あらすじ
鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。ただし家族を守るためならスーパーマンになれるはずだった。そう信じていた。あの日が訪れるまでは──。一人娘を不良高校生に傷つけられ、刃物を手に復讐に向かった先で鈴木さんが出会ったのは──ザ・ゾンビーズの面々だった! 脆くも崩れてしまった世界の中ではたして鈴木さんは大切なものを取り戻せるのか。ひと夏の冒険譚がいま始まりを告げる!
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Posted by ブクログ
10年以上ぶりに読んだ1作。
娘の復讐のために冴えないサラリーマンがゾンビーズ指導のもとトレーニングをし、石原に立ち向かう。
娘のために直向きに頑張る主人公には心打たれる。
サクッと読めるが、ほんのり泣ける作品だった。
Posted by ブクログ
自分の範囲から10mまでのことしか考えない
日々の生活にハリがないサラリーマンの鈴木が主人公の小説。
家族だけが自分の支えであり、唯一のオアシス
そんなオアシスが不良に襲われてしまった。
歯痒くて苦しくて、何もできてあげられない自分がみっともなくて、自分を見つめ直すきっかけとなったある学園の仲間達。
朴君がかっこよすぎて、惚れた。
自分の身体には60兆個の細胞がある、それら全てを無駄にするな
身体がきついのはだらしない細胞が生まれ変わってるのだ
心も体も強くなり、仲間との友情や妻の愛情に触れ、最後の決戦前の日に皆で遊園地に行くところで涙腺崩壊でした。
男性は好きな人が多いだろうなぁ
最高の小説です!
※傷付いた娘サイドの気持ちは度外視です
Posted by ブクログ
友が消えたの予習用に再読。
20年前くらいに高校生の時に読んだのが最初、あの時は1m先に飛び込む怖さって表現もよく分からなくてバク、おっさんカッケー、すげーって気持ちで読んでたけど、今となっては自分に子供もいるわけで感じることも変わる。おっさんが最初味わった自分が不快だと思う領域に自分は即座に飛び込むことができるだろうか、その準備ができているだろうかってすげー思う。子供は何より大事と頭ではおもっていながら行動が伴うだろうかと色々自責させられました。
厨二っぽくダラダラ書きましたが、本自体はサイコーです。人を言葉にするのがすごいうまい方だなぁと思います。まだの方は是非。
燃えよドラゴンはたぶんまだ見てないなぁ。
Posted by ブクログ
普通のおじさんが1ヶ月ちょっとの特訓でボクシングチャンピオンを倒そうなんて無理だよ。
でも、この小説が大好き。映画も大好き。
水色の夏空が似合うお話です。
読んでいて鈴木さんの人柄の良さがすごく伝わってくるし、舜臣のぶっきらほうな優しさもすごく良い。親子でも歳の友達でもない、仲の良い親戚のおじさんと甥みたいな関係というか。夏が終わってほしくない、ずっと特訓してて欲しいくらい尊い。
これが青春小説じゃないならなんなのだろうか。
映画も文句なしの出来なので観てほしいです!
(岡田准一が信じられないくらいカッコいい!)
Posted by ブクログ
強い男とは、ヒーローとは、娘の父親であることとは。
暴力をふるわれ、高校生の娘を傷つけられたさえない父親が、喧嘩の達人の高校生と、真っ当に戦うために特訓に明け暮れるひと夏の物語。
大怪我をした娘のために怒れなかった、戦ってやれなかった無力さを感じるおじさん。
誰だってそうなる。しょうがない。
でもそこで終わらなかった。おっさんが、喧嘩の特訓のために、ひと夏仕事を休むとき、同期の上司に語った娘への思いが、不器用でまっすぐでじんときた。
喧嘩の達人、舜臣との絆が深まっていくのもいい。
師匠と弟子の関係だけど、特訓のお礼にスニーカーを買ってあげるところ。この照れくさいやらなんやらで落ち着かない舜臣が、ちゃんと高校生なんだなぁってわかって愛おしい。
絶対口にはしないけれど、「男の子もほしかった」と、舜臣を見て思うおっさんもいい。
Posted by ブクログ
本って面白いなぁと思える作品。
いつもの展開だけど、誰かの強い想いが感じられるこのシリーズは本当に好きです。各所に美しさを感じるところもあって、単独の作品としても良いです。鈴木さんキュートだし
Posted by ブクログ
53
ビビるくらい面白かった。
オチは何も変わらないよ、父が娘のために仇を討つだけ。
それでも特訓の成果がでたり、周りの人たちがみんないい人なんだ。
神社でお供えする老人たち、いつものバスの乗客たちと運転手。みんなが鈴木の変化に感動している。
震えるな!
