新津きよみのレビュー一覧

  • ふたたびの加奈子

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    新津きよみさんの短編は読んできたけど、長編は今作が初めてだった。
    人間の心理が怖いなと思う場面もあったけど、最後にはホロリとさせられた。
    転生って本当にあるかもしれないと思える不思議な物語だった。

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    2022年01月30日
  • 始まりはジ・エンド

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    続きが気になり一気に読んだ。 
    思いがけない結末になった「陰のコレクター」
    温かい気持ちになった「彼女のステージ」
    が良かった。
    読んでいてゾクっとするこの感じが新津きよみさんらしくて好き。

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    2022年01月26日
  • 星の見える家

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    新津さんの本を最近になって読み始めたが、女性心理がとてもリアルに描かれていてページを捲る手が止まらず、つい一気読みしてしまう。
    今作は短編集で様々な登場人物が登場するが、
    『危険なペア』『セカンドオピニオン』が良かった。
    また他の作品も読んでみたい。

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    2022年01月05日
  • 決めかねて

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    「誰だって、そういう部分はあるわよ。自分を嫌いになったり、好きになったり、また嫌いになったりしながら、生きてるんだもの。わたしだって同じ」

    「男運がいいより、女運がいいほうが人生は楽しい。二人が部屋に入って来たとき、つくづくそう思ったわよ」

    30代半ば。悩みを抱えた3人の女性が偶然出会い、それぞれの転機が訪れる。
    女性の心の機微がリアルに描かれていてドラマを観ているようだった。

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    2021年12月25日
  • 迷 まよう

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    ネタバレ

    アンソロージーはいろいろな作家の方の作品が読めるので好きです。

    今回は近藤史恵さんの『非事故物件』が特に面白かったです。

    それぞれに個性が出ていて、面白かったですねぇ。

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    2021年12月05日
  • 彼女の深い眠り

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    女って自分以外の女の生き方がすごく気になるものよね。それだけ生き方の選択肢が多いせいかもしれませんね。そのセリフが苦しかった私の人生を楽観的に楽しめるように背中を押してくれた様な気がします。一つ一つの選択は若い時は苦しい時もあり、落ち込む事もありましたが、歳をとって見るとまぁ幸せだなぁと思えるのも乗り越える事が出来る苦しみだったからでしょうね。綾も美紀子も佐知子乗り越えたんだから...

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    2021年11月19日
  • 妻の罪状

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    第一話 半身半疑 第二話 ガラスの絆
    第三話 殻の同居人 第四話 君の名は?
    第五話 あなたが遺したもの
    第六話 罪の比重 第七話 妻の罪状

    家族関係はどんでん返し………

    いうに言われぬ薄闇が漂う世界、心の薄闇が溶け出ているかのように思える。薄汚いものも清澄なものも纏うのを良しとする人次第なのかと気持ちが沈む。

    美味しいものを食べて明るいドラマを見て浮き上がっておこう

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    2021年11月08日
  • 夫が邪魔

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    女は怖い。
    男はどうしょーもない。
    この本で起きる事件は、大体が、男の自業自得である。
    女の方とて、それなりにブーメランを喰らうのだが、女が怖いのは、ブーメランを恐れないからだ。
    男は保身をする、ずるい生き物。
    女は刺し違えてもいいと思っている。

    女は弱いから、自分に逆らわないと思い込んでいてはいけない。
    自分が女の上に君臨していると思い上がってはいけない。

    しかし、出てくる女性が皆、ちょっと狂気。
    なぜそこまで固執してしまう?
    なぜ尾行してしまう?

    全てに「やられた!」と思うオチが付いていて、それでもまだ何かが始まりそうな不穏さを孕んでいる。

    『夫が邪魔』
    趣味の良い邸宅に住まう、人

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    2021年10月26日
  • 夫以外

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    6つの短編。どれも夫婦の話で自分には身近なことでもありサラッと読めた。日常に潜むミステリーが読み終えてゾクっとする感じがじわじわくる。

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    2021年10月06日
  • 夫以外

    購入済み

    オチが秀逸

    短編集です。どの話もオチが秀逸で面白かったです

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    2021年09月11日
  • ふたたびの加奈子

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    あの子が帰ってきてくれたら、そう思うだろう。
    それを感じたら確認にはしるわ。すごい勘違いだったけど、最終的には確認できたら次に進めるかしら。

