てのひらの闇

てのひらの闇

784円 (税込)

3pt

著者の新たな到達点を示す長篇ハードボイルド

20年前に起きたテレビCMの事故が、二人の男の運命を変えた。男は、もう一人の男の死の謎を解くべく孤独な戦いに身を投じる……

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てのひらの闇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    いろいろとできる人間ではある。喧嘩もできるし、人を庇う嘘も咄嗟でついたし、アナログとデジタルの一瞬の違いも見分けられた。
    だが、それらを「できる」と思うか「できてしまった」と思うかは人それぞれで、いつの場合でも、本人がどう思っているのかがすべてだと思う。

    だから、てのひらに闇があったってあなたはで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月14日

    ー そうだ。考えるのはさきでいい。二十年、サラリーマンをやってきた。いつだって、考えるのがさきだった。考えなければ、生きていけなかった。そうでないときは、身体が動いていた。息つく暇がなかったのだ。疲労のすこしずつ溜まっていく生活が、この環状線みたいにずっとつづいた。沼の底の泥みたいに知らないうちに溜...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月20日

    主人公の堀江ははくたびれたアウトローっぽいおっちゃん・・・
    しかし、うだうだしているのに知的でカッコイイ。また、堀江の部下の大原や
    友人の柿島、バーの姉弟、やくざの親分など堀江の周りの人達も魅力的な人ばかりでほれぼれしちゃいます。

    堀江の育った特殊な環境や
    会長の自殺など非現実ぽいんですがストーリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月25日

    「好きな作家」のところに『藤原伊織はもう出ないよね』と書いていたけど、文春文庫から「名残り火」が出ててこれに“てのひらの闇2”ってあったので、まずは未読の前作からと、新刊は平積みに戻してこちらを棚から引っ張り出して買って帰る。
    知悉の広告の世界を舞台に、いつもの如く何かを背負いながら生きたいように生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月14日

    面白かった。テロリストのパラソル以来に藤原伊織を読んだ。政治家の佐藤の処遇とCGの理由だけが自分にしっくりこなかった。カッコいい男といい女達が際立つ話だった。

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    Posted by ブクログ 2022年06月11日

    主人公が中年男性でサラリーマンであること、そしてその目線での物語の進行であること が、私が藤原伊織氏を好む大きな理由ですが、本書もまたサラリーマン社会での事件を主人公の目線や思考を丁寧に描きつつ解決へと進めて行く過程がとてもスリリングで引き込まれました。主人公の生い立ちは特異なものですが、そこに起因...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月01日

    夫の友人からお借りしました。
    事件があって謎があって、それを追う展開なのですが、どんな方向性なのかが途中まで全然読めなくて、ワクワクが2割増しでした。。

    主人公はくたびれた中年男性。アウトローっぽい雰囲気でいざとなると超強い。剣道の達人です。
    こんなお決まりの人物像なのに、ニセモノっぽくなくてカッ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月12日

    タフで知的で大胆な主人公の企業サスペンス。
    警察があまり絡まず、一介のしかし胆力のありそうなサラリーマンが曖昧な興味から謎を解明していく筋が他の小説の型から微妙に違い新鮮です。VTRをCMに起用してほしいとの会長の無茶な話に違和感をいだきながら読み進めて後半納得しつつ更に深い人間の絡みが顕になり、ヤ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年03月05日

    まさかのハードボイルド路線。中盤から特命係長っぽくなってきた。できればそっちじゃない方で読みたかった。そっちいっちゃうとご都合主義が通っちゃうんだよね。

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    Posted by ブクログ 2017年03月20日

    直木賞作家、藤原伊織氏のミステリー。元電通社員だった頃に作家デビューしたそうで、広告代理店での経歴が活かされている。
    主人公は飲料メーカーを自主退職することに決めた、中年の会社員。仕事はでき人望もあるが、奥さんに逃げられ、私生活はイマイチ。ある日、会社の会長に呼ばれ、彼が撮影したテープを社のCMにし...続きを読む

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