金城一紀のレビュー一覧

  • 映画篇

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    過去に読んだ入間人間の六百六十円の事情とは比べ物にならないくらい洗練された群像劇。

    各エピソードそれぞれなにかしらの映画が出てくる。

    "太陽がいっぱい"にて最後の数ページが段落下げされている内容、それは実際の龍一の話なのか、それとも主人公がもう会えない龍一に対して物語の中だけでも龍一を救おうと書いた物語なのか。

    "ペイルライダー"は後半の演出がやりすぎかな?と感じたが、この恐怖演出のおかげでペイルライダーという存在をより際立たせるために成功している。

    特に自分が読み込んだのは最終章"愛の泉"で、特にそこに登場する浜石教授の言葉

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    2021年12月30日
  • GO

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    初めて読んだのは多分中学生の時かな。
    シェイクスピアを冒頭で引用するのが本当にもう。そのシーンも思い浮かべて泣けてきてしまう

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    2022年03月07日
  • GO

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     自分を拘束している様々な縛りが見え始めるときの辛さ。これに正面切って挑むヤツは本当に勇気がある。
     そういったヤツのおかげでいま俺たち人類は、“幸せ”を容易に描けるようになった。(本当の幸せを手にするのは難しいかもしれないけど)

    この小説に登場するヤツ等にはみんなそんな力があった。
    彼等は闘っているんだ。この見えない“縛りに絡め取られた自分と社会”と。

    この世に生を受けたからには、こんなヤツ等の視線に負けない生き方がしたい。
     そう思った。

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    2021年11月29日
  • SPEED

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    「とにかく、俺は自分の頭で考えて、目で確かめて、まえに進んだんだ。~要は、信号が変わるまで待っているほうが、めんどくさくなくて楽なんだよ」
    が、とても印象に残った。
    私は、どちらかというと、最初の佳奈子。
    面倒くさくて、楽じゃない方を選択していく様な人間になりたい。

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    2021年02月19日
  • レヴォリューション No.3

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    ネタバレ

    底辺男子高校生”ザ・ゾンビーズ”のどこまでも純粋な友情の話。学園モノによくある打算的だったり利己的だったりが一切なく、とにかくみんな強さ弱さ良さ悪さ含め友達の全てを真っ直ぐに愛している。三話一貫して語り手を担う「僕」も、常に直接的な言葉で彼らに対する愛を伝えている。舜臣の強靭さと差別意識をしっかり認めているし、アギーには抱かれたいし、萱野のことは大好きだし、”引きのない男”山下の様々なやらかしにも、むしろ一種の期待と尊敬を込めて受け入れる。だからその分、夭折する親友・ヒロシの快活なキャラクターとその喪失が時折とても苦しかった。弱冠18歳の少年がこんなにも早く身近な「死」を意識しなければいけない

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    2020年12月29日
  • 対話篇

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    誰かをこんなにも大切に想い続けることができたら、たとえその想いが叶わなくてもきっと幸せでいられるのではないだろうか。
    「私を忘れないで」

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    2020年10月18日
  • BORDER

    ネタバレ 購入済み

    捜査する中で命まで狙われる事態に!
    実行犯がわかっても終わらない事件。
    最後の最後に大どんでん返し。

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    2019年11月18日
  • BORDER(1)

    ネタバレ 購入済み

    ドラマとは違う事件。
    死者の側にも暴かれたくない秘密があったりして、被害者だからといって何でも話してもらえるわけではない所が深く考えさせられる作品。

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    2019年11月18日
  • BORDER

    購入済み

    面白い🤣

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    2019年11月17日
  • フライ,ダディ,フライ

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    ネタバレ

    53

    ビビるくらい面白かった。
    オチは何も変わらないよ、父が娘のために仇を討つだけ。
    それでも特訓の成果がでたり、周りの人たちがみんないい人なんだ。
    神社でお供えする老人たち、いつものバスの乗客たちと運転手。みんなが鈴木の変化に感動している。
    震えるな!
    高校生とおっさんのやりとりがめちゃくちゃいい。
    は~読んでてスカッとした!

    ただこれ、第二弾ってこと知らなかったよ!!
    シリーズ全部読まなきゃじゃん!

    20190720

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    2019年07月28日
  • レヴォリューション No.0

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    主人公たちの「熱」が文字から滲み出ている。
    やっていることはたいしたことではないんだけど、自分で考えて、自分で決めて、自分で行動する姿はアツく美しい。

    "しょうがないよね、世の中なんてこんなもんだから、と諦めてしまうか。"
    "ふざけんな、絶対に許さねぇ、と世界に牙を剥くか。"

    さあ、どっちを選ぶか。
    ザ・ゾンビーズ結成前にして、シリーズ完結作。
    これがザ・ゾンビーズだ!

