藤原伊織のレビュー一覧

  • 名残り火

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    てのひらの闇を読んでから読んだほうが良い作品。
    犯人の犯罪に至る心境の描写が少ないので、なんで?と首をかしげてしまう。

    アル中ハードボイルドの作品をもっと読みたかったのに、残念。

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    2018年09月22日
  • 雪が降る

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    藤原伊織が描くかっこいい男の話が集められた短編。無駄な表現のないストイックな感じの文章が心地よい。ハードボイルドなものから、ヒユーマンドラマ系もあり、作家の姿が向こうに見える。

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    2011年08月06日
  • 遊戯

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    連作短編集ですが第5編で未完となっています
    続きが読めないのはとても残念ですが藤原作品は大好きなので
    とても満足です。

    やっぱり主人公の男性に何故か心惹かれてしまいます
    クールだけど優しくどこか翳りがあるところ

    後、遺作となった「オルゴール」、、切ない物語です
    こちらは完結しています








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    2017年09月20日
  • ダナエ

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    大好きな作家です。
    本当に惜しいことに、2007年に既にお亡くなりになられております。
    この作品は、亡くなられる直前に出版された短編(中編)集です。
    解説を、これも好きな小池真理子氏が書かれております。
    この解説もまた良い。
    これだけで一編の小説というか、弔辞というか、そんなかんじになっております。
    なにかと縁のあるお二方で、伊織氏が亡くなる前に、『デート』と称して二人で飲みに行っていたということです。
    なんだかあまりにも美しすぎて泣けてきてしまいました。

    で、肝心の作品。
    なんとなく静かな語り口のなかで、大人のオトコの激情が、かなり抑えた文体で描かれております。
    どうしようもない状況を、そ

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    2011年06月12日
  • シリウスの道(下)

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    らしい作品。作者がよく書く暴力的シーンによる肉体的強さより、今回は意志の強さが描かれていて好感の持てる。

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    2011年05月27日
  • 遊戯

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    中島らもに続きまたも遺作
    短編集?の遊戯はこれから中盤どっかん!ってかんじやったからすごく残念
    もうひとつの中編はいまひとつおもしろみというか濃さがたりなかったかな

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    2011年05月03日
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(下)

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    まさにハードボイルド・ファンタジーな展開と結末。
    シラヒゲとの共生、<恋と冒険>の行方にハラハラドキドキした。
    達夫かっこよかったな◎

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    2011年04月21日
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(上)

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    頭の中に蚊トンボが侵入し超人的能力を得た達夫が、厄介なことに巻き込まれて…
    こんな設定他の作家さんで読んだっけなぁと思いつつ読み始めたら、テンポの良さと達夫のかっこよさに惹かれて一気読み。
    下巻が楽しみ。

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    2011年04月19日
  • ひまわりの祝祭

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    第41回江戸川乱歩賞、第114回直木賞を受賞した『テロリストのパラソル』の著者・藤原伊織の受賞後初作品。
    かつては優秀なデザイナーだった秋山は、妻を亡くして以降仕事もせず変化の乏しい「つるつるのプラスチックみたいに平板な生活」を送っていた。そこへ現れるかつての上司。彼は500万円を一晩で捨てる手助けを依頼してきてーー

    ゴッホがアルル時代に描いた幻の8枚目の「ひまわり」を巡る、ハードボイルドミステリ。
    文章が上手いし、面白さにも安定感がある。夢中になって読める作品だった。
    テロパラの時もそうだったけれど、伊織ちゃんの活写する脇役はずいぶん魅力的。本作でいうなら武道の達人で同性愛者のマネージャー

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    2011年04月12日
  • シリウスの道(上)

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    ここの所読んでいた本が、ホンワカタイプだつたので、かなり強烈な刺激!
    ビジネスマンの奮闘記なのかと思っていたのに、この過去。
    もうドキドキが止まらず。

    ちょっと恥かしくなるような台詞の応酬もあるけど、これがハードボイルドってことかな。
    軽快に話が進んでいく、アッという間に上巻終了。
    読み進めるのが楽しみです!
    美女あり、仕事やりがいあり、なんて出来すぎな気もしちゃうけどね。

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    2011年02月28日
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(下)

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    ハードボイルド・ファンタジー

    とても変わった物語ですが、
    個人的にとっても好き。

    テンポのよい軽妙な会話

    センスがとても好きです。

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    2010年12月29日
  • てのひらの闇

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    「てのひらの闇」藤原伊織
    現代ハードボイルドの旗手ですね。イメージカラーはライトブルー。

