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Posted by ブクログ
うむ。ドラマとの違いでいくと、やはりメイスターが本来原作では科学者・技術者の位置付けのところ、ドラマでは宗教者も兼ねてしまってるのが、ドラマ見てて私がテクノロジー不在を感じる要因かもしれない。
ドラマだと『薔薇の名前』のフランシスコ会修道士みたいな格好だもん。メイスターって科学も理解して信仰も篤いウィリアム修道士に見えちゃう。
原文との比較はできないけど、メイスターのポジション以外はセリフや展開はほとんど原作に忠実。
たまに、原作にない部分(主観者から認知できない部分)が映像になってたりする。
心情的に、見てる側はスターク寄りになるけど、文字で読むとエダード・スタークはバカ正直というか。
Posted by ブクログ
作者は物語の全体的状況において、どれかの登場人物に肩入れしようとは思っていないようである。しかしながら、当面、清廉潔癖で名誉を重んずるスターク家が宮廷の陰謀に巻き込まれていく様が描かれるので、視点人物の多くがスターク家の人々だ。まずはスターク家に感情移入しながら読むことになるだろう。冒頭で〈大狼〉(ダイアウルフ)の子どもを6匹見つけ、スターク家の子どもたちがそれぞれを飼うことになるエピソードが語られる。
ジョンルとしてはファンタジーともいわれるが、ファンタジーといえるのは架空の王国が舞台であるというくらいで、内容的には人物像を掘り下げた権力抗争劇である。いわゆる剣と魔法ものではあるが、魔法は廃れており、ドラゴンは死滅して100年たつ。冬は規則的にやってくるのではなく、不規則にやってくる。この惑星の軌道は楕円軌道で、季節が不規則にやってくるのだ、といったSF的展開があるわけでもなさそうだ。
当面は、架空の国の歴史物語といえるが、しかし超常的なものは確実に胎動を始めている。そしてそれは〈異形〉(ジ・アザー)とともにやってくる。〈異形〉は人類ではない異種族で、敵対的であり、また死者をゾンビのように使役する。〈異形〉、それから北部の野人たちからウィスタロスを守るために〈壁〉が築かれており、そこを守るのが〈冥夜の守人〉であるが、この組織は廃れつつあり、〈壁〉も十全な機能を持たなくなりつつある。
他方、ターガリエン家の遺児デナーリスは海の向こうでターガリエン王朝の再興を伺っている。
すなわち、五王並び立つ七王国自体の権力抗争の物語と、北から襲ってくる脅威を防ごうとする人々の物語、海を越えた東の大陸で七王国の権力を取り戻そうとする勢力の物語と大まかに3つの流れが交互に語られていく。
カバーの折り返しや付録の表をみるとやたらと登場人物が多いし、巻を重ねると登場人物表は膨大なものとなっていくが、とりあえず『七王国の玉座』では視点人物の8人それぞれに感情移入できるようになってくると俄然面白くなってくる。もっとも第7部まで書き継がれるといわれている〈氷と炎の歌〉では、『七王国の玉座』はまだまだ序章である。
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