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    2019年01月18日
  • フライ,ダディ,フライ

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    逃げたしたくなるときに読む本。
    読んだ後は体中から力が溢れてきて、やってやる!と思える。

    舜臣たちザ・ゾンビーズの前に現れたのは、包丁を手にしたサラリーマンの男性、鈴木さん。
    娘を襲った理不尽と闘うために一ヶ月半のトレーニングを行って、力をつける。
    果たして、鈴木さんの運命は…?
    そんなお話。

    自分が傷つきたくないと思っているうちは、闘う資格なんてないし、すぐ楽な方へ逃げようとする。
    本当に手にしたいものがあるなら、正々堂々と闘って掴みとれ!
    そうやって、鼓舞してくれる一冊。
    さあ、いっちょ闘いますか!

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    2019年01月14日
  • SPEED

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    大切な人が死んだ。その死に関わってるやつがいる。そいつは今でも平然と生きてる。だったら、そいつをぶっ飛ばす!
    よくある話。よくある物語。
    悪を懲らしめるっていう"平凡"なお話。
    それだけなら。
    この『SPEED 』には、作者からのメッセージが込められていると思う。
    アギーは言う。「こんなもんか、なんて思って闘いから降りちまうのは、ババアになってからでいいじゃねぇか」
    自分がおかしいと思ったら、闘う。
    ジジイババアになるまでは、闘う。
    主人公の女の子を介して、ザ・ゾンビーズが読み手に尋ねる。
    「で、おまえはどうするよ?」

    負けちゃいそうになったときは、この本を読む返す。

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    2018年12月21日
  • レヴォリューション No.3

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    「愛してるぞ」なんて、仲間に面と向かって言える奴らの物語。

    登場人物はバカばっか。
    市場最悪のヒキを持っていたり、シュショーになろうとしていたり、抜群なルックスとでかいアレが武器だったり。

    バカだらけだから、やることも頭が悪い。
    とりあえず仲間内で喧嘩したり、外の奴らと集団で殴りあったり、集団で学校をサボったり。
    品なんてこれっぽっちも持ち合わせていない。

    動機も単純。
    女の子とお近づきになるため、仲間の借りを返すため、仲間に会いに行くため。


    でも、それでも、カッコいい。
    それは多分、全力だから。

    本気で怒るし、本気で殴るし、本気でやる。
    ザ・ゾンビーズのメンバーは、みんな全力で生

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    2018年10月17日
  • レヴォリューション No.3

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    新宿随一の「オチコボレ」男子高校。
    近くにあるお嬢様女子高の学園祭に突入すべく
    毎年策を練る
    集まった仲間が「ザ・ゾンビーズ」

    愛すべきおバカたちの青春譚
    「餃子大好き!」には笑いました(笑)

    これ、シリーズなのね
    他のも読んでみよーっと

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    2018年07月19日
  • レヴォリューション No.3

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    孫子「ピータン大嫌い!」諸葛孔明「フカヒレ食べたい!」毛沢東「ギョウザ大好き!」いいなぁ、こういうの。気の合う仲間たちと、どデカい馬鹿なことをしでかして大笑いするって。大人や世間に笑われよーが関係なし。やりたいことに一直線に突っ込めるって、青春の醍醐味だねぇ。

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    2018年01月08日
  • フライ,ダディ,フライ

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    大切な人を傷つけられた男が、修行の末に仇敵を討ち果たす。劇中で実際『燃えよドラゴン』が言及されるように、これはクンフー映画のストーリー展開を、現代に置き換えた物語。

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    2018年01月08日
  • フライ,ダディ,フライ

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    娘を思うお父さんの奮闘具合が半端なく格好良かった。
    役者が揃いすぎ、なんてそんな邪念が一瞬頭をよぎったけれど
    がむしゃらに突っ走る姿は真っ直ぐで応援せずにはいられない。バスと競争して勝利をもぎ取るあたりは真骨頂。妻と娘にも力を与えたはず。世界一格好いいお父さんに拍手。

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    2017年12月25日
  • レヴォリューション No.3

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    オチコボレ男子高三年生の僕たち。
    武器はMoney、Penis、頭脳、上腕二頭筋、そして努力―。
    待望の直木賞受賞第一作。

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    2017年10月26日
  • SPEED

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    『犬神家の一族』の「佐清(スケキヨ)」が可笑しくて、ほかの本でその描写に行き当たるたび、笑ってしまった時期があります。スケキヨ死亡のシーンはご存じの方がほとんどでしょう。湖面からズボッと2本、突き出た足。かの有名な「波立つ水面から突き出た足」のシーンです。

    この『SPEED』は映画化された『フライ,ダディ,フライ』(2005)と同じく、落ちこぼれ男子高校生たちが活躍する“ゾンビーズ”シリーズ第3弾です。ヒロインの女子高生を救うため、他校に侵入した彼ら。メンバーのひとりに必ず何かやらかしてしまう山下くんという子がいて、このときも見事作戦成功かと思いきや、山下くん、行方不明。発見された姿は「校舎

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    2017年05月30日