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オチコボレ男子高に入学した僕らを待ち受けていたシゴキ合宿。欺瞞に満ち溢れた世界に風穴を開けるため、大脱走計画を練るうち、世界に熱い血が通い始める。ザ・ゾンビーズ結成前夜を描くシリーズ完結篇!
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Posted by ブクログ
理不尽を突き付ける社会や大人たちに疑問を抱き、立ち上がり反撃の狼煙を上げて、巨悪に挑み続ける高校生たちの冒険譚。 物語が急加速で展開していき、 疾走感に包み込まれるように、この本の世界の中に没入していた。
主人公たちの「熱」が文字から滲み出ている。 やっていることはたいしたことではないんだけど、自分で考えて、自分で決めて、自分で行動する姿はアツく美しい。 "しょうがないよね、世の中なんてこんなもんだから、と諦めてしまうか。" "ふざけんな、絶対に許さねぇ、と世界に牙を剥...続きを読むくか。" さあ、どっちを選ぶか。 ザ・ゾンビーズ結成前にして、シリーズ完結作。 これがザ・ゾンビーズだ!
こんな奴らと一緒に過ごしたら楽しいだろうなって思いました! 生物の進化は常に危険とともにある。 面白い本です。
10代の頃にゾンビーズシリーズを読みました。 大人になってコレを読んでみて、やっぱり好きです。 再確認。 高校生の話なのに甘くないところがいいですね。 強くて賢い不良は反則です。
ゾンビシリーズを読破しているので、またまた時間軸がくるりと舞い戻った場面に、「おおっ、あそこか!」なーんて思ったりして楽しかったです。 相変わらずのスピード感、ラストの爽快感は秀逸。 さらりと気持ち良く読める一冊です。 目の前にある退屈を、自分が押しこめられている社会の常識や枠を、飛び越え...続きを読むていく。 それは簡単なようでいて、ひどく難しい。 昨日の自分を越える作業、その積み重ねが今日はなかった明日を創るんでしょうね。 「目を見張れ。 耳をすませ。 感覚を研ぎ澄ませろ。 そして、準備を怠るな。 驚異的なダッシュを見せつけるために、身軽になれ。 誰かが勝手に決めた偏差値。 あいつらに植え付けられた劣等感。 ありきたりな常識。 過去のちっぽけな栄光。 ありふれた未来を約束する保険。 すべてを捨て去れ。 リセットボタンを押し続けろ。 何度でも、ゼロに、戻れ。」
ゾンビーズの一番最初の話で一話収録なので少し短いですが今作も読んでる自分も臨場感を楽しめる作品でした!
最初は、ちょっと風変わりな高校生たちの冒険を「山下はやっぱり山下だなあ」とほほえましく見守りながら読んでいるのに、気づけば物語はギアを上げて加速し、終盤はまるで風を切って駆け抜けるような爽快感があります。 ページをめくる手が止まらず、読後には心地よい余韻が残り、毎回読んでよかったと思わせてくれるシリ...続きを読むーズです。 印象に残ったところ 将来の可能性をきちんと見据えるんだ。一時の感情に流されて浅はかな選択をすると、人生が台無しになってしまうんだぞ いまの学校にいてわかったことがあるんだ。なにかが間違ってるのに、それが当たり前になってたら、そのままにしておいちゃいけないんだ。間違ってるぞってちゃんと声をあげたり、間違いを気づかせるために行動する人間が必要だと思うんだ。僕はそのためにいまの学校にいたいと思ったんだ。 ブランドもののバッグを持つ大人を信用しないことにしている。 だから、 目を見張れ。 耳をすませろ。 感覚を研ぎ澄ませろ。 そして、準備を怠るな。 驚異的なダッシュを見せつけるために、身軽になれ。 誰かが勝手に決めた偏差値。 あいつらに植え付けられた劣等感。 ありきたりな常識。 過去のちっぽけな栄光。 すべて未来を約束する保険。 リセットボタンを押し続けろ。 何度でも、ゼロに、戻れ。 米倉の口が、開いた。 言葉が、全身に突き刺さる。 いま、引き金が引かれる。 僕たちの革命が始まる。 「君たち、世界を変えてみたくはないか?」
「ザ・ゾンビーズ」シリーズの完結編です。ここで描かれている物語はゾンビーズの結成前夜。プレ・ストーリーになります。いまどきここまでのことを生徒に課す高校があるのかいな? と思うくらいシゴキがきついです。 漫画家もされ「ダディ・フライ・ダディ」は映画化もされた金城一紀さんの「ザ・ゾンビーズ」シ...続きを読むリーズ。その完結編です。確かこのシリ-ズを読んだのは大学時代のことで、今回、この本を読んだのがきっかけで、ほかの三作も読み直しております。 物語はゾンビーズのメンバーが新宿にある彼らの高校に入学して、「最強王者決定戦」と呼ばれる総当りの喧嘩のあとにみんなで一服していたところを見つかって一週間ぶりの停学が明けたところから始まります。 教室で 『第一学年団体訓練開催のお知らせ』 と書かれたプリントを見せられ、赤木山で三泊四日の合宿の名を借りたシゴキに連れて行かれる一年生たち、しかし、そこにはある『思惑』があって…。というものでした。 いまどき学校でここまでやるんかいな?というようなシゴキの描写とそれに対して立ち上がっていくゾンビーズの姿はこのころから萌芽していたのかという思いが読後にありました。 僕は高校時代に彼らのような生活とは逆の生活を送っていたのである意味、うらやましいなと思いながらページをめくっていました。 彼らのとった行動とその結末は本書を読んで確認していただくとして、最近、行政用語で言うところの『教育困難校』と呼ばれる学校は、いわゆる彼らのような『イキのいい』生徒はいなくなって代わりに無気力な生徒が目立ってきた、なんていう記事を何かで読んだ事を思い出しました。 でも、僕の中にもそういうものがあるんでなんとなくわかるんですけど。勉強もダメ、運動もダメ。そんな人間が唯一できる『抵抗』の証として、『サボタージュ』がある、そんな気がしてなりません。 そんなことを思い出していました。ほかの三作を読んだ後じゃないと読んでも面白くは無いと思いますが、僕は楽しく読めました。 ※追記 本書は2013年6月21日、KADOKAWAより『レヴォリューションNo.0 (角川文庫)』として文庫化されました。
具体的な表現は上手くできないけど、ページ数少ないながらも、緊迫感もユーモラスもあり、まずまず面白かった。疾走感もあったかな。
一気読み。 シリーズ全体を読み終えてから再度読み直したい。 今読んでる人生論の本にもあったけど、結局自分が変われない原因って、環境じゃなくて自分にあるんだろうな。とっくにきっかけには出会えているのに、自分が進もうとしないから変わらないんだなぁ、とか思ったり。10代のうちに読めてよかった。
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