高校生とおっさんのやりとりがめちゃくちゃいい。
は~読んでてスカッとした!
ただこれ、第二弾ってこと知らなかったよ!!
シリーズ全部読まなきゃじゃん!
20190720
Posted by ブクログ
逃げたしたくなるときに読む本。
読んだ後は体中から力が溢れてきて、やってやる!と思える。
舜臣たちザ・ゾンビーズの前に現れたのは、包丁を手にしたサラリーマンの男性、鈴木さん。
娘を襲った理不尽と闘うために一ヶ月半のトレーニングを行って、力をつける。
果たして、鈴木さんの運命は…?
そんなお話。
自分が傷つきたくないと思っているうちは、闘う資格なんてないし、すぐ楽な方へ逃げようとする。
本当に手にしたいものがあるなら、正々堂々と闘って掴みとれ!
そうやって、鼓舞してくれる一冊。
さあ、いっちょ闘いますか!
Posted by ブクログ
大切な人を傷つけられた男が、修行の末に仇敵を討ち果たす。劇中で実際『燃えよドラゴン』が言及されるように、これはクンフー映画のストーリー展開を、現代に置き換えた物語。
Posted by ブクログ
娘を思うお父さんの奮闘具合が半端なく格好良かった。
役者が揃いすぎ、なんてそんな邪念が一瞬頭をよぎったけれど
がむしゃらに突っ走る姿は真っ直ぐで応援せずにはいられない。バスと競争して勝利をもぎ取るあたりは真骨頂。妻と娘にも力を与えたはず。世界一格好いいお父さんに拍手。
Posted by ブクログ
鈴木一
四十七歳のサラリーマン。東京生まれの東京育ち。大手家電メーカーの子会社の経理部長。渋谷から私鉄の急行で四十分ほどの新興住宅地の一軒家に住む。結婚生活二十二年目。
夕子
一のひとつ年下の妻。大学のサークル《映画研究会》で知り合って結ばれた。
鈴木遥
一の娘。十七歳。新宿区の女子高・聖和女学院に通っている。渋谷の街を徘徊していた時、ある高校生と偶然出会い、誘われて一緒にカラオケボックスに行く。些細な理由で諍いを起こし、男のほうが遥に手を上げた。
藤田
一の同期であり直属の上司。
平沢章吾
海南高等学校の教頭。
安倍
海南高等学校の教諭。
石原勇輔
海南高等学校ボクシング部。高校総体三連覇。カラオケ店で遥に手をあげた。
石原隆太郎
俳優。勇輔の父。
後藤めぐみ
女優。勇輔の母。
山下
南方
高校二年生。
板良敷
沖縄出身。
萱野
北海道出身。
朴舜臣
パクスンシン。在日朝鮮人の高校生。一が石原に復讐するために乗り込んだ高校に通う生徒。鈴木に闘い方を教えるために彼を鍛える。
猿島
先生。
米倉
初老の紳士。先生。
佐藤・アギナルド・健
三浦直子
遥の友達。遥が怪我をした日、一緒にカラオケボックスにいた。
小林
石原と悪事をする時はいつも一緒にいる。
福田
石原と悪事をする時はいつも一緒にいる。
Posted by ブクログ
自分の狭い世界から視界を広げて見える世界は素敵なもの。
娘を世界に引き戻す為に父親自身が素敵な世界だと言えるように変わっていく姿がとても良かった。
善性をベースにしてくれていて、敵も明確。
一の変化を皆が祝ってくれる。
こんなにも真っ直ぐに世界を愛せる物語は単調と思う人もいるかもしれないが、こうあってほしいと思う。
Posted by ブクログ
娘が暴行をうけて、入院をするという冒頭に合わないかもも思ったが、父親がきちんとケジメをつけるというできすぎではある展開に安心。
サポートしてくれる高校生たちの登場は少し唐突な感もあるが、全体としては楽しめた。
Posted by ブクログ
舜臣らの手によってみるみる成長するおっさん。
娘が殴られるまでなんの変化もない人生を送っていたおっさんがここまで変われるんだから、自分もまだまだこれからだなぁと。
