長谷敏司のレビュー一覧
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今はもう絶版状態だそうでもったいない…。
SF畑からの長谷先生の2冊目になるのかな?
自分は中古で買いましたが、とても再販が待ち望まれます。
宇宙の中でも辺境である惑星レジャイナを仕事で訪れた暗殺者である少女フリーダと、綺麗事ばかり言うターゲットである少女アリスの話。
みんなと仲良くしたい。未来を夢みたい。人殺しなんか絶対にやっては駄目。アリスの言葉は日常においては誰もが同意し、フリーダは内心で否定する。地獄のような環境で暗殺者となったフリーダには「綺麗事」に見えた。
その考えが変わるのは、海賊の襲来によって「日常」が変わってからのこと。
海賊が襲ってきて極限状態になってからの描写は鳥肌モノです。
変わらないものと、変わるべきもの、変わってはいけないもの。
とてつもなく考えさせられる1冊でした。 -
Posted by ブクログ
相変わらずの苦闘っぷり。
結構日常1冊戦闘1冊の繰り返しの意識があるので
今回は日常編かと思ったら混ざっていた。
あとがきで作者も言っていたが、この本はネタばれせずに
触れることが出来ないのは確かにそんな気はするw
陣のチャンネル的な話は、昔のこのシリーズで出てきたのか
違う本でそんな話があったのかは不明だがそんなのを読んだ事が
ある気はする。
戦闘シーンは相変わらず苦闘としか言えない状況。
力のインフレは感じないが、確かに敵も強くなっているのか
よく分からないフシはある。
グレンが最強か九位が最強かアンゼロッタが最強かと聞かれると
どうなのだろうか。
取り合えず、次回最終巻らしいので期待。 -
Posted by ブクログ
これまで悩みに悩み続けていた仁がついにある一つの結論に辿り着く。また、新しい世代に公館を任せようと古い世代の自らの生に決着を付けようとした東郷。円環世界での罪について触れられてはいないが少しずつその謎の輪郭が現れ出したメイゼル、鬼火衆の刻印魔道師たち。核を利用して戦争を企てようとした九位。それぞれの様々な欲が絡み合っていた本作。
読み終わった今となっては説明することはできないが、読んでいる最中はその思惑の深さに驚き、闘う彼ら彼女らの姿に何度も背中を押されるような強い意志を感じられた。
そうなのだ。この作品は溢れんばかりの意志が詰め込まれている。矛盾してたって、倒錯してたって、変態チックだろうとも被虐趣向であろうともだ。様々な意思が文章という形をとってぼくらの胸の中に届いて魔炎のように人間には見えない火を灯す。それが後々の行動に変化を与えられていくのだろう。
しかし、それらの意志さえも潰してしまおうという大きな意思がある。今作は区切りだとあとがきにあるが、これからどのような意思が彼らの意志の前に立ちふさがるのか今から楽しみで、それとは別にメイゼルがどう成長し、仁とどのような別れをするのか、仁はきずなや京香と向き合うことができるのかということも気になって仕方がない。
「俺が、夢を見せてやる! おまえたちの仲間の犠牲が、おまえたちが闘ってきたことが無駄でなかったって思える世界を俺が作ってやる。だから、俺についてこい!!」 -
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2011~2012年にアニメ雑誌に連載され、2018年にアニメ化もされた小説。
連載媒体のせいか適度にライトで、でもしっかりSFしてて、そのバランス感が受け入れやすかったです。
アニメ版と相互に補完しながら読む/観ると、面白さが倍増するのでオススメ(小説だけなら評価は★★★★☆かな?)。
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それで、この上巻で特に印象的なのは、やっぱり「アナログハック」という概念。
過度なエモーショナルデザインを人工知能等に適用することの倫理性を問う議論が海外にはあるようですが、日本のオタク文化的には超OKが前提になりそうだし、人知を超えた超高度AIだとより複雑な問題になりそう。
