藤原伊織のレビュー一覧
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アル中のバーテン・島村圭介はある土曜の朝、新宿の公園で爆弾テロに遭遇する。容疑者として指名手配されながら真相を追うことに
地の文が若干重いきらいはあるものの、会話文が軽快かつインテリで読みやすく、なによりキャラが立っていて引き込まれる。アル中の指名手配中の中年が主人公って中々見かけ...続きを読むPosted by ブクログ -
複雑なプロット。
数々の伏線と、後から出てくる答え合わせは、メモを取ってないと混乱する。
結局、事の始まりは、些細なものでした。
でも、タイトルへの帰結が記載されている部分は、余り腑に落ちなかった。
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文章が上手い。
冒頭の大爆発から始まり、緊張感と重苦しさが途切れずラストまで進む。
ハードボイルドだが激しいドンパチはなく、
心理的にキリキリする感じだ。
主人公は脳内では西島秀俊さんに変換された。
しかし、学生運動をよく知らず、
登場人物達の心情に共感できなかった点は残念。
学歴も家族も自分さ...続きを読むPosted by ブクログ -
ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。その時、公園に爆音が響き渡り、爆弾テロ事件が発生。死傷者五十人以上。島村は現場から逃げ出すが、指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。テロの犠牲者の中には、二十二年も音信不通の大学時代の友人が含まれていた。島村...続きを読むPosted by ブクログ
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登場人物の数や物語のスケールの大きさに対して、少しページ数が足りていないように感じた。そのため、人物相関図が徐々に明かされていっても誰が誰だか理解しづらく、物語全体を通して淡々と展開されている印象を受けた。
また、犯人は確かに意外な人物だったが、ミスリーディングのようなものもなく推理する流れでもなか...続きを読むPosted by ブクログ -
評価は3.
第114回(平成7年度下半期) 直木賞受賞
第41回(1995年) 江戸川乱歩賞受賞
内容(BOOKデーターベース)
史上唯一の、直木賞&江戸川乱歩賞ダブル受賞作!
新宿に店を構えるバーテンの島崎。ある日、島崎の目の前で犠牲者55人の爆弾テロが起こる。現場から逃げ出した島崎だった...続きを読むPosted by ブクログ -
自分からどんどん厄介ごと招いておいて、なんでこんな厄介ごとに巻き込まれるんだと…。
ハードボイルドが若干空回りしている感じ。
相変わらず、そんな20代はいないでしょ、という思考としゃべり方。
蚊トンボとやり取りは面白かったけどね。Posted by ブクログ