藤原伊織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ世界的に有名なゴッホの「ひまわり」生涯に7枚描かれたその名画には、実は未だに隠されたままの幻の8枚目が存在していた!
初っ端からギャンブルのルールがよくわからず、どこか現実離れしたような設定でなかなか馴染めなかったことも加えて企業同士の争いや、そこにヤクザが絡んでたりゴッホの名画だったり、内容が詰め込まれすぎてて一体どれがメインなのかわかりにくかったのがもったいない………。
作者さんがいくつもの文献を読んで「ひまわり」に関する考察を深めた上での作品なので、その件に関しては凄く説得力があって、わくわくしながら読むことが出来たので、絵画、特にゴッホの絵が好きだけど、彼自身についてはあまり知らな -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
妻が妊娠をかくしたまま自殺した。ショックで隠遁生活を送る秋山に、元上司から奇妙な依頼が来た。「一晩で500万、カジノで負けてくれ。」その日から、妻に似た謎の美女、やくざ、闇社会の大物などが現れ、執拗に付けまわされる。謎を解く鍵は、ゴッホの名画「ひまわり」だった―。直木賞・乱歩賞受賞第1作。名作『テロリストのパラソル』に並ぶ、疾走感溢れる展開と緻密な構成が秀逸なミステリの傑作。
藤原伊織の本は基本酔いどれの主人公が多いですが、この秋山は酒は飲まず、ひたすら暖めた牛乳と甘味物で生きる、子供じみた頑なさを持つ男。妻が亡くなってからは世捨て人のように誰とも関わ -
Posted by ブクログ
個人的には今一歩のハードボイルドミステリー
ハードボイルドだからかもしれませんが、会話がくどい。
さらに、前半では何がなんだかわからない状態で物事が進んでいくのが耐えらず、かなり退屈してしまいます。これ以上続いたら、読むのやめようと思うぐらい..しかし、後半戦はようやく話が盛り上がって、話の全貌が見えてきて、どんどん読み進めることができました。
前半なくていいのに(笑)
基本的にストーリとしてては、ゴッホの8枚目のひまわりの行方と、主人公の奥さんの自殺の真相といったところかなと思います。そして、衝撃的な結末。
これに出てくる登場人物がまたまた個性的!、もちろん、くたびれた主人公、ゲイの知 -
Posted by ブクログ
会社の会長の謎の死を追うサラリーマンの生い立ちは実はヤクザで…という話。孤立無援の普通のおっさんなのに、複数人をのすほどの腕力とテクニックで、職業とはいえ映像を少し調べるだけでどうやって撮ったのかがわかったり、行政に詳しかったりと博識なあたりは「テロリストのパラソル」と非常に似たキャラクター。
謎解きが主ではないものの、少しずつ少しずつ情報がもたらされ、その間をアクションがつなぐ形になっており、どんどん先を読み進めたくなる辺りは流石である。ただ、本作に関しては、情報が足りないまま押し切っている感がある。
ただし、最後がヤクザの社会の人のつながりや常識がどうのという話と、会社の経営がどうのと