金城一紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
金城さんのゾンビーシリーズが13年ぶりに刊行された。新しい本が、ずっと出ていなかったので作家家業から引退されたのかと思っていたので嬉しい驚きだった。
13年経ったとは思えない違和感のない世界観。
クールで強い南方がとにかくカッコいい。
彼のような男の子が側に居たら、心がザワザワして落ち着かないだろな。女性として...。
辛い事件もあるし、暴力も沢山あるけれど、なんでこの小説はこんなに、すっきりと晴れわたってるんだろう。
過去のゾンビーシリーズは、大好きだったけれど、流石に細かい部分は忘れてしまっていた。本棚から引っ張り出してもう一度読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
久しぶりにゾンビーズシリーズを読み。
そう言えば読んだことなかった…と思い、
本作を購入。
最初にゾンビーズシリーズを読んだ頃、
たぶん10年ぐらい前。
窪塚くん主演で映画になっていたのだけは、
覚えていて。
だけど、
「在日朝鮮人」とか
「在日韓国人」とか
『国籍』とか
あらすじを読んで、読まずじまいになってました。
今こうして読めて良かったです。
何で、こんなに胸が痛いのか。
そして何で、こんなに悔しい気持ちになるのか。
それは自分の中の差別につながるような
無意識のバイアスや防衛本能のようなものを
少し見つけて気まずい気持ちになっているのか、
杉原の心情を思うと、
苦しくなる -
Posted by ブクログ
金城一紀氏の「ゾンビーズシリーズ」の最新作。ハードボイルド調の語り口に、シニカルな表現、そして迫力満点のアクションは健在。
主人公の南方は大学の同級生である結城から、彼の友人である北澤を探してほしいと相談を受ける。大学に入り北澤は、人が変わったかのように不真面目になり犯罪まがいのことに手を染め、そしてある夜を境に消息が途絶える。北澤の行方を追ううちに、南方は彼を変えた者の存在に辿り着く。
自身の私欲のために、他者の尊厳を脅かすことがあってはならない。それは命や心や権利など、自分が自分であるうえでの大切な基盤であり、それが踏みにじられることがあれば、その人の在り方・生き方すらも変えてしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の範囲から10mまでのことしか考えない
日々の生活にハリがないサラリーマンの鈴木が主人公の小説。
家族だけが自分の支えであり、唯一のオアシス
そんなオアシスが不良に襲われてしまった。
歯痒くて苦しくて、何もできてあげられない自分がみっともなくて、自分を見つめ直すきっかけとなったある学園の仲間達。
朴君がかっこよすぎて、惚れた。
自分の身体には60兆個の細胞がある、それら全てを無駄にするな
身体がきついのはだらしない細胞が生まれ変わってるのだ
心も体も強くなり、仲間との友情や妻の愛情に触れ、最後の決戦前の日に皆で遊園地に行くところで涙腺崩壊でした。
男性は好きな人が多いだろうなぁ
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Posted by ブクログ
友が消えたの予習用に再読。
20年前くらいに高校生の時に読んだのが最初、あの時は1m先に飛び込む怖さって表現もよく分からなくてバク、おっさんカッケー、すげーって気持ちで読んでたけど、今となっては自分に子供もいるわけで感じることも変わる。おっさんが最初味わった自分が不快だと思う領域に自分は即座に飛び込むことができるだろうか、その準備ができているだろうかってすげー思う。子供は何より大事と頭ではおもっていながら行動が伴うだろうかと色々自責させられました。
厨二っぽくダラダラ書きましたが、本自体はサイコーです。人を言葉にするのがすごいうまい方だなぁと思います。まだの方は是非。
燃えよドラゴンはたぶんま