男子学生たちとの掛け合いが良い。
Posted by ブクログ
面白かった。
冒頭の娘さんの痛々しいのは嫌だけど、
息子が出来たかのように夏休み特訓をするのも
最後に主人公おじさんが気合い見せるのも良かった。
ところでこれシリーズもの?なんですね。
前のやつ読んでたかな、、、
Posted by ブクログ
中学生の時に偶然手にとって読んで、10年以上たった今でも、たまに読み返しています。
舜臣の言葉が心にささる。
ゾンビーズのキャラクターも愛らしく、仲間に入ったら毎日ワクワク・ハラハラして楽しいだろうなぁと思いながら読んでいます。
Posted by ブクログ
大切なものを守る、ということについて。
舜臣の台詞が、ことごとく胸を打つ。
かっこいいってのは、こういう事をいうんだよなぁ。
ゾンビーズ、大好きです。何度読みかえしてもいい。ほんとうにいい。
Posted by ブクログ
ストーリーや人物描写を、「ごく一般的な人(キャラクター)の感性」の部分をベースにしつつもポップで叙情的に進めるのが上手な作家さんだな、と思った。
小説から先に入ったので映画版は観ていないものの鈴木さん役は堤真一かぁ…うーん…な感じがある(もうちょっと、良い感じにくたびれたオジさん感のある俳優さんが良かったかな。堤真一だと「平凡な中年」というにはイケメン過ぎる
Posted by ブクログ
娘を暴行され、その事実を揉み消されようとした父親の平凡なサラリーマンが、敵を打つために立ち上がる! 敵はボクシングインターハイ連覇中の強者、学校ぐるみの隠蔽。アドバイス&鍛えるのはゾンビーズ。
というようなあらすじを読んでから読み始めたが、意外にも妻と娘の登場シーンが少なくて、違和感を感じていたら、終盤ほっこりさせられた。この作家さんは人への眼差しが暖かい。
Posted by ブクログ
思ったよりもずっとおもしろかった。エンターテインメントとしてなかなかよかった。文章は歯切れがよく、勢いがある。
ただなぁ、別に、在日っていうテーマはからめなくてよかったんじゃないのかな? 特に必要を感じない。
Posted by ブクログ
家族を愛し小さな幸せだけを願っていた平凡なサラリーマンが、最愛の家族の危機に直面した時自分の弱さを知る。そんな時に出会った仲間に助けられて強い心と身体を作り最愛の家族を守るために立ち上がる…
ストーリーはすごくシンプルで展開も分かりやすく単純だが登場するキャラクターが全て生き生きとしていて魅力的。内容がストレートに入ってくるので登場人物の個性が際立ってシンプルに楽しい。実際に身の回りにこんな仲間がいれば自分も変わっていけるんじゃないかと思ってしまう。読んだ後に自分も頑張らなきゃ、努力して変わりたい、強くなりたいと思う作品。
Posted by ブクログ
映画化したので名前は知っていたけど、初めて読んだ。
初めから想像していた通りの筋道だったけど、
私はこういう勧善懲悪のハッピーエンドが好きなので普通によかったな
という意味での星4つで。
Posted by ブクログ
レヴォリューションNO.3を読み終わった勢いでこちらも読みました。
タイトルをどこかで見たことがあると思っていたら
昔映画を見たことがあることに気付きました。
内容はほとんど忘れてしまっていましたが。
今回はゾンビーズ自体が主人公ではなく中年のオッサンが主人公。
自分より幾分年上ではありますが高校生よりは年齢も近く
娘もいるという親近感から感情移入はしやすかったです。
娘が輩に蹂躙されるということはあまり想像したくないことですが
自分の身にも起こりうることとしてその時に自分では何が出来るだろうと
