藤原伊織のレビュー一覧

  • 名残り火

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    素晴らしかった。やべえ。続編無いとか残念でな
    らない。これで予定調和とか登場人物が格好よす
    ぎてリアリティが無いとか言う奴はアホだと思う

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    2015年05月27日
  • ひまわりの祝祭

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    藤原伊織を読んだのはは「テロリストのパラソル」に続き2作目。ハードボイルドという括りで扱われる彼の作品はそうなのかしら?と疑問に思ってしまう。
    今回のひまわりの祝祭は、静謐で美しい。確かにハードボイルド的な要素があるにはある。ハードボイルドといえば、酒はバーボン、汗臭い男、肉質な美女。マグナム系の銃器。血なまぐさい肉。この本では、バーボンが牛乳、汗臭い登場人物がインテリ系、美女は薄倖の才女。マグナムがライフル。肉がコンビニのドーナッツ、に置き換わっている。
    まるで文学作品を読んでいるようでした。

    ラストシーンは特に美しい。
    最後に女が主人公へ「あなた」と語りかけるところが、すごく気になる。な

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    2015年05月18日
  • てのひらの闇

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    時間さえ潤沢にあれば、多分一気読みしていたであろうくらいストーリーに引き込まれる。
    主人公の堀江が飲んだくれて、雨のなか路上で寝ているところから始まる物語。
    というわけで、作中ほとんどずっと堀江は風邪をひき、高熱で朦朧としたまま謎を解き、大立ち回りをやってのけるのである。
    なんで解熱剤を呑まないんだろう?

    退職勧告に従いあと2週間で退社する予定の主人公堀江が、会長から直接呼び出され、偶然撮影した人命救助のビデオを自社CMとして使えないかと打診される。
    宣伝部とはいえ、実際に広告を制作しているわけではないのでノウハウを知っているものがほとんどいない中、堀江は制作会社に勤務していたこともあり、プ

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    2015年04月04日
  • シリウスの道(下)

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    以外とおもしろかった。
    偶然が重なり過ぎている感じは否めないが、過去から現在に繋がる話と、それとは別の現在の戦いがうまく絡んでいて、後半は一気に読んでしまった。

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    2015年01月18日
  • 名残り火

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    「人気出ちゃったから」の続編じゃないの?前回よりは期待できないなーと思いながら手に取るが、ストーリー性もさることなら、このハードボイルドな文章がいいんだよなと、話に引き込まれる。

    前作から数年後の主人公、一人で会社を立ち上げ過ごしていたが、友人の死を知り背景を独自調査する。

    フランチャイズの経営の裏側にも触れられていて、興味深い。
    特に事件が終わってからの、バーでのラストが良い。

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    2014年12月31日
  • てのひらの闇

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    面白かった。ハードボイルドという類の小説。主人公もその周辺の人もみんな共感できるいい感じ。ひとりぼっちのようで、実はみんなから愛されてる。
    続編の名残り火もいつか読みたい。

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    2014年12月21日
  • てのひらの闇

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    ・会社を辞める事にして、ほぼ有給消化のような期間での話で、辞める前に話が終る
    ・話の始めに風邪を引き、話が終る前にようやく快方
    と言うまぁ変わったシュチエーションが面白い。しかも話もしっかり面白い。ハードボイルド系サスペンスかな。

    今はサラリーマン、元ヤクザの息子という主人公が、会長に最後に頼まれた仕事を引き受け、そのプロジェクトを進めない方が良い良い提言、その後会長が自殺、理由を追う話。

    リストラにあい、酔っぱらって地べたを這っているところから物語は始まるが、ハードボイルドも入りまた回りのキャラもよく、楽しく読める。

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    2014年12月09日
  • シリウスの道(下)

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    上巻で引き込まれたまま下巻も一気に読んだ。
    面白いだけでなく、ところどころ格言のようなためになる言葉もあって、思わずメモを取りたくなった。
    2014/10/19

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    2014年10月19日
  • シリウスの道(上)

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    専門的な話が当然のように語られていて、最初の方は読みづらさを感じた。それでも進めていったら、どんどん引き込まれて続きが気になって仕方がなくなった。
    仕事を頑張ろうと思った。
    2014/10/17

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    2014年10月17日
  • ダナエ

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    会話で物語を作る作家さんなんですかね、伊織さんは。

