岡部宏之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
海外の人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作。ドラマは一切観ておらず、全くの事前情報もなしに読み進めた本書。
上下巻で合計1400頁を超える紙面を読み尽くして得られた感想は、これ、ようやく物語が始まったんだ…という驚きです笑
続巻が出ているのは知っていたのですが、まさか結末らしい結末もなく終わるとは予想だにしていなかったですし、これだけ読んで漸く物語の背景が出揃ったような作品は初めてだったので、今までにない衝撃を味わいました。知っていればそうはならなかったのでしょうが。。笑
しかし、さすが人気作品なだけあって、この長い頁をグイグイと読ませるストーリーテラーは流石の一言。群像劇として、テンポよく視点を変えて話を進めるのが読みやすい点のひとつかも。
さてさて、続きを読みたいのですが、続巻も相変わらずなボリュームなのでちょっと手に取りづらいのですが、登場人物(これがまた果てしなく多い!!)を忘れないうちに読もうと思います。 -
Posted by ブクログ
スペースオペラが“スーパーマン”とすると、このシリーズは“バットマン”の面白さ。とっておきの超能力とかスーパー兵器で完勝するのではなく、相手に欲しがっているモノを与え“勝った(あるいは買った)”と思わせて支配する。銀河系の辺境でトランターに替わり次の文明の中心と成るべく予定されたターミナスを選んだのはチェン(実質)皇帝自身と思わせて実はハリ・セルダンだった!/「千兆の人類のうち、百年後に生きている者は一人もいるまい」医学の進歩も限界があるようだ。
「自らは見ることはできない」未来のためにハリ·セルダンが何を犠牲にしたかは、遺作『ファウンデーションの誕生』で描かれる。
百年後、原子力をもたないアナクレオンが生意気にも恒星系間帝国を自認… -
王狼たちの戦旗〔改訂新版〕(下)
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七王国の玉座〔改訂新版〕(下)
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七王国の玉座〔改訂新版〕(下)
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Posted by ブクログ
ネタバレ心理歴史学者ハリ・セルダンの壮大な計画に基づき惑星ターミナスにファウンデーションが設立されて200年、滅びつつある銀河帝国そのものが遂にファウンデーションの存在を知り、攻撃を開始する。攻撃を指揮するのは、帝国の若く優秀な将軍ベル・リオーズ。優秀であるが故に帝国中枢からも煙たがられるほどの逸材であるベル・リオーズの進撃に対峙するファウンデーションは、セルダン計画に守られて繁栄が約束されているとの慢心の下、その指導層は腐敗しかつての勢いを失っていた。設立依頼最大の危機を迎えるファウンデーション、風雲急を告げる情勢は如何に!?
前作では古い勢力をその機智と科学力でばったばったと薙ぎ倒し、痛快な勝ちっぷりを見せてくれたファウンデーションは、この2作目では繁栄の上にあぐらをかいてすっかり停滞しています。そんなファウンデーションに牙を剥く2種類の敵、帝国将軍ベル・リオーズと闘う前半と、正体不明の敵「ザ・ミュール」が登場する後半の2部作となっています。
前半の「ベル・リオーズ編」は、若くて有能で鼻持ちならない、そんなところが魅力的なベル・リオーズが圧倒的な存在感で、ファウンデーション側を代表する登場人物ももちろんいるんですがかなり影が薄いです(^_^;でもまぁ結局はファウンデーションが逃げ切るんですが、この過程である登場人物が語った「ベル・リオーズの負けをセルダンが予測できた理由」が印象的でした。曰く、「強い皇帝と強い将軍」が同時に出た時だけファウンデーションは危機を迎える。何故なら、「弱い皇帝と強い将軍」の組み合わせなら、将軍の征服欲の矛先は皇帝に向かうから。でも、「強い皇帝と強い将軍」の組み合わせは、将軍が外宇宙への征服に燃えるものの、そんな将軍の存在を疎ましく思う皇帝がいずれ将軍を倒す、だからファウンデーションは安心だ、と。この下りには痺れましたね。ファウンデーション・シリーズが、「ただのドンパチ宇宙戦争もの」ではないということを端的に示す場面だと思います。
後半の「ミュール編」では、精神感能力を持つミュータント・ミュールの進撃が描かれます。数多くの人間集団の動きを予測する数学手法である心理歴史学は、ミュールのような特異な一個人の動きを予測に組み込むことは出来ず、セルダン計画に守られてきたファウンデーションは、遂に陥落。ファウンデーションの人々が正にセルダン廟でホログラムによる予言を聞いていたその時に、ミュールによるターミナス侵攻が開始される、この絶望感と緊迫感。
個人の動きを予測できない心理歴史学が負けた、ように思える展開ですが、でもこのシーンにおいて、セルダン(のホログラム)は、その時点でのファウンデーションの政権中枢が腐敗して反体制派が台頭してきていることをちゃんと言い当てているんですよね。ミュールが登場しようがしまいが、ファウンデーションは内乱の危機を迎える・・・自ら作り上げたファウンデーションの停滞と衰退(そして、それを乗り越えたところにある新たな希望)を、冷徹に計算しているセルダンの叡智。
前半・後半ともに鴨がしみじみ感じたのは、面白うてやがて悲しき人間の性、とでもいったらいいのでしょうか。
人間ってバカだよなー、やることなすこと巧くいかないよなー、でもだから面白いんだよなー。と思いつつ、セルダン博士やアシモフと一緒にこの壮大な歴史絵巻を紐解いて楽しむ感じ。文系でも楽しめるSF作品の最右翼と言えるんじゃないでしょうか。第3巻も楽しみです!