    主人公は有名飲料会社の課長、と見せかけて例のごとく過去のある中年の男。
    今回も藤原伊織ワールド全開。主人公かっこよすぎです。
    現実にはこんな渋いオジサンはいないだろうなぁ、って思うくらいのキャラクタライズがいいんだよなあ。
    まぁ都合良く事が運ぶのは目をつぶるとして・・・。

    題名の通り、都会の裏で暗躍する登場人物達、暗く密やかなトーンが第一印象ではあるんですが。
    クライマックスの首都高での夜明けが映像的というかなんというか。一番綺麗なシーンだと思ったのでライトブルーです。

    安定感と完成

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    2019年01月16日
  • ひまわりの祝祭

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    全共闘世代におもいれのない自分としては、「テロパラ」よりは面白かった。
    この主人公同様、「いつまでも子供過ぎる」といわれる身として
    共感があったのかもしれない。

    でも、甘党なところはにてない(笑)

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    2021年02月20日
  • 名残り火

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    「てのひらの闇」の続編です。
    前作は続編が出るような話だと思えなかったのですが、こうなると主人公はすでに元サラリーマンっていう肩書ではなくなってます。
    相変わらず魅力的な人がどんどん出てくるのですが、このシリーズもここで終わり。とても残念です。大原との仲が中途半端で終わってしまうのも残念。

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    2010年10月16日
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(下)

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     ある夜、パチンコからの帰り道、達夫は頭の中で、奇妙な羽音を聴いた。はじめは空耳と思った主人公だったが、とつぜん自分の意に反して指が動き、くすねてきたパチンコ玉を、弾丸のような勢いで弾き飛ばした。
     自分の頭のなかに寄生しているという、シラヒゲと名乗った蚊トンボとの、奇妙な共同生活は、そんなふうに始まった。
     シラヒゲがもたらしたその能力をつかって、暴力沙汰にまきこまれた知人を助けたことをきっかけに、達夫はやがて、裏社会のとある事件に巻き込まれ、暴力団と本格的に対決する事態になっていくが……

     ストイックで男気のある主人公、ハードボイルドな展開、暴力、やくざ等々、藤原さんのほかの作品群と共通

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    2010年09月07日
  • ダナエ

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    テロリストのパラソルは読んだことがあります。面白かったなあ、と言う印象とこれから色々作品を出されるんだろうなと思っていたので数年前に訃報を聞いたときにはびっくりしました。
    この前古本屋で見かけたので購入しました。

    ダナエってギリシャ神話のペルセウスのお母さんだったのか。どこかで聞いた名前だったのですが。

    なんて潔い、簡潔な人生だろう、と読んで思いました。周囲に居る人は大変かも知れませんが。どれも大変面白く読みました。

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    2010年05月20日
  • シリウスの道(下)

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    ああ、そうくるのか!
    というラスト。
    現実はいつでも厳しい。厳しいけれどやさしい。それでもつらい。
    仰ぎ見る星の光がまぶしければまぶしいほどに。

    きれいごとだけでは終わらない、この作品が好きです。

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    2010年05月07日
  • 遊戯

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    連作短編が未完で終わってしまいました。
    続きは想像するしかありません。
    惜しいひとを亡くしました。

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    2010年03月20日
  • 遊戯

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     主人公の本間は、ビリヤードのネットゲームで知り合った二十歳の女性・朝川みのりと、不思議な縁があって、直接会って話をし、仕事を紹介することになる。
     すこし世間知らずなところのあるみのりは、しかし聡明で、落ち着いた不思議な魅力があった。本間はそれまで誰にも話したことのなかった、幼い頃に父親から受けた巧妙で陰湿な虐待を、みのりに打ち明ける。
     それからしばらくの間は、特別に会うこともなく、ときどきみのりから近況報告のメールが来るだけの関係だった二人だが、やがて二人ともが奇妙なストーカーに付けねらわれ始めて……

     藤原伊織さんの遺作です。闘病生活の中でつづられた連作短編集。完結を待たずして、藤原

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    2010年02月20日
  • 遊戯

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    未完の遺作。

    いつもながらに、主人公とヒロインの魅力に惹きつけられる。
    殊に、本作のヒロインには、女心が震わされた。

    事件の顛末は闇の中だが、藤原伊織を読んできた読者には、
    どこか爽快で痛快なものを感じさせるかもしれない。

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    2009年12月26日