あらすじ
オチコボレ高校に通う「僕たち」は、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ、強面のヤツらまでもががっちりガードする、お嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。
※電子版には一部掲載されないページがあります。
感情タグBEST3
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何回読んだか分からないくらい読見返した。今回は友が消えたの予習として再読。
とっても厨二病っぽい表現がいっぱいでくすぐったくなるけどそれが良い。そんなオレは今でも餃子が大好きだ。
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金城一紀氏の最新作が2024年の年末に発表されるとの報を聞き、過去作品を読み返しキャンペーンを始めた。スタートに選んだのは『レヴォリューションNo.3』。とあるオチコボレ男子高校に通う主人公とその仲間たちが「世界を変える」ために奔走する「ゾンビーズ・シリーズ」の一作目。さわやかでキラキラした青春ではないけれど、泥臭くてカッコ悪くてちょっと間が抜けているときもあるけれど、理不尽なことも大きな悲しみを抱えることもあるけれど、それでも仲間たちと一瞬を駆け抜けた、こんな想い出を共に過ごしてきたゾンビーズのことを少しうらやましく思う。
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続編のフライ、ダディ、フライが原作実写含め大好きで、鈴木さんのサポート役でありながら異様な存在感を放っていたザ・ゾンビーズが気になって仕方がなかったので読みました。
落ちこぼれ高校に通う男子達が知恵と人脈と各々の得意分野でトラブルシューターとして活躍する話。
似たような系統で池袋ウエストゲートパークが受け付けなかったので少し不安だったけど、最後まで面白く読めた。一歩間違えたらラノベというかオタク向けっぽい中二路線になりそうなのにならないのが凄い。
米倉先生ことDr.モローが素敵。
私ももっともっと若い頃、できたら子供の頃に出会いたかった…涙
ちなみにフライ、ダディ、フライの実写を観てからこのシリーズを読むと、舜臣が岡田准一で脳内再生されるので超オススメです。
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中学の頃に読んだはずだけど、3、4年の時を経て読んだ今日、全く違った余韻に浸っていることに驚く。
落ち込んだ時、迷った時に読んだら必ず励ましてもらえる一冊!!
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レボリューションNo.3
人生で一番好きな作品
落ち込んだ時や迷った時に読むと勇気をもらえる
やってることは馬鹿馬鹿しくてくだらないかもしれないけど、これほどまでに純粋にひたむきに今を生きてみたい
ラン・ボーイズ・ラン
一流高校のダンスパーティを襲撃する話
ひろしとの精神的なお別れ
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底辺男子高校生”ザ・ゾンビーズ”のどこまでも純粋な友情の話。学園モノによくある打算的だったり利己的だったりが一切なく、とにかくみんな強さ弱さ良さ悪さ含め友達の全てを真っ直ぐに愛している。三話一貫して語り手を担う「僕」も、常に直接的な言葉で彼らに対する愛を伝えている。舜臣の強靭さと差別意識をしっかり認めているし、アギーには抱かれたいし、萱野のことは大好きだし、”引きのない男”山下の様々なやらかしにも、むしろ一種の期待と尊敬を込めて受け入れる。だからその分、夭折する親友・ヒロシの快活なキャラクターとその喪失が時折とても苦しかった。弱冠18歳の少年がこんなにも早く身近な「死」を意識しなければいけないなんて。
また、そんな彼らの周囲にいる大人たちも印象的。日常には顕在化しないまでも決してなくならない在日への差別と、その表象にも思える血の気の多いマンキー猿山。対称的に常に彼らの背を押し、ザ・ゾンビーズの結成のきっかけにもなる言葉をくれたドクター・モロー。日雇いの仕事をくれるランボーさん。全員様々なやり方で、多感な男子高校生に良くも悪くも「刺激」を与えている魅力的な人々ばかり。
”異教徒たちの踊り”のヒロイン吉村恭子は勿論、個人的には”ラン・ボーイズ・ラン”で初めて手を握ったロミオ役の彼女が好き。色々と誤解が生じたけれど(彼女に姉がいて、その姉の影響を受けているのは『GO』の桜井と共通している)同作の最後にはうまくいったようで何より。
