テロリストのパラソル

テロリストのパラソル

小説・文芸
858円 (税込)

4pt

ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。死傷者五十人以上。島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。島村は容疑者として追われながらも、事件の真相に迫ろうとする――。小説史上に燦然と輝く、唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    テロリストのパラソル
  • タイトルID
    :
    131268
  • 電子版発売日
    :
    2012年08月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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テロリストのパラソル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    圧巻の文章力

    今までいろーんな作家を読んできたけれど、藤原伊織さんは本当ずば抜けて文章が上手い。

    この作品にただよう静けさ、哀しさ、その中にあるひとひらの情熱のようなモノトーンの世界に僕はあっさりはまってしまった。
    これを読んだあとの数日のあいだに、藤原伊織さんの作品を全部買いそろえたのは良い思い出。もう新作が読めないのが残念で仕方ない。

    1
    2014年03月15日

    Posted by ブクログ

    普段ミステリは読まないが、読む手がとまらないおもしろさだった。
    現代が地に足のついた(付けなくていけないとも言える)乾いた時代だとしたら、この時代は浪漫に生きた時代だったのだと感じる。光は鮮烈に強く、それゆえ影も濃く深かった、そんな風に感じた。

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    すばらしい。直木賞受賞当時読むには読んだがぴんと来なかった作品。最近あちこちで傑作だという言説を見て、三十年の時を経て再読。大傑作ではないか。主人公のキャラクターの立たせ方。奇妙なやくざとの交情、会話の妙。文体。まさしくハードボイルドの逸品。どこかである作家が「教科書のような作品」と書いていたのも頷ける。自分初読の頃は若かったし読みのレベルも低かったんだろうな。レビューをざっと見渡すと、偶然の要素が多いなどミステリーとしての仕立て方を云々するレビューもあるが、それは的外れ。再読してよかった。

    0
    2026年07月10日

    Posted by ブクログ

    1995年の大ベストセラー小説。当時の日本で、こんなに凄いハードボイルド小説が書かれていたとは知らなかった。主人公やヒロインのキャラクタ造詣といい、脇を固めるヤクザやホームレスの物語といい、隙がない。大胆に心の内をブチまける短歌という詩型をプロットに組み込んだのもユニークで再読に耐える傑作。

    0
    2025年07月19日

    購入済み

    30年以上前に文庫本で読んだけど、先日「シリウスの道」を読んでいて(浅井)が出てきたので、彼がどんな人物だったか思い出したくて再度購入。
    藤原伊織さんの作品に出てくる人物はどれも個性的で魅力的で大好きです。
    そういえば、この本読んだあと真似してホットドッグ作って食べたのが良い想い出です(笑)

    #カッコいい

    0
    2025年02月28日

    Posted by ブクログ

    一気読みしてしまった。
    言葉遣いといい表現といい行動といい、全く関わったことない人種だらけなのに、想像できてしまった。それにしても割とハイコンテキストな会話が多くてみんな頭良い。
    ストーリーは読めそうで読めない展開が続きウズウズしてるとラスト十数ページで全ての伏線を回収してきた。すっきりした。

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    無駄は1文字たりともない。

    人生の半分の逃亡生活は無駄ではなかったし、ここに書かれていること以上に読者が知らなければならないこともないのだと思う。なのに、「私も年をとったのだ」だけが2回繰り返されたのは、決して菊池の生活が無駄だったからではなく、それでも繰り返さざるを得ないほどに長すぎたのだと訴えているからだと思う。

    それほどに長い「習慣」は知りたくはない。だが、読者は知るべきだった。だからこそ繰り返された言葉なのだろうと思う。

    そして、「私はあやまりを口にした」のあやまりとは、と考える。謝りであり、誤りでもあると書かれているように思った。繰り返しとは逆に、一度で2つを伝えたのだと思う。

    2度と繰り返されるかわからない貴重な出会いで知り合えた人間に言いたくはない言葉だ。だがそう思える人間と出会ってみたい。

    0
    2024年02月01日

    Posted by ブクログ

    全共闘世代、団塊の世代の学生運動を背景に持つハードボイルド小説。

    東大卒かつアマボクサーで、とある特定の電子機器に強く、しかもアル中でいて素敵な女性達、男性達にモテるというてんこ盛りキャラクターだけど、現状は独りで都内の狭いカウンターバーを切り盛りする一介のバーテンダーに過ぎず、店では酒とホットドッグしか出さないという主人公。
    脇を固める登場人物たちもかっこいい。

    乱歩賞新刊、数ヶ月後に受賞する直木賞は発表前という段階で読んで以来ずっと、本棚のお気に入りスペースに鎮座ましましている名作です。

    昭和と平成初期のハードボイルドを感じてみたい方は是非。

    0
    2023年09月24日

    Posted by ブクログ

    【2023年22冊目】
    読んでる途中から「いや、これもうよっぽどのことがない限り★5です、満点です」って思ってたんですけど、めっちゃ面白かった〜!

    江戸川乱歩賞と直木賞ダブル受賞ね、ふーんて思いながら読み始めましたが、ダブル受賞伊達じゃなかった。

    のどかな公園からスタートする物語が、どんどんと複雑化していき、途中で相関図書いて整理しつつ、結末がどうなるか全然わからなかったので、最後までドキドキしながら読み切りました。

    「私」の受け答えがいちいちかっこよすぎる、あと頭が切れるのと同じくらいダメっぷりが光る人間味が良すぎました。

    あと、あの、浅井ー!浅井かっこよすぎるでしょー!途中から浅井が出てくるたびに「浅井!!」って思いながら拍手してました。

    学生闘争の頃とかについて、少し前知識入れておくとより楽しめると思いますが、やー本当面白かったです。

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    アル中バーテンダーの島村は、過去を隠し20年以上もひっそりと暮らしてきたが、新宿中央公園の爆弾テロに遭遇してから生活が急転する。ヤクザの浅井、爆発で死んだ昔の友人の娘・塔子らが次々と店を訪れた。知らぬ間に巻き込まれ犯人を捜すことになった、という話。

    直木賞と江戸川乱歩賞をW受賞したミステリー作品。90年代が舞台ではあるものの、舞台設定がノイズにならない王道ミステリーでした。主人公のキャラがとにかく陰なので、ミステリーというよりややハードボイルドっぽさもありました。もっと山場を長くできそうなのに、必要最低限の文量で濃縮されているので、読後感の余韻がすごかったです。
    一貫して主人公視点で物語が進んでいったり、長くなりそうだな〜と思った回想シーンもかなりまとまっていたり、全体を通して「飽きずに読ませる力」を感じました。

    0
    2026年10月30日

テロリストのパラソル の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    テロリストのパラソル
  • タイトルID
    :
    131268
  • 電子版発売日
    :
    2012年08月03日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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