2026年現在でも全然古臭さを感じない普遍的な内容なので、SF(アニメ)が好きな人は是非読んで/観てみてほしいです。 -
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伊藤計劃氏が亡くなってから16年
この“トリビュート”が出版されてから10年
その間、
大きな地震や災害が続き、パンデミックが現実となる。
理由のよくわからない戦争が続き、ドローンや無人兵器が実戦で用いられる。
SNSを用いた世論誘導、生成AIの実用化やマルウェアなど、目に見えない相手の脅威が現実となる。
現実がSFを超える日、それでも読まれる物語がある。
『虐殺器官』から続く天国と地獄の薄っぺらな境界線上での綱渡り……現代ジャパニーズSFの王道となった感がある。
多少の好き嫌いはあるもののどれも圧巻の出来栄えで、分厚い本の残ページが消えていく。
最終話、長谷敏司『怠惰の大罪』が特に響いた。
まるでドン・ウインズロウ『犬の力』を読んでるようで、SF集であることを忘れた。AIの及ぼす「天国と地獄の境界線」が、ノワールにまで入り込むとは……。
面白かった。 -
Posted by ブクログ
★目次
まえがき 大澤博隆
第1章 思考のストッパーを外せ 暦本純一
第2章 「歩行」に魅せられて 梶田秀司
第3章 「自分とは何か」を考えるためにSFを読んできた 松原仁
コラム① AIのジェンダー化 西條玲奈
第4章 「人間」の謎解きを楽しむ 原田悦子
第5章 身体という「距離」を超える 南澤孝太
第6章 ストーリーに書けないものが見たい 池上高志
コラム② SFを実社会へ応用する 福地健太郎
第7章 情念が実体化するとき 米澤朋子
第8章 SFは極めて貴重な資源 三宅陽一郎
第9章 ディストピアに学ぶこと 保江かな子
第10章 イノベーションの練習問題 坂村健
第11章 研究からフィクションへ 川添愛
対談 「人間とは何か」が揺らぐ時代にSFが描かなければいけないこと
松尾豊×安野貴博 コラム③ 「物語ること」の連続性について 長谷敏司 -
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長谷敏司のデビュー作にして、第6回スニーカー大賞金賞受賞作。久しぶりに再読した(紙の本です)。
人類は汎銀河同盟と人類連合という二つの陣営に分かれ、1000年以上もの間戦争を繰り広げていた。そして「戦略拠点32098」と呼ばれる謎の惑星を、人類連合軍は必死に防衛していた。何もないその惑星の地表には、突き刺さるように戦艦が着陸していた。あたかも墓標のように。
そこに汎銀河同盟軍降下兵のヴァロアが一人不時着する。彼はそこで敵のサイボーグ兵ガダルバと少女マリアと出会う。マリアと「戦艦の墓場」と呼ばれるこの惑星の秘められた真実とは…
それは一言でいうと、戦場で死ぬことの「大義の証」であり「幸福な場所」。フィクションとはいえ、人間はいつまでこんなことをやっているのか。虚しいというか哀しい。かつて日本でもあったんだよ。 -
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上下巻読んでの感想。
面白かった!上巻の初めは俺俺男子高校生が鼻についたけど、中盤以降全く気にならなかった。戦闘描写があまり印象的に描かれていないのもまた良かった。どっちに転んでも面白いと思うけど、小説で読むなら心情描写とか、この戦いに何の意味があるのかとかが詳細に描かれていた方がいいから、合ってた。
あとアナログハックとかミームとか、あとそれぞれの個体の二つ名もしっかりと意味があり、練られていてそこを理解するのが面白かったし、興味深かった。
道具とのボーイミーツガールにも関わらず、毎度いい雰囲気になる度に、心はないって読者の心を折りにくるのもまた良かった、、後半には無意識に心がないってのになんと無く反抗?しちゃっていて楽しんでいた。
同級生3名もそれぞれの属性が立っていて、分かりやすかった。ただ改めて考えてみると、アラトはただ美少女という点のみで惚れたので、それをちょろいで終始片付けているのが笑った。実際現実もそんなもんだからそれでいい。
アニメは戦闘描写見たいので観てみようかなと、