    初めてだったので、他の作品はわからないんですが。


    短編集ですが「孤独だけどいいオトコ」が、全てに出てきます。

    そんな感じの本。

    あとがきが良かったっす。

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    2014年04月07日
  • シリウスの道(上)

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    ストーリーとしては、最後息切れ感が否めないですが、ひとつひとつの文や台詞がきれいです。
    他の作品も読んでみたいです。
    あのバーを探しにいきたいです。(^^)

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    2014年02月21日
  • てのひらの闇

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    今回呼んだのは二回目。
    あらためて感じたこと。
    文章に無駄が無く綺麗。よみやすい。
    キャラクターがみんな魅力的。
    続編も続けて読んでみよう。

    伊織さんの純文学系の作品が大好きですが、硬派なこの手の作品もやっぱり素敵。一人の作家とは思えないバラエティーさがすごい。
    もう新作がでないことだけが残念。

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    2014年02月02日
  • シリウスの道(下)

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    ネタバレ

    小説としては面白いものの、上巻が企業小説とミステリー部分がうまくマッチした感じだったのが、ミステリー部分はやや腰砕け。企業小説部分も新入社員の成長譚みたいになってしまった。やや残念。

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    2013年12月30日
  • シリウスの道(下)

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    ネタバレ

    新規クライアントの広告コンペに向け、辰村や戸塚は全力を傾注する。そんな中、3通目の脅迫状が明子の夫の元に届いた。そして勝哉らしき人物が上野近辺にいることを突き止めた辰村は、ついに行動を起こす!
    広告業界の熾烈な競争と、男たちのハード・ボイルドの結末は?

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    2013年08月16日
  • シリウスの道(上)

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    ネタバレ

    新規クライアントの広告コンペに向け、辰村や戸塚はらは全力を傾注する。そんな中、3通目の脅迫状が明子の夫の元に届いた。そして勝哉らしき人物が上野周辺にいることを突き止めた辰村は、ついに行動を起こす!
    広告業界の熾烈な競争と、男たちの矜持を描くビジネス・ハードボイルドの結末は?

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    2013年08月16日
  • 遊戯

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    ネタバレ

    幼い頃の傷を抱えて死んだように生きている"jamrice"こと本間と、感性が澄み、透明感のかたまりみたいな"パリテキサス"朝川みのり。このまったく接点のないように見えるふたりが、ふとした出会いから少しずつ距離を縮め、いつの間にかお互いを必要としている。
    ふたりのちょっとしたやりとりが核心をついていてとても惹かれてしまう。

    「ネットって銃をうつのに似ていると思うんです。
    ほんとうに人を殺したという実感がともなっていない」

    ふたりの周りに謎の男が現れ、不気味な影を残す。
    5つの連続した短編のなかで本間とみのりのふたりの距離は近づいていくが、謎の男の正体は

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    2014年03月15日
  • 雪が降る

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    毎度同じ感想ですが、大人のハードボイルドだなあと思う。
    体制に反抗したり、反社会的な過去があったりするのに、能力が高く、女性にももてるのにクールに対応する、非現実的な主人公の存在はある意味オトコの夢なんだろう。
    たまにはこんな作品を読んで妄想するのもいいかも。

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    2013年05月01日
  • シリウスの道(下)

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    「辰村」のような自虐的で、媚びず、誰であろうと牙をむくようなサラリーマンには出会ったことがありませんが、現実にいたら迷惑だけど爽快だと思う。
    空気を読む、草食系などといわれて久しい今の時代には、こんな作品は流行らないかも。こんな作品に共感するのは、バブルの残り香に触れた自分たちの世代が最後かも知れませんが、好きなものは好きです。

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    2013年03月25日
  • シリウスの道(上)

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    最近こんな意地っ張りのおっさんが登場する作品になかなか出会わない気がする。単に発見できないだけなのか、時代がそんなヒーロー(?)を求めていないのか。
    自分が知らないハードボイルド作家を早く発掘しなければ。

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    2013年03月24日
  • ダナエ

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    中篇一本に短編二本。導入がやや入り込みづらいが、入ってしまえばとてもしっかりした作品だった。特に人物が良い。とりわけ女性が良い。やわらかくありながら、サバサバとバードボイルドであって、惹かれる。いいな、と思わされる。読後に「テロリストのパラソル」の著者であると知り、なるほどと思うと同時、これが遺作であるということが残念でならない。

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    2013年02月02日