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Posted by ブクログ
私にとって最後の藤原伊織作品だったので、
温存したかったけど、いつも通り一気読みだった。
辰村と立花の掛け合いがおしゃれで粋でオトナでいいなぁって思う。
(毎回ながら、もの凄い自制心のある男の人が出て来るな)
他も女性は皆、ワガママじゃないけど感情に素直で、素敵だ。
同僚も後輩も、手助けになるあの人や、美味しそうなあの食べ物も、
いいスパイスになってる。香ってきそうだ。
肝心の謎については、ミステリー・ハードボイルド色は薄いかもしれないが、その分、仕事に向き合うことがどういうことか、藤原伊織さんなりの哲学が、他のものよりも実に即して書かれていたと思う。
なんてみんなかっこいいんだろう。
たまんないね。
Posted by ブクログ
ハードボイルド・ファンタジーを自称する藤原伊織さんの魅力が、ぎゅっと濃密に詰まった長編。
ほかの作品とも共通する、ハードボイルドの濃厚な香りが漂いつつも、作者さん自身の職歴がものをいうのか、大手広告代理店の熾烈な世界が、活き活きと描かれていて、働く男の背中が好きな方や、サラリーマンの方には、特につよく進めたい一冊。
小説の楽しさや味わいって、それぞれに色んな方向性がありますが、たとえば、普段とは違う上等のお酒を味わいながら呑むように、美味しいコーヒーを楽しむように、一冊の本にうっとりと酔う、藤原さんの小説には、そういう上質の娯楽のような、なんともいえない陶酔感があります。端々で重厚なリアリティがあり、それでいてお硬く気取っているのではなく、手に汗を握る展開が待っていて、隅々までエンターテイメントしている。
藤原さんの小説のヒロインには、ときどき、女性から見るとあまり共感できないようなタイプ(口の悪い言い方をすると男に都合のいい女性像)が描かれるときもあるのですが、今回のヒロイン、ばりばりのキャリアウーマンで、すごくかっこよかったです。
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