藤原伊織のレビュー一覧

  • テロリストのパラソル

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    ネタバレ

    だいぶ前に読んだことがあることに冒頭で気がついたけど、詳しい内容を思い出せず。
    再読完了した時思ったのは、こんなにインパクトがある話を人は忘れられるものなんだ…と。
    だいぶ昔の話しではあるけれども伏線がはられまくっていて面白い。
    少し頭がついていかないところがあったが…

    嫉妬心は人を突き動かす負の力となるし、その力はかなり膨大。
    しかも桑野の20年間を思うとこんなことをしてしまうまで人格が曲がってもしかないない気もする…
    してしまったことはどんな理由があっても決してダメなことだけど。

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    2023年09月06日
  • テロリストのパラソル

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    一気読み
    久しぶりの活字だったけど先が気になってするする読めた!
    ちょっと難しい
    完全には理解して無さそう
    おもしろい
    登場人物がみんな魅力的!
    頭が良いから会話がおもしろい

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    2023年05月17日
  • テロリストのパラソル

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    表現が知的だった。お金を積めば他人を従えられることを、人には沸点があるという表現で表すのが面白いと思った。

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    2023年04月11日
  • テロリストのパラソル

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    20世紀末の新宿中央公園、オープニング早々から爆発事件が起こり多数の死傷者がでる。アル中の島村の目線で話が展開していくが、島村とヤクザの浅井のキャラクターがいい。
    二人とも見た目によらず頭がキレて、殴りあいも強い。
    うまそうなホットドッグと電気箱の描写が印象的。

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    2022年12月23日
  • テロリストのパラソル

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    偶然がおきすぎのような気がする。
    読みやすいハードボイルド。
    あの動機であそこまでやるか?というのは「八つ墓村」みたいだなーと思ったけど、作中にも出てきたね。

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    2022年11月03日
  • テロリストのパラソル

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    緊張感もありつつ読みやすい文章で、面白かった。一気に読んでしまった。
    主人公が、読み進めるごとにどんどんかっこよくみえてきた。

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    2022年10月19日
  • テロリストのパラソル

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    登場人物が魅力的で話にぐいぐい引き込まれる。カッコよくて、切ない。なんでだろうか。肌寒くなる晩秋のにおいがする。

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    2022年09月11日
  • てのひらの闇

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    面白かった。テロリストのパラソル以来に藤原伊織を読んだ。政治家の佐藤の処遇とCGの理由だけが自分にしっくりこなかった。カッコいい男といい女達が際立つ話だった。

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    2022年07月14日
  • 雪が降る

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    藤原伊織の短編集。

    各話其々良かった。
    うまく言えないけど、じんわりと来る得体の知れない良さがあった。
    中でも「台風」「雪が降る」「紅の樹」が好き。

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    2022年06月18日
  • てのひらの闇

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    主人公が中年男性でサラリーマンであること、そしてその目線での物語の進行であること が、私が藤原伊織氏を好む大きな理由ですが、本書もまたサラリーマン社会での事件を主人公の目線や思考を丁寧に描きつつ解決へと進めて行く過程がとてもスリリングで引き込まれました。主人公の生い立ちは特異なものですが、そこに起因する思考も丁寧に書いてあるので、その点も含め私のお気に入りの作品です。

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    2022年06月11日
  • シリウスの道(上)

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    ただのビジネスハードボイルドじゃない。25年前の事件も絡んでどんどん引き込まれていく。
    さあ、早く下巻だ!

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    2022年01月15日
  • テロリストのパラソル

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    日本人でもこんなハードでビターなそして、センスのいい雰囲気をかもせる作家がいた。
    私はこんな乾いたシンプルな文章も好きだ。
    ゆくりなくもハードボイルド風味をおいしく味わった。