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    2021年08月27日
  • 彼女の時効

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    死んだ人が見えるとか写真に写るというような話は、夏になってくるとテレビを中心に増えてくる。怪談や超常現象というのは夏の風物詩のようなものだが、子どもの頃にはそれが怖くて怖くて、だったら見なければ良いのに好奇心で見てしまい、それが元で夜怖くて寝られないという訳の分からない状態に陥っていた。

    今考えてみると、子どもだけに「死」というものを漠然と捉えていて、「死」イコール「怖いこと」だと考えていたからだろう。また、身内親戚を含めて人の死にそれほど遭遇しているわけでは無いので、 「死んだ人」イコール「怖い存在」だという気持ちを持って当然だろう。

    それが年齢を重ねるに連れていろいろな「死」に出会わざ

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    2021年08月09日
  • セカンドライフ

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    短篇7篇。主人公たちの年代が近いせいかとても読みやすかった。

    見知らぬ乗客
    演じる人
    誤算
    セカンドライフ
    三十一文字
    雲の上の人
    定年つながり

    サラッと読めてしまうが、気になるところが必ずある。悪人が出てこないので安心して読める。
    「見知らぬ乗客」は、なるほど〜、と感心してしまった。文中に紹介されるミステリー(パトリシア・ハイスミスの「見知らぬ乗客」とアガサ・クリスティーの「鏡は横にひび割れて」)も読んでみたい。
     

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    2021年06月22日
  • ただいまつもとの事件簿

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    長野県松本市を舞台に描かれる人間模様
    一匹の失踪猫が東京から松本にやってきた?
    ミステリーの背景に女達のどろどろの腹の探り合い
    結末やその後は省かれていたけど犯人のやった事は自分だったら絶対に許す事は出来ないので何かしら罰を受けて頂かないとスッキリしないです
    一方で暖かい人々の繋がりもみられてほっこりする部分も
    松本という町の事が詳しく書かれていて、一度訪れたくもなった

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    2021年06月19日
  • ただいまつもとの事件簿

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    第一章 願掛け 第二章 謎の移住者
    第三章 登って上る 第四章 招き猫に導かれて
    第五章 透明な足跡 第六章 いってきまつもと
    第七章 独りパワー 第八章 ただいまつもと

    日常の謎を解きたいミセスの行動から長野県松本市の魅力まで。
    ナガノベル ―― なにこれ? 鈴の名前かと思ったら
    長野のノベル ってことね ふーん・。・
    松本にいる友人は知ってるかな?

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    2021年05月09日
  • アンソロジー 捨てる

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    中古で買ったら、なんと大好きな松村比呂美さんのどなたかに向けた
    直筆サインが入っておりました。ラッキー。
    「捨てる」をテーマにしたアンソロジーもの。
    テーマからいうと断捨離・清算などが思いつくけれど、
    それから展開される物語はどれも面白かった。
    特に好きなのは、「蜜腺」「ババ抜き」
    読み終わってしばらくたつ今でも、思い返すと背筋がぞくっとする。

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    2021年03月29日
  • 夫以外

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    人生で何かに「ハマる」事がなかった主人公、聖子。

    亡き夫に対しても夢中になれなかったが、夫の甥である桜井一樹に初めてハマってしまう。その結末を描いた「夢の中」。

    定年後の夫婦の在り方を描いた「元凶」

    『夫以外』をテーマに様々な夫婦の形が描かれています。

    夫婦別姓や腎臓移植問題など、興味を惹かれる内容が多く、色々考えさせられる面もありました。

    どの短編も派手さはありませんが、女性であれば「あるある」と共感出来る内容です。

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    2021年03月04日
  • 始まりはジ・エンド

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    短編集7作品。物語の終わり方に主人公や登場人物の新たな人生の始まりを感じた。「彼女のステージ」「死ぬまでにしてほしい五つのこと」のジ・エンドが好き。

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    2021年02月22日
  • フルコースな女たち

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    「マタニティ・メニュー」以外の7編は文庫書き下ろし作品です。

    今回の短編集はタイトルにもなっている「フルコース」がテーマです。

    料理の食前酒から始まり最後のデザート・特別料理に至るまでそれらに関連づいた短編が描かれています。

    予想しなかったラストに驚いた「転落」 最後に救いがある「水難の相」 ぞっとさせられる「散骨」など 8編共に様々な味付けが施されたスパイスの効いた味わい深い作品でドキドキしながらも面白く読めて満腹になりました。

    御馳走様でした。

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    2021年02月04日
  • 始まりはジ・エンド

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    短編集で、どれも安定して面白かった。少し最後を「イヤミス」風に持っていく感じが、そうしなくてもいいのにと思ったりもしたけれど。

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    2020年12月13日