藤原伊織のレビュー一覧

  • シリウスの道(上)

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    私のレビューの星の数は、4つの場合のレンジがとても広い。

    で、この作品は4++ といったところ。

    ぐっとひきこむ何かがある。
    下巻にもかなり期待。

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    2019年01月20日
  • シリウスの道(下)

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    上巻から持ち越した期待に違わず、面白く読めました。

    実は登場人物や場所の一部に、テロパラのものが混じっていた事に後から気づきました。

    「ホットドックしか出さないバー」って、どこかで聞いた気がしていたのはそのせいかっ!

    ラストの持って行き方も、なかなかに藤原さんらしい、腑に落ちるのが70%、落ちないのが30%くらいの、いいバランスで、全体としてオススメの一冊(二冊?)です。

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    2019年01月20日
  • 蚊トンボ白鬚の冒険(下)

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    ネタバレ

    下巻は 難しい説明多くて 若干手こずった。
    まぁ 途中から そういうところは読み飛ばしたケド 笑。
    カイバラ おそるべし。
    こういう粘着質な感じが 1番コワイんですけど。
    達夫 死んじゃうなんてなぁ。
    想定外の結末。
    でも 相棒の蚊トンボと一緒に逝けたのは 達夫的には良かったのかなぁ。
    それにしても この不自然で 語弊はあるけど陳腐なストーリーに全く抵抗なく入っていける。これが藤原伊織ワールドなんだろうなぁ。他の人じゃムリ。
    もっとたくさんこの人の作品読みたかった。
    ほんとに残念。

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    2018年04月01日
  • てのひらの闇

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    まさかのハードボイルド路線。中盤から特命係長っぽくなってきた。できればそっちじゃない方で読みたかった。そっちいっちゃうとご都合主義が通っちゃうんだよね。

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    2018年03月05日
  • 名残り火

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    手のひらの闇の続編。
    また癖のある魅力的な登場人物が登場。
    大入道みたない三上。なみさんとねー・・・。
    大原さんは、報われるのか報われないのか。何だかやきもきします。
    まだまだシリーズとして読んでみたい作品だったのですが。合掌。

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    2017年08月25日
  • 名残り火

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    これが最後の長編になるなんて。
    こんなに早く亡くなるなんて思いもしなかった。好きな作家さんの1人で だいたいの作品を読んできたけど どれも良かった。
    ほんとに残念です。
    合掌。

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    2017年06月11日
  • 名残り火

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    内容(「BOOK」データベースより)
    飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が、夜の街中で集団暴行を受け死んだ。柿島の死に納得がいかない堀江は詳細を調べるうち、事件そのものに疑問を覚える。これは単なる“オヤジ狩り”ではなく、背景には柿島が最後に在籍した流通業界が絡んでいるのではないか―。著者最後の長篇。

    敬愛する藤原伊織の遺作で、てのひらの闇の続編です。やはりアル中気味の主人公と彼をそれとなく慕う切れる元部下の美女。そして友の死の謎。伊織ハードボイルドに必要な物が過不足なく盛り込まれており、一層早い死が惜しまれる出来となっています。
    今回は重厚な大企業の海坊主のような社長が、

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    2017年05月25日
  • てのひらの闇

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    直木賞作家、藤原伊織氏のミステリー。元電通社員だった頃に作家デビューしたそうで、広告代理店での経歴が活かされている。
    主人公は飲料メーカーを自主退職することに決めた、中年の会社員。仕事はでき人望もあるが、奥さんに逃げられ、私生活はイマイチ。ある日、会社の会長に呼ばれ、彼が撮影したテープを社のCMにしたいと言われるが、次の日にその会長は自殺する。彼の死の真相を探る。
    緻密で複雑な構成、ミステリーとしての完成度は非常に高い。読みやすく、内容と長さのバランスもちょうどいい。ちゃんと読者の裏をかくポイントもある。彼の本は「テロリストのパラソル」を読んだことがあるが、安定の面白さが期待できる。著者が早く

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    2017年03月20日
  • ひまわりの祝祭

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    主人公が魅力的ですぐに作品に入り込んでしまった。誠実だった亡き妻に落とす一つの影とゴッホに纏わる謎の組織。一級品のミステリだと思う。ただ、主人公の特殊能力?あれは何だったんだろう・・・。
    あらすじ(背表紙より)
    自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。名作『テロリストのパラソル』をしのぐ、ハードボイルド・ミステリーの傑作長編。

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    2016年12月14日
  • 遊戯

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    未完の遺作と知らずに読んで、驚く。全然何にも終わってない。但しそれも相まって、とても印象深い作品に。特に朝川みのりは、筆者の女性キャラの中でも際立って魅力的。誰か筆致の似た人が遺志を継いで完結させてくれないかな、というくらい「その後」が気になる!

