藤原伊織のレビュー一覧

  • 遊戯
    2007年に急逝された作者の遺作。完結していないが永遠にラストは読めないのかと思うと、悶々としてしまう。。。ご冥福をお祈りします。
  • 雪が降る
    ハードボイルド短篇集。やはりヤクザ物が多い。しかし、短篇集だからか内容に厚みを感じられなかった。中でもやくざ物として面白かったのは紅の樹でした。
  • ひまわりの祝祭
    次々登場人物が増えて、静かな生活とはウラハラな主人公。
    英子が静かな生活で守ってくれていた事を後から知るんですね。
    短文が押し寄せて、気を抜くと場面が変わっていて。。やっぱり展開が早い。
  • ひまわりの祝祭
    サクサク読み進めたのだが、理性的で、アルコールのにおいがしない主人公秋山への感情移入がいまひとつだった。
  • ダナエ
    解説を読むと病気が一時的におさまっている時期に書いた作品だとか。
    それを知ったからなのか、藤原氏の作品の中でもかなり感傷的なトーンを感じました。
    「まぼろしの虹」はいい意味で”らしくない”作品で、長編で読んでみたかったな。
  • ひまわりの祝祭
    どうもミステリーというのは、あまり得意ではないのですが…。

    主人公は平穏を愛し望む人。
    でも生きている以上、それは避けられないものだよね。

    なにかしら心乱される出来事は起きる。

    たぶん心に何かを抱えながらも、平穏な生活に戻るであろう主人公。
    でも君はそれでいいのか?と思ったりもする。

    ミステ...続きを読む
  • 名残り火
    最終的には救われない。この結果で殺された友人は浮かばれるのだろうか。
    知らなくても良いこともあったのではなかろうかと。
    業界の特殊事情なども絡めて話が進んでいくのはおもしろいが、本筋のほうがイマイチに感じてしまうのは、やっぱり登場人物の設定が気に入らないせいかも。
  • 名残り火
    前作よりややトーンダウンしたかなあ。

    ナミちゃんの結婚エピソードも唐突な感じだし、
    大原女子がちょいと半端な感じだし…。

    主人公のまとう、前作では魅力的だった虚脱感も今回は今ひとつな気が…
  • 遊戯
     テロリストのパラソルをずいぶん前に読んで面白かった。この人の作品を読むのは2冊目。おもしろいなあと、興味津々で読んでいたが、作者逝去のため突然話が終わったのが残念。おそらく私が想像もつかない結末が用意されていただろうに。ほかの作品を読んでみようと思う。
  • ひまわりの祝祭
    絵画方面にも造詣が深いとは、著者はかなりの博識なのだな、と思ったが、絵画などに興味がない、もしくは受け入れる態勢でないとおもしろく感じられないのが残念。
    それにしても著者は若くて美人で気が強い女性が好みなのだろうか。いっつもこのパターン。
  • ひまわりの祝祭
    ゴッホの「ひまわり」をめぐる争奪戦の中、元、アートディレクターが巻き込まれて、妻の自殺以来の無気力が徐々にアイデンティティを取り戻していくが…
    「ひまわり」が7つもあるって知らんかったf^_^;) 勉強不足や
  • シリウスの道(下)
    物語の軸となる競合プレゼンの過程に、目が離せない。
    企業小説部分が充実しているので、ミステリ部分が霞んでしまうほど。
  • 遊戯
    藤原伊織さんが大好きなので思わず買いました。
    ただ、物語がこれから面白くなりそう!って時に終わってしまうので
    本好きには辛いです・・・ 作者がもういないので諦めるしかないの
    ですが><
  • 雪が降る
    全部違うパターンで登場人物がみんなかっこいいなぁと思いながら読んでいたけど、『紅の樹』の堀江さんには思わず「くぅーーー!」って感じ。心が潤った。
    台風/雪が降る/銀の塩/トマト/紅の樹/ダリアの夏
  • ひまわりの祝祭
    純文学にも引けをとらない美しい日本語と爽快な会話の数々。この作者とにかくうますぎ!自殺した妻をもつ元有名画家が主人公。ゴッホの8枚目のヒマワリという歴史的なミステリーを題材に物語が静かに進んでいく。ハードボイルド特有の派手なシーンはない。がそこはこの作者の真骨頂。一つ一つの会話を丁寧に織り込み、筋の...続きを読む
  • ダナエ
    亡くなる前、最後の短編集。
    出張帰りに本がなかったので静岡の駅で購入、
    東京に着くまでに読み終えました。
    ダナエ、というと私はクリムトの絵が一番に浮かんでしまうんですけど
    ここではレンブラントの方がフォーカスされてました。
  • ひまわりの祝祭
    ハードボイルド!

    グイグイ読めるんだけど、最後まで主人公がぼやっとした像のままだったなぁ。
    ハードボイルドになりすぎてるような気も…。
    脇役が立ちまくってるのも、ハードボイルドならではか。
  • シリウスの道(上)
    広告代理店で、後輩の成長あり、女性上司といい感じあり、幼なじみとの人に言えない過去あり、盛り沢山な話。
    いろいろな筋があちこちからくるので、本筋に集中できない。
    業界のことがよくわかるだけに、現実離れしている部分はより不自然に感じてしまったのかも。
  • ひまわりの祝祭
    分かりやすいハードボイルド。ドーナツと「温めた牛乳」。エロもグロもバイオレンスも薄いので、ハードボイルド苦手でも楽しめる。
  • シリウスの道(下)
    一気に読めた。
    ただ、バタバタといろいろと起こり、バタバタと解決という印象が。。。
    エピソードが一つ無くてもいいから、もう少し一つ一つの問題をジックリ解決して欲しかった。
    明子の魅力も今一つ伝わって来なかったし。立花さんはすご過ぎ。
    でも、すべては主人公の魅力を引き立てるためかなー。
    戸塚くんも良...続きを読む