金城一紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっぱり金城一紀はすごい!
と実感させてくれる一冊でした。おなじみゾンビーズシリーズ完結編。完結編なのにゾンビーズが始まるお話、というのがまたたまらない。
暴力教師マンキーのおかげで最初から最後まで暴力描写いっぱいで、なおかつ閉鎖空間での重圧に満ちた空気に息苦しくなりました。それでも最後まで読めたのは、魅力的なキャラクターたちと主人公の軽やかな語り口のおかげ。終盤、主人公たちが走り出したときから物語も一緒に加速して、最後の数ページにたどり着く頃には頭の中に明瞭な風が吹き込むようでした。金城一紀は最後の数ページを伝えたかったんだろうなあ。
彼らと同じ年のころに、この作品に出会いたかった。 -
Posted by ブクログ
「生物の進化は常に危険とともにある」
「人は誰でも天からギフトを授かってる。早くそのことに気づいて使い方を覚えないと、一生泥とアザを体につけて生きてくことになるぞ」
『舜臣が独り言のように、言った。
「生物の進化は常に危険とともにある」
みんなは驚いたように舜臣を見た。
そして、あれは幻聴じゃなかったんだ、といった感じでへらへらと笑った。
さぁ、進化の時間だ。』
『そして、数秒後に米倉の口から発せられた言葉を聞き、僕たちはやっと気づく。
この世界には、僕たちを再びグレイトエスケイプへと導く要素と兆候が満ち溢れていることに。
足りないのは、それらを見つけ出す目と、聞き取る耳と、感じ取るセン