藤原伊織のレビュー一覧

  • シリウスの道(下)
    現実に自分のしていることとは逆に理想主義に走る偽善者者VS美化できない生活をただがむしゃらに営む者。サラリーマンのがんばりがわかります。
  • てのひらの闇
    購入詳細不明。
    2016/1/19〜1/26

    13年ものの積読本にして、4年ぶりの藤原作品。
    久しぶりに藤原流のハードボイルドを堪能した。そういえば最近ハードボイルドから遠ざかっていたが、やっぱり良いなあ。どうしても亡くなった作家さんの本は読むペースが落ちてしまうが、藤原作品もあと残りわずか。続編...続きを読む
  • テロリストのパラソル
    1995年第41回江戸川乱歩賞
    1996年第114回直木賞 受賞作

    テレビドラマでは、主人公を萩原健一が演じていたらしい
    うん、ぴったり
    そして、ギャンブル借金返済の為の作品だったらしい
    うん、ぴったり
    新宿のバーテンの男、ほぼアル中
    ほぼアル中だけど、頭はキレる
    新宿公園でいつものように飲んでい...続きを読む
  • テロリストのパラソル
    新宿を舞台にアル中バーテンダーが爆弾事件の真相に迫って行く話。


    登場人物の魅力と各場面でのヒリヒリ感が素晴らしかったです。
    少しずつ真相に迫る流れがページを次へ次へと捲らせました。
  • ひまわりの祝祭
    妻の英子はレイプで妊娠して自殺し、英子に似ている麻里はヘルスで働く。この設定から、「自分の意思」があるかどうかが何よりも重要なのだとわかる。「たかが」という言葉は、加害者からしか出ないともわかる。逆に、何十億、何百億円になるかわからないほどの価値ある物であっても、それになんの興味も持たず、どう処分し...続きを読む
  • 雪が降る
    ミステリーと思って手に取った。ハードボイルド系だが読んでいて心に沁みる短編ばかり。
    文章も読みやすく、たまにはこういうジャンルもいい。
    各話の主人公はみんな過去を背負って生きており、それぞれみんなかっこいい。
  • テロリストのパラソル
    だいぶ前に読んだことがあることに冒頭で気がついたけど、詳しい内容を思い出せず。
    再読完了した時思ったのは、こんなにインパクトがある話を人は忘れられるものなんだ…と。
    だいぶ昔の話しではあるけれども伏線がはられまくっていて面白い。
    少し頭がついていかないところがあったが…

    嫉妬心は人を突き動かす負の...続きを読む
  • テロリストのパラソル
    一気読み
    久しぶりの活字だったけど先が気になってするする読めた!
    ちょっと難しい
    完全には理解して無さそう
    おもしろい
    登場人物がみんな魅力的!
    頭が良いから会話がおもしろい
  • テロリストのパラソル
    表現が知的だった。お金を積めば他人を従えられることを、人には沸点があるという表現で表すのが面白いと思った。
  • テロリストのパラソル
    20世紀末の新宿中央公園、オープニング早々から爆発事件が起こり多数の死傷者がでる。アル中の島村の目線で話が展開していくが、島村とヤクザの浅井のキャラクターがいい。
    二人とも見た目によらず頭がキレて、殴りあいも強い。
    うまそうなホットドッグと電気箱の描写が印象的。
  • テロリストのパラソル
    偶然がおきすぎのような気がする。
    読みやすいハードボイルド。
    あの動機であそこまでやるか?というのは「八つ墓村」みたいだなーと思ったけど、作中にも出てきたね。
  • テロリストのパラソル
    緊張感もありつつ読みやすい文章で、面白かった。一気に読んでしまった。
    主人公が、読み進めるごとにどんどんかっこよくみえてきた。
  • テロリストのパラソル
    登場人物が魅力的で話にぐいぐい引き込まれる。カッコよくて、切ない。なんでだろうか。肌寒くなる晩秋のにおいがする。
  • てのひらの闇
    面白かった。テロリストのパラソル以来に藤原伊織を読んだ。政治家の佐藤の処遇とCGの理由だけが自分にしっくりこなかった。カッコいい男といい女達が際立つ話だった。
  • 雪が降る
    藤原伊織の短編集。

    各話其々良かった。
    うまく言えないけど、じんわりと来る得体の知れない良さがあった。
    中でも「台風」「雪が降る」「紅の樹」が好き。
  • てのひらの闇
    主人公が中年男性でサラリーマンであること、そしてその目線での物語の進行であること が、私が藤原伊織氏を好む大きな理由ですが、本書もまたサラリーマン社会での事件を主人公の目線や思考を丁寧に描きつつ解決へと進めて行く過程がとてもスリリングで引き込まれました。主人公の生い立ちは特異なものですが、そこに起因...続きを読む
  • シリウスの道(上)
    ただのビジネスハードボイルドじゃない。25年前の事件も絡んでどんどん引き込まれていく。
    さあ、早く下巻だ!
  • テロリストのパラソル
    日本人でもこんなハードでビターなそして、センスのいい雰囲気をかもせる作家がいた。
    私はこんな乾いたシンプルな文章も好きだ。
    ゆくりなくもハードボイルド風味をおいしく味わった。

    江戸川乱歩賞で直木賞。絶対話題になったはずなのに知らなかった…。
    そりゃわたしの不勉強だわさ。

    ストーリーもシンプルかつ...続きを読む
  • テロリストのパラソル
    面白いんやけど、読むの時間かかる…たまにあるな。こんな感じ。
    ミステリー要素もあるけど、ハードボイルドって感じやな。

     主人公:アル中のバーテンダー
    紅一点:ツンデレ(元同士の娘)
    もと警察官のヤクザ
    学生運動からの同士の爆弾魔
      その他色々…

    それぞれ個性的...続きを読む
  • テロリストのパラソル
    面白かった。アル中でバーテンダーの主人公島村と奇妙なヤクザ浅井のキャラクターと関係性が魅力的。読み応えのあるハードボイルドミステリー。