藤原伊織のレビュー一覧

  • ダナエ
    「ダナエ」「まぼろしの虹」「水母」の短編集。
    どれも、未完で終わっている感じがする。
    作者が、食道癌を患った時と重なっているのか?少し残念

    ミステリー一歩手前で終わっているようだ。
  • 遊戯
    今月2冊目の藤原伊織である。
    今回は著者が癌と闘いつつ書き続けた短編連作と遺作となった中編「オルゴール」。
    連作のほうは、ネット上の対戦ゲームで出会った男と女、本間とみのりがつながって行く様を語りながら、しかし、二人が結ばれたところで作者の命の炎は尽きる…。
    二人を監視する自転車の中年男、本間の父が...続きを読む
  • 遊戯
    2007年5月17日逝去した藤原伊織氏最後の小説。 短編集なるも全体的なストーリーにはつながりがあり、恐らくは一つの物語になる予定だったのだろう。

    しかし、筆者逝去により絶筆での出版となっている。 絶筆状態で出版されている小説で覚えがあるのは夏目漱石の草枕ぐらいであったから、久しぶりの、中途半端...続きを読む
  • ダナエ
    藤原伊織が亡くなってから今日で丸2年。
    生前、最後に出された単行本がこの短編集で、今となって文庫で読む。
    スタイリッシュで洒落た文章。才能だけを頼りに自分の生きたいように生きる男たちを描いて相変わらず格好良い。
    一番“らしい”のは最後の「水母」ですかね。
    標題作の中に、画家である主人公の絵の暗すぎる...続きを読む
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(下)
    ナゼか蚊トンボですが、けっこう夢中で読みました。
    納得のいかない点は、2,3……。くすん。
    藤原伊織好きのハードボイルド好きは、読むがいいと思います。
    あぁ、もっと読みたいのに、作品が増えることはもうない
    のですね……。くすん。
  • シリウスの道(上)
    代理店に興味があったので読んでみた。
    リアルな事が描写されているだけでなく、ストーリーの方も面白い。
    すぐ読める。
  • シリウスの道(上)
    「企業パート」と「幼馴染みパート」のちぐはぐさが気になりましたが、「企業パート」は本当ぐいぐい引っ張られて読み進められました。
    寧ろ「幼馴染みパート」はなくてもいいぐらい広告業界を舞台に繰り広げられる競合劇ということで藤原伊織の前職知識がフルに活かされた作品となっております。本当、広告業界覗き見隊!...続きを読む
  • シリウスの道(下)
    ハードボイルド (hardboiled) とは、元来は「堅ゆで卵」(白身、黄身の両方ともしっかり凝固するまで茹でた鶏卵)のこと。転じて、感傷や恐怖などの感情に流されない、冷酷非情な、(精神的・肉体的に)強靭な、妥協しない、などの人間の性格を表す言葉となる。
    とウィキペディアが言っている通り、藤原小説...続きを読む
  • シリウスの道(上)
    06.12.21藤原伊織久しぶりに読みました。本を買ったのも久しぶり。既読は『テロリストのパラソル』と『ダックスフントのワープ』。どちらも面白かった。だからキオスクで買ったんだけど、ちょっと内容の割りにページ数が少ない感じ。ラストもいまいち。。。う〜ん。ただ、出てくる人はみんな魅力的。だからこそペー...続きを読む
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(上)
    ハードボイルド的要素は今回ほとんど入っていない。ファンタジーなのかな?これは。今までのイオりんの本を読んで買った人には、ウケが悪そうな気がする。