藤原伊織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幼い頃の傷を抱えて死んだように生きている"jamrice"こと本間と、感性が澄み、透明感のかたまりみたいな"パリテキサス"朝川みのり。このまったく接点のないように見えるふたりが、ふとした出会いから少しずつ距離を縮め、いつの間にかお互いを必要としている。
ふたりのちょっとしたやりとりが核心をついていてとても惹かれてしまう。
「ネットって銃をうつのに似ていると思うんです。
ほんとうに人を殺したという実感がともなっていない」
ふたりの周りに謎の男が現れ、不気味な影を残す。
5つの連続した短編のなかで本間とみのりのふたりの距離は近づいていくが、謎の男の正体はついに明かされないまま物語は未完に終わります。
完成していたならば、どんな結末だったんでしょう?
もはや知ることはできないけれど、この本を読むと、なんだか切なくて、いとおしい気持ちになる。 -
Posted by ブクログ
伊織さん、テロ・パラ以来、久しぶりの読書ですが、異端な天才少年の数日間のドラマ。
ファン・ゴッホの ひまわりが もう一枚 しかも日本にあったら! って、 可能性あるよね!!
英子さんはなんで死を選んだのか、、、
かなり、こだわりの純愛! だよね。
ああ
しまった、読んだのは角川文庫版だった、、、
丸善の店頭に積んであったんだけど、新作じゃ無かったのね!
話の展開、ドンドン引き込まれていくスピード、最後の5ページでも、まだ進行中!
これって、映画にはなりませんかぁ???
やはり、伊織さんはすごい!
解説の中で、小説らしい小説という、表現があるがまさに、そのとおりだと感じた。もう15年も前の小説なんだ!!ええ、テロパラから2年後(1997年)の発行!! へぇ。 (全然中身が古くないなぁ)
2005年に亡くなられてることも知らず。 ご冥福をお祈りします。 なんで、能のある方がこんなにも早く亡くなっているのか! 日本の文壇って、、
伊織さん制覇するかな、、、
、
よし、最後のあたり もう一度読むぞ!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ6話の短編からなる1冊。
いまはサラリーマンとなった男が、かっての部下が上司のいじめに耐えられず刃傷沙汰になったのをきっかけに思い出すプールバーの息子だった時の事件を描く「台風」
かつて、同僚とその男は一人の女性を争ったが彼女は同僚と結婚した。その後偶然に再会。雪が降ったためホテルに投宿した二人だった。
彼女は男に「次に雪が降った時に待っている」と言う。
次の降雪の日、男はホテルで待つがとうとう彼女は来なかった。雪のためスリップ事故を起こしたのだ。
ある日送られてきた(母を殺したのはあなたですね)という同僚の息子からのメールで思い起こされる愛を描く「雪が降る」
6話の中で特に心に残ったのはこの2話だった。