金城一紀のレビュー一覧
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4月からスタートしたドラマと並行して、発売された小説版。ドラマの原作ではなく、あくまでも別の作品と言う位置づけらしい。登場人物はドラマと一緒なので、ドラマを観ていると、ストーリーもすんなり入ってくる。みなとみらい地区にある、某官僚が経営に携わっている超高層ホテルで、人質550人を取ったハイジャック事件が起こる。特捜班の役目はあくまでも「秘密裏」に業務を遂行すること。犯人にはもちろん、マスコミにもバレてはいけないし、警察内部でも事情を知っているのは、ごくわずか。そんな中、ハイジャックの犯人と特捜班の闘いを描く。スピード感はあるが、小説の割には犯人の制圧までが凄く短い。真の首謀者も、読んでいれば、
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Posted by ブクログ
2014年に放送されたドラマ「BORDER」のノベライズ。
脚本は金城一紀によるオリジナルで、結末までプロットが出来上がった状態で撮影されている。
小説ではドラマのように結末までは描かれていない。
ドラマを見ていない人が読んでも「BORDER」の世界観は十分に楽しめる。
瀕死の重傷を負い、生死の境をさまよった結果得られた能力を、石川は戸惑いながらも捜査に活用しようとする。
手柄をたてるためではなく、無心に、ただ殺された人の無念を晴らすために。
殺人事件があった場合、事件解決のためには被害者から事情を聞くことが一番早い。
けれど、「死人に口なし」ですでに死んでいる人間からは何も聞くことができない -
Posted by ブクログ
「レボリューションNO.3」が好きすぎて
大切にとっておいた一冊。
帯タイトルは
「飼い馴らされるな、
世界に牙をむけ!」
最近、本当に読書から遠ざかっていたので
色んなものを払拭してくれるかなあと期待を込めすぎたかなあ。
「なにかが間違ってるのに、それが当たり前みたいになってたら、
そのままにしておいちゃいけないんだ。
間違ってるぞってちゃんと声を上げたり、
間違いを気付かせるために行動する人間が必要だと思うんだ。」
大人に片足、と言うか両足を突っ込んでしまっている私には
何とも言えない気持ちになる言葉。
今の自分の目の前に起きている状況がはまるから。
だけど、
こっちから見 -
Posted by ブクログ
金城一紀の大好きなシリーズ完結篇ということで楽しみに読みはじめたが、既にハードカバー買って読んでいたことに途中で気付く。つまりその程度の印象の作品だったのだ。とはいえ大した分量もないので最後まで再読。やはりインパクトは小さい。感動も他作品に比べて薄い。
ゾンビーズのシリーズは、『レヴォリューションNo.3』→『フライ、ダディ、フライ』→『SPEED』そして『レヴォリューションNo.0』と尻すぼみにつまらなくなっていく印象です。
だけどこれを小説世界の時間軸順に並べ替えると、『レヴォリューションNo.0』→『フライ、ダディ、フライ』→『レヴォリューションNo.3』→『SPEED』となるわけ