会合とかストーカーを捕まえるとか、やっていることはいかにも無謀で子供っぽいんだけど、とにかく溢れんばかりの友情と熱意でずっと汗と涙にキラキラし続けている小説。かつ極限まで薄められているけれど(だから「深く考えさせる」ってほどくどくない、本筋の邪魔をしてない)、同時に確かにそこに存在している人種差別や在日問題が時折顔を覗かせるという点が、他の少年向けのYA小説と一線を画している感じ。そう、ここの「時折」度が物凄く現実に即しているのだ。間違っても表面化しない、それどころか現代日本ではある意味タブー視さえされているのに、「ないもの」として無視することは叶わないというギリギリのラインを狙っているというか。
なにがあっても踊り続けるんだ。
この「なにがあっても」に物凄く色々な事柄が詰まりまくっている。続編も是非追いたい。
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「愛してるぞ」なんて、仲間に面と向かって言える奴らの物語。
登場人物はバカばっか。
市場最悪のヒキを持っていたり、シュショーになろうとしていたり、抜群なルックスとでかいアレが武器だったり。
バカだらけだから、やることも頭が悪い。
とりあえず仲間内で喧嘩したり、外の奴らと集団で殴りあったり、集団で学校をサボったり。
品なんてこれっぽっちも持ち合わせていない。
動機も単純。
女の子とお近づきになるため、仲間の借りを返すため、仲間に会いに行くため。
でも、それでも、カッコいい。
それは多分、全力だから。
本気で怒るし、本気で殴るし、本気でやる。
ザ・ゾンビーズのメンバーは、みんな全力で生きている。全力で目の前の敵と戦っている。
ボロボロになっても、ボコボコにされても、必死で。
そんな姿がカッコいい。
男だったら、間違いなく憧れる。
俺が女だったら、間違いなく好きになる。
一番好きな作家の、一番好きな小説。
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新宿随一の「オチコボレ」男子高校。
近くにあるお嬢様女子高の学園祭に突入すべく
毎年策を練る
集まった仲間が「ザ・ゾンビーズ」
愛すべきおバカたちの青春譚
「餃子大好き!」には笑いました(笑)
これ、シリーズなのね
他のも読んでみよーっと
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孫子「ピータン大嫌い!」諸葛孔明「フカヒレ食べたい!」毛沢東「ギョウザ大好き!」いいなぁ、こういうの。気の合う仲間たちと、どデカい馬鹿なことをしでかして大笑いするって。大人や世間に笑われよーが関係なし。やりたいことに一直線に突っ込めるって、青春の醍醐味だねぇ。
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元気になりたいとき、自分の原点に気持ちをもどせる、
積読ビタミン。
本を読まない人でも読める、読みやすさもすごい。
高校男子はぜひぜひ読むべし !
人生変わるかもよ???
名言だらけ、バカな毎日を生きるまっすぐな姿がまぶしいです。
ヒロシのかわりに、彼らが生きやすい社会をつくりたいな。
この本がたくさんの人に読まれて、何かを感じてくれればいいな。
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面白い
逆張りを通った上で順張るみたいな感じ。
登場人物が高校生な所とか、少し不良でみたいな話の大枠は村上龍の69と似た感じだけど、書いてる人が村上龍より後の人だからか、もっと軽やかな感じがした。
ただ、女子校に正面突破で突入する時、実際は女子高生は野次馬として見に来るだけで応援はしないだろうとは思ったし、付き合えるんかいとも思った。
あと馬場とかめっちゃ馴染みの場所が出てきた。
大学から東京に来た身からすれば、こいつらも全然落ちこぼれてないというか恵まれてると思ってしまう。
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今まさに高校生だから余計にわくわくしたし、残りの高校生活・10代を最高に馬鹿げていて、それでいて執念があるような毎日にしたいなぁ、と思ったり。
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青春エンタメ小説って感じです。
主人公達はいわゆるヤンキーでも、オタク集団でもなく、ただただ真っ直ぐな高校生達。
3つの話から構成されていますが、どれも面白いです。
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3つのエピソードが収録されている、『IWGP』によく似た雰囲気の作品です。
主人公の「僕」ら、「ザ・ゾンビーズ」は底辺高校に通うバカ男子たち。
高嶺の花のご近所お嬢様女子高の文化祭へ押しかけてみたり、仲間の姉貴の友だちの女子大生のストーカー退治に奮闘してみたり、勉強の成績は悪くとも、持ち前の機転や人脈で解決してゆく物語です。