    江戸川乱歩賞で直木賞。絶対話題になったはずなのに知らなかった…。
    そりゃわたしの不勉強だわさ。

    ストーリーもシンプルかつスピーディー。おもしろい。

    主人公は全共闘時代の爆弾疑惑事件ですねに傷持つ身、しがないバーテンのアル中。
    ある朝公園で飲酒中にそれこそ爆弾テロに遭遇、やばいと逃げだしたのだが。

    ことがことだけに安閑としている場合じゃないのに、入り込める展開。
    フィクションなのにリアル、会話の多い文体、それがしゃ

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    2021年08月30日
  • 名残り火

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    先々月に『てのひらの闇』を再読し、続編があると知り大型書店へ。10年前の刊行本だが、無事get。
    話は前作の3年後。主人公堀江の親友柿島が、集団暴行で死んだ。犯人を探すべく、堀江は行動を起こす。
    彼を助力するのは前作と同じく、かつての彼の部下大原真理。
    さらに今作は、三上という「ファンキーなジジイ」が強力な助っ人に。この三上、上場企業の社長でありながら、頭はスキンヘッド。1450㏄のハーレーを乗り回す逸者、何と魅力的なキャラだろう。
    事件の背景の一因に、流通業界ーコンビニとFC本部との関係などーの闇を絡ませ、時代を見据えた鋭い観察眼が生んだ質の高い作品となっている。
    本作が、藤原伊織氏の最後の

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    2020年10月23日
  • てのひらの闇

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    夫の友人からお借りしました。
    事件があって謎があって、それを追う展開なのですが、どんな方向性なのかが途中まで全然読めなくて、ワクワクが2割増しでした。。

    主人公はくたびれた中年男性。アウトローっぽい雰囲気でいざとなると超強い。剣道の達人です。
    こんなお決まりの人物像なのに、ニセモノっぽくなくてカッコイイんです。
    他にも、主人公を影で見守る暴力団組長が登場したり、そもそも事件のキーマンである大企業の会長さんは経営手腕はイマイチだけど男気のある人物だったりで、とにかくいかにも、な人ばっかりが登場するんですけど、その世界観に馴染み不自然さがありません。
    上質なハードボイルド小説っていいね、カッコイ

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    2020年04月01日
  • シリウスの道(上)

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    ー また表通りを眺めた。この位置から周辺の光景を眺めていれば、世界には貧困や苦痛、醜悪なものなどなにも存在しないと錯覚しそうになる。目にはいる範囲からは、その種の思いを呼びおこす要素が一切合切とり除かれている。 ー

    相変わらずの藤原伊織節で面白い。
    さすが電通勤務作家だけあって、広告代理店を舞台とした作品はリアリティがあって面白い。
    すでに他界されていて、新作が読めないのが寂しい。

    ほぼ読んでしまったので、下巻で最後かと思うと悲しくなるなる…。

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    2019年11月18日
  • シリウスの道(下)

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    あらすじ
    新規クライアントの広告コンペに向け、辰村や戸塚らは全力を傾注する。そんな中、3通目の脅迫状が明子の夫の許に届いた。そして勝哉らしき人物が上野近辺にいることを突き止めた辰村は、ついに行動を起こす!広告業界の熾烈な競争と、男たちの矜持を描くビジネス・ハードボイルドの結末は。

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    2019年11月05日
  • シリウスの道(上)

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    あらすじ
    大手広告代理店・東邦広告に勤める辰村祐介には、明子、勝哉という2人の幼馴染がいた。この3人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。その過去が25年の月日を経た今、何者かによって察知された…。緊迫した18億円の広告コンペの内幕を主軸に展開するビジネス・ハードボイルドの決定版ここに登場。

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    2019年11月05日
  • 雪が降る

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    短編6編収録。
    中編集「ダナエ」より面白かった。

    黒川博行に似ていると思っていたら、解説が黒川博行氏。
    著者とは気の合う友人なのだそうだ。(解説当時、著者は存命)

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    2019年06月09日
  • てのひらの闇

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    タフで知的で大胆な主人公の企業サスペンス。
    警察があまり絡まず、一介のしかし胆力のありそうなサラリーマンが曖昧な興味から謎を解明していく筋が他の小説の型から微妙に違い新鮮です。VTRをCMに起用してほしいとの会長の無茶な話に違和感をいだきながら読み進めて後半納得しつつ更に深い人間の絡みが顕になり、ヤクザとの大立ち回り等見所があり見所も多い。
    登場人物それぞれの利害が上手くはまり練られたストーリーで一度読んだだけでは全て理解出来なそうです。
    あとがきによると作者は電通の社員だったんですね。広告業界に精通した作者の知識が少し活かされています。
    最終23章の爽やかなエンディングも好み。

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    2019年05月12日
  • 雪が降る

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    『台風』『雪が降る』が、お気に入り。男の色んな背中が各章に描かれていた。出てくる『男』が、どれもカッコ良かったです。

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    2019年01月20日