藤原伊織のレビュー一覧

  • てのひらの闇
    石崎会長の自殺とCGで作られたビデオテープをCMに起用しようとした訳をリストラ寸前の草臥れたサラリーマン・堀江が調べていくうちに、様々な人間関係と堀江の過去が明らかになるというストーリーは奥深くて面白いです。
    ただ、『テロリストのパラソル』ほど疾走感がないのと、ハードボイルドにしてはややライトなとこ...続きを読む
  • ひまわりの祝祭
    内容(「BOOK」データベースより)
    妻が妊娠をかくしたまま自殺した。ショックで隠遁生活を送る秋山に、元上司から奇妙な依頼が来た。「一晩で500万、カジノで負けてくれ。」その日から、妻に似た謎の美女、やくざ、闇社会の大物などが現れ、執拗に付けまわされる。謎を解く鍵は、ゴッホの名画「ひまわり」だった―...続きを読む
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(下)
    物言いたい点は多々あるけれど、単純に面白い。
    蚊トンボがいいね。
    どうすりゃ、こんな設定が思いつくんだ。
    世界もキャラ全員も無理だらけなのに、不思議としっくり感情移入してしまう。
    ただ、ラストは私は気に入らない、
    カイバラはけっきょく目的を遂げたんじゃないかい
  • てのひらの闇
    会長に呼び出されたその夜、会長が自殺した。CMビデオの謎。宣伝部課長堀江が死の理由を探る。非現実的だが主人公の設定がかっこいい。そして、周りの人もかっこいい。ただ、現実にいたらひくと思う 笑。高熱があるのに、数日間、薬も飲まず、歩き回り、酒を飲むし、暴力的だし。それインフルじゃね?みんな伝染るよ。と...続きを読む
  • てのひらの闇
    さくっと読めるプチハードボイルド小説。始めの雰囲気からは想像付かない展開に進んでいき、ページを捲る手が止まらない。誰も彼もが結局はいい人過ぎるというか、魅力ある人物=理解力ある優しい人物になっている部分と、主人公のキャラが時折ぶれるところが若干気にはなったが、人物相関と展開が面白いので満足。
  • てのひらの闇
    やくざ、経済、暴力とわかりやすい三要素を含んだ藤原伊織さんのハードボイルドです。類型的ですがそれなりに楽しめました。
  • 名残り火
    文章も上手く読みやすい。キャラクターも良い。ストーリーは普通かな。ページをめくる手が止まらない、というほどではなかった。
  • てのひらの闇
    ハードボイルドミステリー。主人公の得体の知れなさに読み進めるうちに惹かれていきます。
    前半がもたついているので挫けそうになるのがマイナスかな。
  • ひまわりの祝祭
    個人的には今一歩のハードボイルドミステリー

    ハードボイルドだからかもしれませんが、会話がくどい。
    さらに、前半では何がなんだかわからない状態で物事が進んでいくのが耐えらず、かなり退屈してしまいます。これ以上続いたら、読むのやめようと思うぐらい..しかし、後半戦はようやく話が盛り上がって、話の全貌が...続きを読む
  • てのひらの闇
    会社の会長の謎の死を追うサラリーマンの生い立ちは実はヤクザで…という話。孤立無援の普通のおっさんなのに、複数人をのすほどの腕力とテクニックで、職業とはいえ映像を少し調べるだけでどうやって撮ったのかがわかったり、行政に詳しかったりと博識なあたりは「テロリストのパラソル」と非常に似たキャラクター。

    ...続きを読む
  • ひまわりの祝祭
    よかったけどワイの好きないおりん三部作に
    比べるとどうしても見劣りしてまう。主人公
    の魅力がもひとつヒマワリなんですよね(?)
  • 遊戯
    いおりんの遺作。もういおりんの新作が出な
    いなんてアンマリダア!おれはこれから何を
    よめばいいんだ!俳句か!グリーンの傾斜か
  • 雪が降る
    読んだ後すぐにレビューを書いておくべきだったな。
    面白かったような気がするけど、
    内容を全く覚えていない。
    ☆×3だし、そうでもなかったのかなぁ。
    そのうちハードボイルドブームが再燃するだろうから、
    その時に再読するとしよう。
  • てのひらの闇
    毎度毎度、若者の描写がおかしい気がするのですが、作者は元電通社員(当時はまだ在籍中で兼業作家)ということを考えると、その辺も計算づくなのかと思わされます。
  • ダナエ
    藤原伊織氏の短編集。個人的には『雪が降る』の方が好きでした。でもこの作品もそれぞれのお話に藤原伊織さんらしさが出てて楽しめました。大好きな作家さんです。
  • ひまわりの祝祭
    現実離れとご都合主義のオンパレードに感じてしまい、私にはチョット合わなかったですね

    今まで知られていなかったゴッホの絵が存在し、それをめぐるミステリーという骨組みは問題無いのですが、主人公のキャラが「こんな人いないよな」という感じ
    それがハードボイルドというヤツなのか

    他のキャラクタも考え方とか...続きを読む
  • ひまわりの祝祭
    短いセンテンスをつなぐ散文的な文体は、文章に力強さと躍動感を感じさせるのですが、如何せん自分視点の一人称なので、弱さと甘えがにじみ出てなんとも言えない気分になります。個人的に「厨二」っぽく感じます。「テロリスト~」もそうだったので、完全に藤原先生の作風かと思われます。

    内容では京都での「8枚目のひ...続きを読む
  • てのひらの闇
    面白かった。痛い場面も結構出てくるし、こういうハードボイルドっていうの?あんまり読まないけど、主人公の堀江がキザじゃないし、周りを固める登場人物もいい感じだし、女性の扱いがとっても上品で好感度高かったので、楽しめた。
  • 雪が降る
    テロリストのパラソルで、江戸川乱歩賞と直木賞を同時受賞した藤原伊織さんの小説。
    作風として大人のファンタジーという趣。ビリヤードの勝負がきっかけで利き手を潰されたピアニストや足を洗い身を隠す元ヤクザ、トマトを食べたくて一時的に人間になった人魚など、非現実的な設定で起こる人情話に、クサさを感じながら思...続きを読む
  • てのひらの闇
    飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、 会長・石崎から人命救助の場面を偶然 写したというビデオテープを渡され、 これを広告に使えないかと打診される が、それがCG合成である事を見抜き、 指摘する。その夜、会長は自殺した!! 堀江は20年前に石崎から受けたある恩 に報いるため、

    く動き出すが…。