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    2016年11月22日
  • 雪が降る

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    どんな人生にもドラマがある。ささやかな事件の裏にある機微。素敵な作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    母を殺したのは、志村さん、あなたですね。少年から届いた短いメールが男の封印された記憶をよみがえらせた。苦い青春の日々と灰色の現在が交錯するとき放たれた一瞬の光芒をとらえた表題作をはじめ、取りかえようのない過去を抱えて生きるほかない人生の真実をあざやかに浮かびあがらせた、珠玉の六篇。

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    2016年06月08日
  • ダナエ

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    大きな余韻。謎多き終わり方が何とも言えず心地良い。以前一度だけ浅田作品で似たような作品があった。その時は読者への挑戦状に思えたが、本作は読者に委ねられているといった優しい雰囲気を感じた。初読みの作家さんでしたが、すでに他界されているようで新刊が出ないのはとても残念。刊行済の他作品も読んでみたいと思う。
    あらすじ(背表紙より)
    世界的な評価を得た画家・宇佐美の個展で、財界の大物である義父を描いた肖像画が、切り裂かれ硫酸をかけられるという事件が起きた。犯人はどうやら少女で、「これは予行演習だ」と告げる。宇佐美の妻は、娘を前夫のもとに残していた。彼女が犯人なのか―。著者の代表作といえる傑作中篇など全

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    2016年05月08日
  • 雪が降る

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    「一瞬の光芒」と裏表紙に書いてあったが、確かにその「一瞬の光芒」をうまく描き出している。
    特に表題の『雪が降る』は切なく、後を引く。

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    2016年03月23日
  • ダナエ

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    藤原伊織の遺作となった短編集です。あまり短編は読まないので放置していましたが、早く読めばよかった。非常によかったです。
    シリアスな空気の中で不思議な優しさというか優しさがあります。これは彼の本に通底している特徴です。

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    2016年02月17日
  • ひまわりの祝祭

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    この人の書くものはハードボイルドなんだろうけど、一応一般人が主人公。
    内容はあんまり明るくないのばっかな気がするけど、するすると読めてしまう。

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    2016年02月13日
  • てのひらの闇

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    この人の各小説はハードボイルドなのかな?
    主人公がアウトローなのが多い気がする。
    今回は元ヤクザ組長の息子、現大企業の課長(リストラ間近)が主人公で、入社するきっかけにもなった勤め先の会長の自殺を、退職までの個人的興味。で調べ始める。
    という話。40すぎのオジサンなのにめっぽう強い。ヤクザ数人とやりあって勝てるくらい強い。
    この人の文章は、話の内容に関係なく、読むのが楽。

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    2016年02月13日
  • てのひらの闇

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    昔でいうと硬派な主人公というセッティングが多い伊織氏の作品。文学小説とハードボイルドという両極端な性質を合わせ持つ作品。社会派のノンフィクション風でもある。

    美しい作品だな、と思いましたが、解説の逢坂さんの言葉にある「高潔」に納得。高潔な作品でした。

    任侠の世界、ビジネス的組織やサラリーマンの悲哀がリアルに描かれ、息を呑む転回でした。
    どうやら続編があるようで、読むのが楽しみw

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    2015年09月26日
  • 雪が降る

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    いおりんエッセンスを小皿で食れるイオリン
    懐石です。懐石きらい?じゃああのサーティ
    ワンのアイスいっぱい入ってる奴あるだろ

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    2015年08月18日
  • ダナエ

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    ネタバレ

    藤原伊織の作品は全部読んでたと勝手に思ってたのだけど。すっきりと自暴自棄なオヤジと、すっきりと陰のある女性たちが出てくる中編集。本筋からしたらたぶん要らない要素がかなり印象的で、特に「まぼろしの虹」で出てくるおでんの描写は、梅雨時だけど本当に食べたくなる出来。傑作「テロリストのパラソル」のホットドッグと合わせ、この人グルメライターになっても成功しただろうなあ。

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    2015年06月27日
  • シリウスの道(下)

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    テロバラ、手のひらの闇、んでこのシリ道の
    三つはいおりんの最高傑作三部作だとおもう
    いちばん静謐で切ないのがこれかなあ。

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    2015年06月22日