宗田理の「ぼくら」シリーズや、石田衣良の『4TEEN』などにも似ており、同年代の生徒たちや、かつてその年代であった大人にとっても楽しんで読むことができる作品だと思います。
また、作者の作品に散見される在日者からみた日本の「差別」を含む、「被差別(学歴等をも含む)者」から見た現代社会の排他性・攻撃性を描きだしている部分も、YA作品として評価できると感じました。
「文化祭」に関連する小説を探していて読みましたが、自分たちの学校の文化祭ではなく、男子校の高校生が女子高の文化祭(チケット制)にどうにかして乱入する、ということを目指すというストーリーだったので、少し当てが外れた部分もあります。
ただ、男子校生は好きだろうな、という作品です。
どうやらシリーズものでもあるようなので、他の物語も気になるところです。
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At first, I read ‘レヴォリューション No.3’ and it was a lot of fun, but it’s too violent to recommend to English Book Club. Then I read ‘フライ,ダディ,フライ’, ‘SPEED’, ‘レヴォリューション No.0’ which are the series of the same characters. Every book was a lot of fun, but it’s too violent to recommend to English Book Club.
But I found the author loved movies very much, because many titles are discussed by the main characters. The author was born in 1968, which means he is the same age as me. I love Bruce Lee very much, so I was excited when his movie appeared in the story.
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あー面白かった〜〜
登場人物一人一人のキャラが立ってて何人も出てくるのに名前を覚えられる。
名言というか、深いセリフを言う人が多くて、面白いんだけどなんか満たされた。
三節あったけど、どれも良かった。
ゾンビーズすき。
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映画「フライ、ダディ、フライ」を随分前に観ていたのですが、「フライ〜」は本作につづくシリーズ物の第二弾だったのですね。書店のポップを見てそのことを知り、本作を手に取った次第。
「フライ〜」の映画がややシリアスな内容だったので、意外なほどコミカルな本作の雰囲気にちょっと戸惑いましたが、すぐに馴染み、楽しんで読むことができました。
そのままコミックにしても問題なく形にできそうなキャラの立ち具合(アンラッキーマン山下がツボでした)や、荒唐無稽ギリギリラインな数々のエピソードは、インパクトもあって面白いです。中途半端にリアリティを意識してつまらなくするくらいなら、これくらい弾けていたほうが良いのでしょうね。
映画である程度内容は知ってるけど、改めて小説で「フライ〜」以降の作品も読んでみたいと思います。
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「君たち、世界を変えてみたくはないか?」
うーん、これぞ青春!
都内のオチコボレ男子校に通う「ザ・ゾンビーズ」のちょっとした冒険譚。
高校生活最後の年、恒例の「秘密の花園」襲撃に決着をつける時が来た。
殺しても死にそうにないから「ゾンビ」と名付けられた彼らは、携帯電話とカラオケと巨人軍を憎悪する単純明快な男子達。
考えていることがとってもシンプルで読んでいてスカッと爽快!
自分達の信念は最後まで貫き通し、筋を通す。
大切な仲間をバカにした奴らは絶対に許さない。
自己表現が下手で不器用だけど、ほんと素敵な男子達!
へへへ、と僕が笑えば、へへへ、とみんなが笑い返す。ああ、学生時代の仲間っていいな…。
あの日みんなで打ち上げた花火の色は、大人になってオヤジになっても忘れることは決してない。
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金城さんの作品は、『映画篇』、『GO』を読んで今回で3作品目!
今回はかなりコメディなかんじ!!男子高って面白い笑
後半突然ミステリっぽくなって嬉しかった!!