ふと立ち止まって考えさせられる話でした。
舜臣を始めゾンビーズの面々がいくら夏休みとはいえ
毎日のようにオッサンの特訓に付き合ってくれるのは
あまり現実的ではありませんがそれもご愛嬌ということで
最後はハッピーエンドまで描かれていませんでしたが
心地よい余韻を残して終わってくれます。
Posted by ブクログ
まさに謎の疾走感。
読むのが苦手な方でもスラスラ読み進められると思います。読書初心者にぜひお勧めしたいです。
青春なんて、何歳になっても味わえる。誰だって自分を変えられる。頑張れ、おとうさん。娘を思う全ての父親を応援したくなるような一冊です。
爽快感を味わいたい時に読むのがおすすめです。
Posted by ブクログ
なんだか読むのがとまらない、走っているような読み心地だった。少し前に読んだものでもう記憶が曖昧だがいい歳したおじさんと少年の師弟関係のほほえましさとファイトシーンの興奮は覚えている。また読みたい。
Posted by ブクログ
娘を傷つけられた父親が復讐に燃える物語。
ザ・ゾンビーズのみんながとてもいい味を出しています。
この本を読んで、「もし自分が何かを望むのなら それに向かって努力をしなければならない」と思いました。
すぐにあきらめるのではなく、目標を達成させるために、それだけの努力が何でも必要だと感じました。
とても面白く、読みやすい本なので学生さんにもおすすめのザ・ゾンビーズ シリーズでした。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ。
ラストはあっさりで、石原と闘う前のシーンで終わっても十分かなと思った。
それまでの過程、朴舜臣とのやりとりは最高だった。名言だらけで、親が子に伝えているかのようだ。
136ページには、まいった。ボロ泣きしてしまった。
「命を投げ出してもかまわないんだろ?」60頁
「どうしてまだ何も起こってないことにビビってんだよ!」146頁
でもやっぱり、「SPEED」が好きだわ。
「在日ってだけじゃ人は殺せねぇよ」ってどの作品だったっけ。
レヴォリューションNo.3かな。
この作品も、またいつか読むであろう。
Posted by ブクログ
鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。家族のためならスーパーマンになれるはずだった。
一人娘が手籠めにかけられ、いや、襲われ。
サラリーマン鈴木の復讐は始まる。
スリーサイズを測り、公園を走り、神社の石階段を爪先立ちで上がり、縄登り...
仕上げはゼニアのスーツをまとって。
ちょいちょい、在日朝鮮人、韓国人の思想というか見方?がはいってくるんだね。
腕を伸ばしてその一周って『GO』の時にも使われてたように記憶している。
なにはともあれ、サラリーマン鈴木のひと夏の冒険譚は中々爽やかでした。
Posted by ブクログ
普通のサラリーマンだった鈴木一の人生は娘が暴力事件の被害者になったことで一変。相手は高校生のボクシングチャンピオン。復讐しようと出かけた先で不思議な高校生たちに出会い、身体を鍛えて1ヶ月後に勝負を挑むことに。
喧嘩にやたらめったら強い朴舜臣や、他にも魅力的で少し変わった高校生たちがこんなおじさんのために一生懸命になって最後は勝負のために学校を乗っ取るようなことまでしてしまうのがアホらしいけど素敵な話だ。娘を殴った相手をボコボコにしたってなんにもならないけど、それでも居ても立っても居られなかったんだろうなぁ。
トレーニングの帰りにいつもバスと競争してるシーンが好きでした。続きが気になって一気に読んでしまいました。読んだ後すごくスッキリします。