。
人物の心情を中心にしてない分、読んでて怪我しそう(感情移入してた人があっけなく死んだり)な臨場感が作品全体の雰囲気と重なって、どんどん読んじゃう。
大狼もその雰囲気にすごくあってる。
苛酷な境遇ながら思いやり深いジョン・スノウが好き。
気になる存在は〈小鬼〉ことティリオン。なにを目的にしているのかわからないから怖い。けど、嫌いになれない…。
かなりの読み応えで、まだまだ続くのが嬉しい。
このシリーズは、完結してるのかな?続き待ちはしたくないな。。。一気に読みたい! -
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ネタバレ上巻では全くイメージできなかった登場人物たちの顔が、ようやく見え始めてきました。またストーリー的にも非常に大きな“事件”がいくつも発生し、退屈だった上巻とは別物のように惹き込まれます。
中心人物の一人であるエダードが、まさかの状況に追い込まれたことには心底意表をつかれました。彼の家族が今後どうなるのか不安ですが、ロブとキャトリンが意外にしっかりしている印象。細い糸ではありますが希望は繋がってる感はあり、次巻以降巻き返しを期待したいところ。
それと反比例するように、ラニスター家一味がまぁ憎らしいこと。“幼稚王”(と勝手に呼びますが…)ジョフリーとその母サーセイはその筆頭。当然<王殺し>のアイ -
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テレビドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」のDVDをねぇさんの誕生プレゼントとして購入。見ております。これ、凄えできがいい。
で、いい機会なので、改訂新版の方を読み直しております。
まぁ、なんでこんな事になったのかと若干思いますが、こんなことがなければ、なかなか読み返せなかったので、それはそれでよいかなぁと。
やっぱり、このお話、すごくおもしろいですしね。
名称変更は、思ったほど違和感なかったです。映像をみながらで、映像の訳が新訳と対応しているものなので、そのせいもあるかも。
今回、読み直して、映像見て思うのは、やっぱり、ティリオンのかっこよさですねぇ。
ロバート王の弟たちのことが、け -