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伊藤
英語教師。
朴舜臣
学年で一番成績が良い。在日朝鮮人。
板良敷ヒロシ
ゾンビーズのリーダー的支柱。急性のリンパ性白血病で死んだ。沖縄にお墓がある。
萱野
普段はバイトに忙しい。聖和女学院の学園祭当日だけはバイトを休む。
佐藤・アギナルド・健
日本とフィリピンのハーフ。母はスペイン人と華僑の血も流れており、四ヶ国分のDNAを持って生まれてきた。ハンサム。学食に専用テーブルをこしらえ、相談所を開設している。
沢田
両方の乳首にピアスをしている二年坊。つきあってひと月になる彼女が妊娠して、アギーに相談する。
米倉
勤続三十年の生物教師。ドクターモロー。
井上
一年のときのクラス委員長。ゾンビーズの良心。
山下
史上最弱のヒキを持つ男。卒業後に信用金庫への就職が決まっている。
猿島
マンキー。体育教官。
ランボー吉田
アメリカ生まれの日系二世。ベトナム戦争に参加。東京の土方界の元締め的存在。
ゾンビーズの連中に割のいい仕事を紹介してくれる。
吉村恭子
女子大生。法学部の四年生。井上の姉と中学時代の同級生。ストーカーに悩み、井上の姉に相談する。
南方
陽子
井上の姉。
田口
恭子の彼氏。体育会空手部。
柴田
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堂々の星3つ。
それ以上でも以下でもない。
最高に面白いわけでも、全然面白くないわけでもない。
青春、といえば青春だが。
青春をそんなに感じない。
熱いものが込み上げてこない。
Posted by ブクログ
都心のとある落ちこぼれ高校。周りは進学校や女子高に囲まれ、かの高校は死に体の状態。
そんな中、主人公はとある理由から優等生コースをドロップアウトし、同級生と共に「ゾンビーズ」というグループを結成する。周りを固めるのは武闘派で在日韓国人の舜臣、親分肌で黒人とのハーフのヒロシ、フィリピン人とのハーフの美貌のアギー、そして何をやっても最悪の運勢を引き当てる山下など多彩。
そんなゾンビーズの活躍が3編の中編として描かれています。女子高の文化祭へ乱入する作戦、山下がカツアゲされた沖縄旅行費を取り戻す作戦知り合いの女子大生をストーカーから守る作戦の3つが展開されるのですが、その合間にゾンビーズの主要人物の友情や社会正義って何?というちょっとお堅めの思想が盛り込まれています。
昭和の匂いがプンプンするゾンビーズですが、時代を経ても変わらない正義と友情が描かれているところに好感が持てます。でも、高校生というよりは中学生のノリかな?
いづれにしろ、ゾンビーズの今後の活躍が期待されます。
竹蔵
Posted by ブクログ
読んでいて面白く、爽快な気分になりました。
物語が展開していくテンポもよくて、読んでいて退屈することも一切ありませんでした。
本当に面白くて、読んでいて何度も笑ってしまったので、この本は笑いたいと思っている方に特におすすめの一冊です。
Posted by ブクログ
新宿随一の落ちこぼれ高校の男子高生グループ「ゾンビーズ」の初回作。面白おかしく描かれながらも熱いものが胸に残る青春物語。読みながらなんとなく作者は在日系の人なのかなと思ってたら。本当にそうだった。登場キャラが個性があって面白かった。
Posted by ブクログ
オチコボレ男子高三年生の僕。難攻不落の女子高の門を、卒業までに必ず突破してみせる! 溢れるパワーと感性がきらめく青春小説。ザ・ゾンビーズ・シリーズ第1弾。
表題作を含む三作。
思ったより暴力的。
IWGPっぽい。
入院している友達の、副作用の嘔吐を洗面器で受け止めて…ってとこに感動した。
私はできないな…。
Posted by ブクログ
後に続く、「フライ、ダディ、フライ」「SPEED」の
”ザ・ゾンビーズ”シリーズ3部作の最初の作品。
落ちこぼれ男子校に通うメンバーたちが、
一騒動起こしたり、やっかいな事件に自ら巻き込まれに行ったりする話。
最後の事件が気分悪い話だったので星は少なめに。
2→3→1の順で読んでしまったので、
ゾンビーズの昔話を知った形だが、それはそれでなるほど~というおもしろさがありました。