新津きよみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女は怖い。
男はどうしょーもない。
この本で起きる事件は、大体が、男の自業自得である。
女の方とて、それなりにブーメランを喰らうのだが、女が怖いのは、ブーメランを恐れないからだ。
男は保身をする、ずるい生き物。
女は刺し違えてもいいと思っている。
女は弱いから、自分に逆らわないと思い込んでいてはいけない。
自分が女の上に君臨していると思い上がってはいけない。
しかし、出てくる女性が皆、ちょっと狂気。
なぜそこまで固執してしまう?
なぜ尾行してしまう?
全てに「やられた!」と思うオチが付いていて、それでもまだ何かが始まりそうな不穏さを孕んでいる。
『夫が邪魔』
趣味の良い邸宅に住まう、人 -
Posted by ブクログ
死んだ人が見えるとか写真に写るというような話は、夏になってくるとテレビを中心に増えてくる。怪談や超常現象というのは夏の風物詩のようなものだが、子どもの頃にはそれが怖くて怖くて、だったら見なければ良いのに好奇心で見てしまい、それが元で夜怖くて寝られないという訳の分からない状態に陥っていた。
今考えてみると、子どもだけに「死」というものを漠然と捉えていて、「死」イコール「怖いこと」だと考えていたからだろう。また、身内親戚を含めて人の死にそれほど遭遇しているわけでは無いので、 「死んだ人」イコール「怖い存在」だという気持ちを持って当然だろう。
それが年齢を重ねるに連れていろいろな「死」に出会わざ -